古文書から人々の暮らしを知る
千葉市では、いくつかの古文書教室が開かれているが、郷土館で実施している古文書実習は、本当に充実している。
最初に古文書の取り扱い方の注意があって、毎回、本物の古文書に触れながら解読文を作っていく。判別できない文字などは、同席する三名の指導員に聞き、1つの文書を読み終えることができる。
そして、各班ごとに課題の文書について、歴史やその地域のできごとなど丹念に調べて、発表の機会が与えられている。毎回の宿題、そして、最後に課題の発表と、ぼんやりしている暇はない。
この講座は二週間に一度開催され、全部で7講座、定員20名、料金は無料。毎回、参加者が多く、抽選になるらしいが、運良く今年は参加することができて幸せだ。
どの地域にも古文書は残されていると思うが、このように本物に触れ、そこから人々の暮らしまで考えるという講座はとても貴重だと思う。わたしたちの班が担当しているのは上総国山辺郡小山村の土地争いの話だが、そのなかに出てくる「いもが谷」という地名がよくわからなかったが、本日、絵地図をみることで、とろろ芋のような形で入り組んでいることがわかった。そこに草や木が繁ると隣村との境が曖昧になるのは、よくわかる。
絵地図も大元の他に、各村々で保管しているものがあり、色合いや絵が微妙に違う。道は赤く記されているのは共通だが、地域によって、水路などの色分けが変わってくる。
古文書実習の二時間は、平成の今ではなく、天保三年に生きているような気がして、わくわくする面白さがある。
