仕事も人生も楽しむ、イタリア的生活

2011/9/29 Thursday

続・近世畸人伝の面白さ

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昨日の古文書講座は、池大雅。文人画が有名な画家である。あるとき、大富豪から絵を頼まれていて、なかなか書かず、使いの者がくると、いつも「近日」としか答えない。何度も足を運んで、空手でかえる使いの童僕が、独り言のようにののしっていたった。この死に損ないの絵師、自分は偉いと思っている自負心なのか、それとも単なる怠け者なのか、こちらは何度も来ているのに、書かないなんて。それを聞いた大雅は、なるほど、もっともだとその子を追いかけ、待たして、すぐに絵を完成させたという。

また、ある書店の使用人が、店の金を使い込んで遊興した。そのことで首になり、他国にいくという別れに来ると、大雅は、自分が主人に取りなして謝ってやろうといった。さらに持っている書画や骨董まで売って、その使い込んだお金の弁済にあて、使用人は、また、働けるようになったという。

この人のエピソードはまだまだ続くのだが、こんな面白い話を、どうして、古典でとりあげないのだろうか。

2011/9/27 Tuesday

近世畸人伝の面白さ

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三年前から、社会人を対象に夜7時からの古文書講座を開設した。題材は、『近世畸人伝』から、講師の先生が、その生き方のユニークな人を選んで、読み解く。初心者向けなので、くずし字の解説もする。

この近世畸人伝、あまり世の中には知られていない。江戸の話は、大河ドラマでも取り上げられているのに、不思議だ。池大雅の人となり、また、その風変わりで物にこだわらない性格を知ると、彼の書画のよさが、さらに理解が深まる。

伴蒿蹊(ばん・こうけい)の書いた本は、活字にもなっているが、こちらをさらりと読んでも、面白さがそれほど伝わってこない。やはり、くずし字を解読しながら、そして、時代背景なども交えて、お話を聞くと、感心することが多い。

2011/9/26 Monday

It is high time

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物事には潮時というものがある。旅でも戦でも潮目を見て、船を出した。

その時が来る前に、無理にやりたくないことをやっても、期待する成果がでない。そのときになれば、日頃の何倍もの処理能力で、一気に片付けることができる。

締切がなければ、仕事に取掛からないという人も多い。high timeは、その人のリズムがあるから、心を清らかにして、その時がやってくる音に耳を傾けよう。

定期的にfield dayを設け、その日は仕事をせずに、大掃除をする。いらないものを捨てる。捨てるもの、残しておくものを判断する。なまはんかな気持ちでは終わらないから、一日かけて、集中して実施する。

家庭でも、field dayは必要。家の中には、正体不明なモノがあふれている。それらはどんなに高価でも、放って置かれたら、ゴミに等しい。

ゴミの中で暮らしていたくないから、クリエイティブな仕事をするために、モノを片付ける。収納ではなく、手放すことが大切。

涼しくなったら、急に仕事がたくさんしたくなった。暑いうちは、日々決められたことをやるのが精一杯だった。この気温の差は、すばらしい。

2011/9/24 Saturday

三連休はリセットの時間

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今年のように三連休が二回も続くのは珍しいのかもしれない。前半、お出かけしたので、後半はお墓参りの他は予定をいれていない。

家の中で、書類の整理や、衣替えをやろうと決めていた。台風の後、いきなり、涼しくなって、仕事がはかどる。これまでは、夏に冷房して、無理やり効率をあげていたのかもしれない。今年は、冷房なしで過ごしたから、こまごまとした片付けものは、後回りになっていた。

物事にはすべて順番と、決められた場所があって、そこに納めれば、ジグソーパズルの一片のようにぴったりと収まるのだ。整理整頓というよりは、決められた場所に戻してやること。書類は、ゴミ箱に入るのがふわしいものと、フォルダーにしまわれるべきものとがある。それを見極めること。

昔、外資系の会社で、膨大な書類の整理を担当していた。隣の部では、カテゴリーを作って、それに合わせて分類していたが、うちは違う。日付順にしまう。オリジナルのあるものは破棄する。必要ならその部署からみせてもらえばいい。

機密書類といわれる、部外秘、極秘の書類も、一年経つとたいていはゴミになった。もちろん、シュッレッダーで細かく刻むのだが、いらないことはいらない。本当に必要な書類は、1/20。家庭でも同じようなことが言える。

特にいまはwebベースでデータを見ることができるから、必要な書類は本当に少ない。三連休に、一度すべてをリセットして、10月から、新しい半年を迎えるのは理にかなっている。お正月、四月、七月、十月と、年に四回のチェックポイントがある。それを習慣にすれば、探し物で何時間もかけることがなくなるだろう。

断捨理の一種だと思うが、捨てることがポイントになる。

2011/9/23 Friday

彼岸の墓参り

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例年のように、朝六時に起きて、お墓参りに出かける。今年は三連休の初日にかかるので、どこも混雑していた。朝六時過ぎは、肌寒いくらいだったのに、やはり九時過ぎると、夏のような日差しになる。

帰り道は、ナビが伝えるように中野で降りて、平和公園北門から入った。ここも相当な賑わいぶり。あの台風を経験して、みなお墓が気になったのではないか。都合、五か所を回って、途中、草むしりなどして、十二時少し前に戻ってきた。

車に乗って、歩いて、また、車に乗っての繰り返しのはずが、結構疲れている。こういう日はクリエイティブな気持ちになれない。帰ってきたら、知合いがぼた餅を届けてくれていた。きな粉、ゴマ、こしあん。どれもたっぷり入っていて、大きい。

夕暮れ時から、涼しくて、窓をしめようと思う。残暑厳しいといわれているが、お彼岸までなのだろうか。こんな天気がよいと、台風のことなどすぐにわすれてしまう。雪が降っても、止まる電車、台風にも豪雨にももろい都会の暮らし。それでもここを逃げ出すことはできないから、できる範囲で、工夫して暮らしていくしかない。

友だちとのネットワークは、本当に貴重。昔は親族だけだったのが、ネット友だちも親戚付き合いしている。玄関に生けた、カサブランカが上品に香る夜。

2011/9/21 Wednesday

京都の知合い、兄貴の話

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あんな台風を経験したのだし、今日は地震もあったし、忘れないように書いておこう。

京都の知合いの旦那さまが、9/17に亡くなった。享年41歳。この方々とは不思議な縁で結ばれている。最初は巨大コミュの京都オフ。着物で京都という楽しい企画だった。その後、祇園祭にお茶会があって、そのときもドレスコードは着物。当時、浴衣も満足に着られないわたしは、東山で着付けをしてもらい、タクシーで四条まで。地下鉄を乗り継いでどうにか、集合場所に向かったのだ。

奥さんはすてきな姉御肌の方。きっぷもいいし、親切だし、頭の回転も早い。それは、もう5年前のことになる。京都の人は冷たいと勝手に思い込んでいたわたしに、京都の温かさ、優しさを教えてくれた人たち、いつも感謝している。あれ以来、祇園祭には京都に行くものと決めた。

その旦那さんが急病になって、入院して、それから6年あまり、旦那さまが不治の病とわかると、彼女は、いきなり入籍してしまう。夫婦別性だと、手術や治療についての判断を仰ぐとき、面倒だからというのが、彼女のいい分。そういう人なのだ。病気見舞いをもって現れた友人は、祝儀袋に入れ替えたとか。

京都に行くたびに彼女のことを思い、でも三回しか、見舞いに行けなかった。今年の祇園祭でも、ちょっと寄れてよかった。暮れにも会うことになっていたのに。

お通夜、告別式、やりません。
火葬、のちのち完全散骨です。
「仏教徒ちゃうしなあ。まぁそのうちみんなで飲み会でもしてくれ」との故人の意向に沿います。

と宣言して、喪服じゃなくて、平服でみんな集まった。火葬場ではめちゃくちゃ浮いていたらしいが、知らない人同士も親戚の家にいるような心地よい、なごやかな時間と空間を共有したらしい。行くことができず、申し訳ない。

眠るような最後だったということで、ほっとしている。6年間、ふたりともよく頑張ったね。そして、こういう友だちがいることが、誇らしい。彼女もまだ若いのだから、なんでもできるはず。

意地を通して、最後まで見届けた彼女に、たくさんの幸せが降り掛かりますように。

2011/9/20 Tuesday

台風接近中

Filed under: - site admin @ 23:51

これまで、台風が怖いと思ったことはなかった。新潟まで出かけて、ジェットフォイルも、フェリーも動かず、戻って来たこともあったのに、それは台風を軽視していたから。

今年は地震に始まり、放射能、土砂災害と、次々と難題が出されている。自然が、わたしたちに、なんとかしなさいと、訴えているような気がしている。

気象庁の発表する台風情報によれば、明日夜の古文書セミナの終了時が、台風接近の時刻と重なる。参加者と講師の先生に、23時すぎにメイルを送る。こういう場合、主宰者判断が一番大切。安全を確保しなければいけない。夜、19時からのセミナなので、12時時点での天気、台風予報で開催か中止かを決める。その後、台風がそれても仕方のないこと。

セミナは、どこかで代替えすればいいのだから、冷静に判断しよう。

穏やかな秋の日が、突然、暴風雨に変わる。それも人生のひとつ。準備しておけば、今夜は安心して休めるだろう。

2011/9/19 Monday

『ゲーテの恋〜君に捧ぐ「若きウェルテルの悩み」』特別試写会

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忙しいときに限って、試写会に当たり、毎日のように出かけている。この映画は、六本木で9/15に開催。ドイツ語の映画は、久しぶりかもしれない。

真面目で、正統派のドイツ映画である。主人公のゲーテは、ハンサムでお茶目な青年だし、ロッテ役の女優さんも愛らしく、きびきびと働く。二人が恋に陥るのは自然なことで、それが成就しないということも、当時は珍しくなかったと思う。

とにかく、自然の風景がすてきだ。こんな中で、好きな人と過ごす一日は最高だろう。ドイツの町を旅したような気分になった。

芸術家は挫折なしには、成長しない。幸せな人が小説を書けないように、思い出や、哀しみが人の一部を作るのだと思った。劇場でごらんになることをお薦めする。

goethe

webサイト

2011/9/12 Monday

おくのほそ道を、芭蕉の自筆本で読む

Filed under: - site admin @ 23:22

おくのほそ道を、松尾芭蕉の自筆本コピーで読むという講座、いよいよあと数回で完結する。途中で担当の先生も変わられて、長い旅だった。

一字一字、語句の意味や歌の解釈も合わせて習っているから、各駅停車というよりは、徒歩で進む旅だ。活字でさらりと読むと、気づかなかった言葉の重みがある。

そんな贅沢な時間を過ごしているのだ。この講座の帰り道、京橋の画廊で、作家先生を囲む、和やかな会があった。持参の白ワインと、ホワイトチーズで、オープニングの乾杯をする。銀座からほど遠くないこんな場所で、密かに宴が開かれていたなんて、誰も気が付いていない。

江戸の古文書を習って、京橋の画廊で祝杯をあけ、八重洲の本屋で欲しかった本を手に入れる。豪華な一日だった。

すてきな時間を過ごして、帰り道、荷物がたくさんあるのに、八重洲の古本屋さんで、ユリシーズの二巻ものを買い求めた。河出書房、丸谷才一訳と書かれている。うちには日本語版は一冊もないので、うれしい。

2011/9/10 Saturday

佐渡へ奉納能に行ってきました

Filed under: - site admin @ 23:14

台風接近という怖れもありましたが、今年も佐渡の草刈神社で、奉納能ができました。

佐渡は海沿いの景色が房総半島に似ていて、車で走っていると、海辺の町で過ごした日々が思い出されます。初日は、真野に泊まり、翌日は、大膳神社、世尊寺、妙宣寺、真野御陵、真野宮と、寺院、仏閣をめぐる旅をしました。

能楽を行なう、草刈神社は、羽茂にあり、海沿いを走ると西三川のくだもの直売所があります。毎年、ここでサンつがるを買って帰るのがお約束。佐渡のリンゴはここでしか採れず、すこぶる美味です。

奉納能の演目、清経と、羽衣。どちらもなじみのある曲なので、楽しみでした。
清経

清経

羽衣

今年は終わってから、出演者一同で記念写真を撮りました。わたしも仲間に入れていただいたので、楽しみです。

二日目は小木に泊まり、温泉を楽しんできました。気になっている人にも会えたし、発見もたくさんありました。

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