仕事も人生も楽しむ、イタリア的生活

2006/9/1 Friday

磐姫と皇位継承問題

Filed under: - site admin @ 23:47

万葉集の講座を取っているが、本日三回シリーズの第一回目だった。講師は多田一臣先生。

本日のテーマは磐姫皇后。仁徳天皇の皇后として、万葉集にも相聞歌が載っているし、一方で古事記、日本書紀は大変嫉妬深かったと描かれている。仁徳天皇は、そのような情愛の深い女性を引きつけ、そして、従わせたということで、いろごのみ(古代の意味ではカリスマ性のある)と言われている。

この磐姫。聖武天皇の御代に脚光を浴びることになる。理由は皇位継承問題。当時、皇后になれるのは先代までの皇女に限られていた。なぜなら、天皇の替わりに皇位に付くこともあるからである。聖武天皇の妻、光明子は不比等の娘で藤原氏の出身だが、皇族ではないから皇后になれない。彼女が生んだ基王が夭折して、男の皇子は安積皇子がいる。このままだと皇位は、藤原氏とは関係なく県犬養氏に移ってしまう。

そこで、考えたのが磐姫が葛城氏の出身だったという事実。かつて、皇族でない皇后があったのだから、いま、光明子を皇后にするのは前例に沿ってのことである、と説き伏せ、彼女が立后する。その間には邪魔になる長良王に謀反の疑いがあると、自害させ、また、光明子が生んだ内親王、阿倍内親王を孝謙天皇とさせる。

権力にものをいわせて、ねじ伏せた後何が起きるか、歴史を眺めていると、繰り返すのである。

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