仕事も人生も楽しむ、イタリア的生活

2015/5/12 Tuesday

情報処理と時間配分

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これまでは、面白そうだと思ったら、できるかぎり参加するようにしていた。セミナ、イベント、研修会、新製品発表会、などなど。東京地区なら、夜でも出かけていく。

先日、一年間のまとめをする機会があり、どんなことにどれくらい、時間とお金をかけているのかを一覧でみた。

たとえば、若手能楽者の研修発表会や、能楽入門講座に積極的に参加していた。それが、法政大学の能楽講座を聞いてから、経験を積んだ、中堅どころの能楽師をみたいと思うようになった。能楽のように、そこに立っているだけで、何かを語るという演目は、経験豊かなシテ方の演技を楽しむのが本当のようなきがする。先日、みた「千手」もすばらしかった。

国立能楽堂の場合、6月公演は5/9にインターネットで、一斉に販売されて、すぐに売り切れになってしまう。一日限りだし、能楽堂の収容人数にも限りがある。愛好者がいるということだ。

歌舞伎も演目を吟味して、見ることにしている。昼の部、夜の部とみたい月もあるし、パスすることもある。時間配分を考えて、今の自分にいちばん大切だと思うようなことだけしている。

情報は絶えずやってくるし、関連することを探すと、情報の海の中を泳ぐような気分になる。油断していると、情報の波にさらわれ、どこかに連れて行かれてしまう。

今週末には、「国際博物館の日」がある。
ICOM(国際博物館会議)では、5月18日を「国際博物館の日」とし、博物館が社会に果たす役割について広く市民にアピールしています。

「国際博物館の日」には、毎年どこかしらにでかけている。無料開放日は、切符売り場も混雑していないし、それほど知られていないのか、混雑はない。お薦めである。


今年は5月18日が月曜日で休館日に当たるため、5月19日に
開放するところもあります。ご注意ください。
http://www.ueno-mw.com/contents_event/index.html#event_01

5月18日(月) 終日無料観覧!
■国立西洋美術館 (常設展のみ)

5月19日(火) 終日無料観覧!
■東京国立博物館 (総合文化展のみ)
■国立科学博物館 (常設展のみ)
■国立西洋美術館 (常設展のみ)
■台東区立下町風俗資料館


東京国立近代美術館

□「国際博物館の日」を記念し、
5月17日(日)は以下の展覧会が無料となります。

「大阪万博1970 デザインプロジェクト」(美術館)
http://www.momat.go.jp/Honkan/expo70/index.html

 所蔵作品展「MOMATコレクション」(美術館)
http://www.momat.go.jp/Honkan/permanent20150307.html

 所蔵作品展「近代工芸と茶の湯」(工芸館)
http://www.momat.go.jp/CG/moderncraft_teaceremony/index.html

※毎年5月18日は「国際博物館の日」を記念し美術館・工芸館の所蔵作品展が
無料でご観覧頂けますが、今年は月曜日の休館日に当たるため、
5月17日(日)に所蔵作品展の無料観覧を実施致します。

2014/9/28 Sunday

着物の楽しさ、難しさ その2

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着物の楽しさは、季節の先取り。だから桜の季節に桜の柄の着物は野暮になる。それは二月くらいに、まだぴりりと寒いとき、春の訪れを待ちながら、着るもの。

今日のように日中が27度くらいになっても、もう、麻や絽は着ない。その理由は簡単だ。

昔は、すべて手縫いで作る。注文しても、一月以上かかる。だから、春先には遅くとも夏の着物を注文する。意識の中に、二月くらい前から次の季節の柄があって、それを考えながら、コーディネイトする。暑くなったからと慌てて、夏物を出すのは、単なる怠慢というわけ。

この季節、9月の終わり頃は、単衣の季節なのだが、合わせるは難しい。昨日は、室内で過ごす時間が大半だったから、単衣の薄桃の一つ紋の色無地に、抹茶色の塩瀬の帯にしてみた。春先の合わせ方だが、日中は暑いので、冒険してみた。

今日は、北鎌倉を歩くので、汚れてもいいように、緑縞の紬に、帯は肌色の絽の帯にしてみた。帯は名古屋で、芯も付いているが、草花が刺繍された絽の生地。これも9月の最後だからと、合わせてみる。

難しいのだが、なんどか冒険、あるいは、挑戦してみて、訪問先とぴったり合えばうれしい。誰でもできるというわけではなく、定番もなく、季節と天気、気温に合わせて、コーディネイトするだけだ。こういう試行錯誤は、経験となって、他の季節にも応用できることが多い。

もちろん,今の話は、お出かけ用であって、冠婚葬祭は、基本通りになる。ふだんの着物や、お出かけに着物という意味での楽しさ、難しさである。この部分がいままでの生活で抜けていた。訪問着を着て、オペラをみるという楽しさを知らずにいた。会場の微妙な温度にも着物は、順応してくれる。絹は暖かく、そして、涼しい。

2014/9/27 Saturday

着物の楽しさ、難しさ その1

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最近、和物に傾いていますね、と知合いからいわれたが、日本に住んでいて、日本のことをあまりにも知らないから、気になるのだ。

着物も今でこそ、30分くらいで着付けできるようになったが、習い始めたときは、かなり怪しかった。祖母と母の着物を譲り受けて、一人で着られるようになりたいと始めたのだが、家族は続くのかと、半信半疑だったよう。

ご縁があって、叔母や、大叔母や、知合いから、着物が回ってくる。箪笥の中にしまい込まれた着物は、うちに届いて、外を歩くのを、歓迎しているのだろうか。

着物の楽しさはいろいろと、ある。絹物を身にまとう心地よさ、冬は防寒も兼ね、夏も工夫すると意外と着やすい。やはり、師匠となる人を見つけて、教えを請うのが早道だ。

着物の楽しさ,季節の先取り。昔の人は風の音で秋の訪れを感じた。着物は日本の四季に合わせて作られているから、それをまとうことは、季節の中で過ごすこと。

2014/2/28 Friday

2月は飛ぶように過ぎていく

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2/6から2/9まで、京都にいた。2/8は東京は大雪が降り、この日、京都にいてよかったと思った。

2/8は、南座でオペラ、蝶々夫人を見た。
2/12は、歌舞伎座で、花形歌舞伎を昼夜見る。夜は、白波五人男。菊之助、松緑、染五郎と、若手が並ぶ。
2/16は、江戸コミュで、千葉市美術館を訪れる。江戸の浮世絵展で、髪結いの実演をみた。
2/20は、池袋の芸術劇場で、こうもりを見る。新演出ということで、楽しかった。
2/21は、午後、国立競技場で、ゼロックススーパーカップ、決勝をみた。夕方は、銀座に移動して、シャネルホールで、ヴァイオリンを聴く
2/23は、千葉市美術館で、江戸の版画の刷り物の実演をみる。版木の使い方がよくわかった。
2/28に、再度、千葉市美術館を訪れ、浮世絵をじっくりと見る。

短い月なのに、イベントがびっしり。こうやって備忘のため、書き出して見るとよく分かる。3月も同じように忙しい。4月からは、江戸のくずし字も新学期なので、その前に駆け込みでスケジュールを入れている。

週末、ゆっくりしたような気がしないのは、このためだったのか。

2013/8/26 Monday

陰陽師は、新鮮な古典だった

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九月の歌舞伎座に新作、陰陽師を上演するというので、事前学習で、陰陽師を読んでみた。原作は夢枕獏。舞台では、安倍晴明を染五郎が演ずる。

江戸も好きだが、源氏物語、枕草子なども好き。平安時代のあのゆったりとしたものの言い回しを聴いていると、心が癒される。陰陽師は、そんな新鮮な古典だった。

安倍晴明と、源博雅のコンビは、ちょうどホームズとワトソンのように互いを補完している。こちらの博雅のほうが、天皇に連なる血筋や、笛の名手という点で、華がある。

二人が酒をくみかいながら、干魚をあてにして、おどろおどろしい事件へと向かっていく。

都の中に織り交ぜられた光と闇。男の女の愛憎。電気というものがない闇夜も、男どもは好きな女の所に通っていく。恋愛がはかないものだとわかっているから、いっしょには住まない。男が女系の中に入り込むのである。

現代は、個の時代。結婚しないで一人で暮らす人たちも増えている。そして、人間の本質が変わらないとしたら、同じような愛憎、心の闇があるはず。そんなことを考えさせされる内容だった。

2013/6/11 Tuesday

六月は能月間

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佐渡では、六月に実に多くの能楽がある。薪能で火を焚くので、梅雨時の湿った六月が選ばれたという。数年前までは、能楽を2番見るために、佐渡に渡っていた。舞台はよく知っているが、そこで演じる能楽をみたかったのだ。

もちろん、八月にも行なわれる。佐渡は能楽の宝庫ともいえる。

そんな佐渡に、たびたびいっていたのが、いまでは、九月の草刈神社の奉納能だけになってしまった。気持ちの上では、六月は能月間。

そこで、今月は能楽をできるかぎり見ようと思っている。なにが楽しいといって、室町時代から連綿と続いた芸能を、リアルタイムで鑑賞できること。時折、演ずるものと、その人物が神懸かりになって、現世からあちらの世界を垣間見るようなことがある。そういう幸せな体験を重ねると、また、見たくなるのだ。

6/5に、松濤の観世能楽堂で、「杜の会」が開かれた。こちらは、芸大出身者の観世流能楽師の発表会。一年に一度開かれる。

6/11は、千駄ヶ谷の国立能楽堂で、若手研鑽会を見た。各流派から若手が多く参加し、狂言、舞囃子と、能楽一番がある。

6/24は、同じく国立能楽堂で、初心者のための能楽講座。こういうのをみると、目から鱗のことが多い。

わたしの能楽鑑賞は、時間のあるときは、しっかりと予習をするが、解説だけを読んでおしまいのこともある。鑑賞批評を書く訳でなく、自分が純粋に楽しめればいいから、眠る間も許している。

あの能管と、鼓などの絶妙なタイミングで、眠れるという芸術もすばらしい。心が解放されていなければ、つまり、緊張を強いられていたら、眠ることもできないはず。

備忘のため、詳細を載せておく (more…)

2013/5/29 Wednesday

明治座で五月花形歌舞伎に行ってきました

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5/25 土曜日、30名を超す仲間たちと、昼の部、夜の部通しで、歌舞伎総見をしてきました。
着物のメンバが多く、華やかな一行。そして、目の肥えた仲間たちと、芝居の話は尽きません。

若手歌舞伎ということで、染五郎、勘九郎、七之助、そして、愛之助が参加。若手は演技も真剣だし、若いから、様子もきれいで見ていて、楽しめます。

歌舞伎の神様というのがもしいるなら、染五郎を連れて行くことはしなかった。あの転落事故も、芸の幅を広げて、陰影のある与三郎を演じていました。何ごともなく過ごしていたら、あの寂しげな元の若旦那にはならなかったような気がします。

勘九郎の生真面目な侍ぶりが役に合っていたし、七之助の藤娘は、余裕さえ感じられます。

愛之助は、少し大人で、舞台を締めていました。鯉掴みの熱演もさすが。壱太郎は、可憐なお姫様がまずまずの出来。歌舞伎座の幹部たちの活躍とは別に、明治座で熱い芝居が繰り広げられていました。

リアルタイムのお芝居を楽しむと、毎月出かけたくなります。一生懸命に演ずる人を見たくなります。危険ですね。

mejiza

2013/5/15 Wednesday

夕陽がきれいな日

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毎日、空の写真を撮り続けている。昨年の夏頃から、空の写真クラブに入れてもらって、飽きずに載せている。

青空は清々しく気持ちがよいが、写真となると物足りない。雲が浮かんでいると、表情がでる。嵐の日、風の日などは、おもしろい空になる。空の写真を撮り始めて、夕陽をじっくりと眺めるようになった。これは新しい発見である。

今日は、夕方、あまりに眩しくて空を見ると、金色に輝く空があった。うれしくて、しばしたたずむ。至福な時間。でも、油断していると数分で変わってしまう。その時を大切にしなければと思う。下手な写真でも、師匠を見つけて、真似すると少しはましになるものだ。 

2013/4/12 Friday

伝統芸能を受け継ぐものたち

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歌舞伎を総見する会に入っているが、メンバのみなさまがびっくりするくらい美しい日本語を使っている。メイルのやり取りにも、思いやりや、優しさにあふれ、江戸しぐさのように、自分が一歩下がって、相手を立てる。

今の時代に、このような人たちがいるのか、と始めは驚いた。だから、みんな揃って観劇することに意味があるのだ。

二日前、観世能楽堂で演能を見たが、そのときの地謡や囃子方の仕草に通ずるものがあると思った。能舞台のあれだけ広さの場所に、役割ごとに区分けして座るのだが、印もなく、最初に座った人に合わせることになる。

数年前、市の能楽講座に参加したとき、お稽古の最後に発表会があった。そのとき、舞台稽古もあって、座る位置は、最初のひとに合わせる。いったん座ったら動かない。あまり、左右に寄りすぎると後からのひとが困るので、注意するようにといわれた。

このような俄稽古ではなく、幼少の頃からなじんでいれば、間違うことなく、正しい場所に座れるのだ。伝統芸能は、日々の反復と、練習。そして、中世、近世から繋がる芸能を自然体で演じることができるように、意識の上でも歴史や文化を知ることが大切なのだろうと思う。

源氏物語を知らずして、その中の登場人物を演じることはできないだろう。新古今や、伊勢物語。もののあわれとは、何かをまず理解することから始まると思う。

能楽が難解といわれるのは、その基本が、骨組みだけで、その後の設計は見る人の意識に任されているからだと思う。同じ演目をみても、哀しいと感じることも、また、衣装がきらびやかだと思うこともできる。舞い手は、もちろん、役柄を体現する必要があるが、受け手もまた、その経験、知識、理解度で想像して、たりない部分を補って鑑賞することが大切になる。もちろん、眠るのもありである。

昨日は、主人と能楽談義になって、能管が好きだという。知るかぎりで、一番は藤田大五郎先生だと思う。数年前、杜の会で最後の囃子を聴くことができた。佐渡の知合いも大五郎先生から笛を習っていて、昔のはなしをよくしてくれた。そんな話から、探し出して、CDを購入してしまった。元はLP録音である。届くのが楽しみだ。

2013/4/2 Tuesday

歌舞伎座の初日、そして、雨

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今日は夜、日比谷図書館で、日比谷オペラ塾。「ワーグナーと日本人」講師は、鶴間 圭さん(音楽評論家)です。出かけようと思っていたら、曇り空が大雨になっていました。夕刊に新歌舞伎座のことが載っていて、はっとしました。

そうか、今日の雨は歌舞伎座に出ることのできなかった、役者さんたちの涙雨なんですね。團十郎も勘三郎も、富十郎も、芝翫も、雀右衛門もみんな出たかったでしょう。知合いは初日だからと、着物で出かけるといっています。晴れやかな日のはずなのに、こんな雨が夜遅くまで降り続いています。

新歌舞伎座、5月にはみんなで見に行くことになっています。4月は様子見、チケットが手に入ればいきたいですが、こちらはご縁があればということです。さよなら公演は、これでなくなってしまうからと、全部見ましたが、新歌舞伎座は、これからずっとあるのですから、ゆっくりと楽しみましょう。

2013/1/22 Tuesday

図書館は知の集積所、と気づく

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家の近くに県立中央図書館があって、かつて毎週のように通っていた。やがて、六本木ライブラリーの会員になり、手軽に新刊、話題の本が読めるので、忘れていた。あの震災の後は、ガラスや棚の補修で半年くらい、閉館していた。

そして、スゴ本オフで本を読むこと、本を所有すること(積読)の快楽を思い出した。その後は、密林や○○○オフのお世話になって、一年あまりで大量の本に囲まれることになってしまった。幸い、大きな本棚を譲ってくださる方がいて、今は,なんとか収納している。しかし、本を見ると、買いたくなる。

昔は、本が増えると本棚を設置していて、どうもまずいなと、思い、図書館通いをすることにしたのだった。図書館でまず読んで、どうしても欲しい本だけ、注文する。すると、年に十冊程度ですむ。最初から買ってはいけない。これが基本なのに、忘れていた。

というわけで、昨年の暮れから、真面目に通い出した。一回にひとり五冊。夫婦でいくと、十冊借りられる。期間は二週間、他に予約がなければ、その後、二週間の延長ができる。借りた本は積極的に読まないとすぐに期日が経ってしまうので、外出のお供に持参する。

本が読みたいから、SNSを少し控えようと思っている。時間のかける比重を本を読むことに戻したい。
今回のリストを備忘のため載せておく。

1. 時間と空間をめぐる12の謎
2. 青砥稿花紅彩画 正本写合巻集 国立劇場調査養成部
3. 小枝繁集 (叢書江戸文庫)
4. イタリア・ルネサンス絵画 (文庫クセジュ)
5. サブカルチャー戦争 「セカイ系」から「世界内戦」へ
6. 脇阪克二のデザイン ―マリメッコ、SOU・SOU、妻へ宛てた一万枚のアイデア
7. コンタクト・ゾーンの人文学〈3〉Religious Practices/宗教実践
8. 渓斎英泉 千葉市美術館 図録
9. 井原西鶴集〈4〉 (新編日本古典文学全集)
10. 新編日本古典文学全集 (68) 井原西鶴集 (3)

2013/1/19 Saturday

新橋演舞場で、新春歌舞伎の夜の部を観る

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1/17に新橋演舞場で、夜の部を観てきた。チケットを予約したのは、12月のこと。團十郎の由良之助で七段目を見たいと思ったのだ。團十郎は12月の京都南座の公演も休演、2月のオセロも休演にして、4月からの新歌舞伎座での舞台に専念するという。

そのせいか、代役の幸四郎には疲労の様子が見え、客席も空きが目立った。4/2からの新歌舞伎座の演目も発表されて、買い控えをしているのかもしれない。一月の歌舞伎が満席でなかったのは、珍しいのではないか。


今回も三階席での鑑賞。これが結構愉しい。今回はなぜか両隣が空席で、ビジネスクラス並みの快適さ。中村雀右衛門一周忌追善狂言というだけあって、芝雀のお軽、好演。吉右衛門もよかった。二人の息があった熱演に、雀右衛門を思い出す。

釣女では、七之助と又五郎が光っていた。上品な女形は、七之助の持ち味。可憐さが出ていて、さすがである。又五郎のコミカルな所作は、演技派だけあって、笑わせる。橋之助もよかった。
  

夜の部
一、 ひらかな盛衰記(ひらかなせいすいき)
   逆櫓        
船頭松右衛門実は樋口次郎兼光  幸四郎
お筆  福 助                 
女房およし  高麗蔵               
船頭明神丸富蔵  松 江               
船頭灘若九郎作  廣太郎                  
畠山の臣  宗之助                  
畠山の臣  桂 三                 
漁師権四郎  錦 吾               
船頭日吉丸又六  錦之助                
畠山庄司重忠  梅 玉   

四世中村雀右衛門一周忌追善狂言
二、 仮名手本忠臣蔵(かなでほんちゅうしんぐら)
   七段目    祇園一力茶屋の場                
大星由良之助  幸四郎                    
お軽  芝 雀                  
赤垣源蔵  友右衛門                
富森助右衛門  廣太郎                  
大星力弥  廣 松                  
鷺坂伴内  男女蔵                 
矢間重太郎  秀 調                  
斧九太夫  家 橘                
寺岡平右衛門  吉右衛門

三、 釣女(つりおんな)
太郎冠者  又五郎                   
大名某  橋之助                    
上瓠 ー掲圭                    
醜女  三津五郎

※市川團十郎休演につき、配役変更にて上演いたします。

2013/1/7 Monday

国立劇場で、歌舞伎を観る

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毎年、お正月には、着物を着て歌舞伎を見ることにしている。昨年から、主人も着物デビューして、二人で着物で出かける。

初春歌舞伎公演「夢市男達競(ゆめのいちおとこだてくらべ)」菊五郎劇団の演目は復活狂言だが、あちこちの芝居のいいとこどりをしていて、涙と笑いありで、初春にふさわしい。
国立劇場

今回は三階の二等B席で見た。花道も半分くらい見えて、オペラグラスを持参すれば、役者の顔や表情もみえる。これで2500円というのも、申し訳ないくらいの金額。正月歌舞伎はあちこちの公演を見たいから、三階や二階席で十分。

4/2に新歌舞伎座がオープンするが、その間に名優を何人も送っている。見られるときは、努力して見ておかないと、それが最後ということもあるのだ。

今回は、菊五郎が、若手の菊之助や松緑に役を譲って、男達だけを楽しんでいる。70歳になっているのだから、円熟した演技もいいのではないか。いなせな役は、江戸っ子だからできるだろう。

2012/11/5 Monday

いすみで過ごす休日

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知合いがいすみに住んでいるので、すてきなイベントを教わり、【房総スター★マーケットVol.3】に出かけた。大きなハーブ園に各出展者が思い思いのこだわりのものを展示している。見ていると、みんなほしくなるから危険だ。

食事をする場所もたくさんあって、家族連れも多かった。ドッグランまで完備している。

日程:11月4日(日)
時間:10時〜17時
会場:ハーブアイランド・ベジタブルガーデン
〒298-0201 千葉県夷隅郡大多喜町小土呂255
駐車場有・入場無料 Tel 0470-82-5331
企画・運営:BOSO Star market実行委員会

買い物や食事をしたあとは、知人宅に集って、鍋をいただく。秋の暖かな気持ちのよい一日だった。

2012/10/15 Monday

谷中でグループ展を見る

Filed under: - site admin @ 23:03

最近、仲間に入れてもらったSora Fiti Clubのブチョーが初の写真展開催ということで、出かけてきた。場所は、根津神社の反対側。谷中である。このあたりは、江戸の町歩きでなじみがある場所。短い時間で、メンバとお話しできてよかった。会場から出て、空を撮った写真。

毎日、すてきな写真ばかり眺めているので、構図もそれらしくまねて見る。永遠の素人だが、情熱はある。35歳くらいまでは、仕事をばりばりやるだけでいいが、40代、50代と年を重ねていくと、もっと大切なものに気づく。家族と友だち、健康であること、そして、小金を持っていること。億万長者を目指す必要はない。人に会ったり、招いた井することのできる余裕があればいいのだ。

2012/9/8 Saturday

9/7 佐渡 草刈神社で奉納能

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今年も羽茂の草刈神社の乙祭りに、奉納能を行なった。2004年から始めて、今年で9年目。来年は10周年になるという。よく続いたものだ。今年の演目は、杜若。優雅な装束を着て、舞うのは、幻想能にふさわしい。kusakari

ご縁があって、佐渡に出かけ、能楽に魅せられて毎年、奉納能を行なうようになった次第は、まるで小説のようである。今年の天気は、前日までが雨なのに、当日は快晴、風も涼しく、理想的な能日和だった。

能楽の始まる前に、真野宮、真野御陵を参拝する。いつもは大変だと思う道のりも、今回はなぜか軽やか。途中、雲や空を写真をたくさん撮った。羽茂の昭風会のみなさまのご協力で、今年も無事、奉納できた。いつも感謝している。今年は前日から真野に泊まって、帰りも宿屋まで送っていただいた。人びとの優しさとふれあうすてきな旅だった。

備忘録
羽茂には喫茶店がないと、なげいていたら、プトー・アンディカティール 佐渡市羽茂村山2186-79 0259-88-1227 11時〜18時 水・木曜、年末年始※農作業繁忙期は他に休む場合あり というお店があることがわかった。次回はぜひ立ち寄ってみたい。事前連絡が必要。 

2012/9/2 Sunday

マーラーの復活@芸術劇場

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池袋の東京芸術劇場がリニューアルされ、こけら落としの公演、マーラーの復活が9/1に行なわれた。
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このマーラーは、1990年のオープニングの際にジュゼッペ・シノポリ指揮で初演された作品。当時を知る人にとっても感慨深い公演だったろう。

ソプラノ 小川里美さん、メゾソプラノ 清水華澄さんのオペラ歌手の存在感が光っていた。指揮者の下野竜也さんは、縦横に飛び,走り、躍動感あふれた指揮をする。重厚な合唱団と、そして、美しいハーモニーがすばらしかった。休憩なしに一気に駆け上って、見ていたこちらも、その勢いのままに終わったような気がしている。アンコールがいつまでも名残惜しかった。

マーラー/交響曲 第2番「復活」
指揮:下野竜也
ソプラノ:小川里美
メゾソプラノ:清水華澄
合唱:東京音楽大学
管弦楽:読売日本交響楽団

2012/9/1 Saturday

シャネルのコンサート、ピアノ

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9/1は、シャネルのコンサートで銀座まで出かけた。ピアノの
副島響子さん
。語りがすてきだ。

レオナルド・ダヴィンチによれば、第一級の芸術は絵画、それはだれでも一瞬でわかるから。次に音楽、こちらは、何フレーズか聴いて、初めてよさがわかる。最後が詩。こちらは文字が読めなければ理解されない、万人にわかるものではない。

そんな副島さんは、マチスの画集を広げながら、プーランクを弾く。これがすばらしい。情感がこもっていて、わかりやすい。プーランクのCDを探したくなるくらいだ。その後の、スクリャービンもよかった。幻想交響曲と名打ったものは、作曲家が、夢を追い、自分の限界を超えての挑戦だそうだ。そう思って聴くと、作者の思いが伝わってくる。

シャネルホールは250人くらいの定員なので、最前列で聴いていると、一体感が深まる。すてきな時間だった。

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こちらは二年前のお写真、シャネルのサイトからお借りしている。もっと女らしく堂々としていた。

演奏曲目

<モーツァルト>
ピアノソナタ第10番 ハ長調 KV330
<プーランク>
15の即興曲より 1-8番
<スクリャービン>
ピアノソナタ2番「幻想」嬰ト短調 Op.19

2012/8/28 Tuesday

月光 〜草食動物の思考〜

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8/24は、代官山で、すてきなイベントがあった。以下、引用させていただく。

池谷剛一 三年ぶりのLIVE&エキシビションのオープニング・パーティー。「草食動物の思考」をテーマに絵と音と食のコラボレーション。珠玉のデュオ、ブラウンライスwith 児山の演奏や「そして僕は天使になった」のLIVE朗読。池谷剛一によるLIVEペイント…絵本に登場する犬の立体展示やBAR。シェフによる絵本に登場するメニューの再現、モリパンの天然酵母パンなど。

前回の渋谷での個展から、もう三年も経っているのか。本当にエネルギッシュで、充実したオープニングだった。

作品展示は、8/24から9/1まで。

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2012/7/23 Monday

あらかわ画廊でオープニングに立ち会う

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京都から戻ってきて、一週間は、身体もだるく、頭も働かない。そんな中、月曜日の古文書講座をおえて、京橋のあらかわ画廊に出かけた。

なんと、この日がオープニングで、長谷川先生、北見先生がお見えになっていた。華やかな時間を共有させていただき、うれしくなる。アーティストの感性や、オーラが心を癒してくれる。

たくさんの元気を貰って戻ってきた。

2012/5/16 Wednesday

スゴ本オフ、ハヤカワ編に参加して思ったこと

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スゴ本オフ、回を重ねるうちに進化している。今回は早川書房のしばり。ミステリー、ビジネス書、ロマンスとさまざまなジャンルの本が揃った。根岸さんが丁寧にツイートしてくれたので、臨場感が伝わったのではないか。主催者のダインさんの紹介もすごい。

今回、持っていった本は6冊。1970年から80年代の作品。

あの日暑くなければ (ハヤカワ文庫NV)
卒業 (ハヤカワ文庫 NV 61)
ローズマリーの赤ちゃん (ハヤカワ文庫 NV 6)
女には向かない職業 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
皮膚の下の頭蓋骨 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 129‐2))
NかMか (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

昔、ミステリーマガジンを購読していたことや、世界ミステリ全集を揃えていたことを思い出す。1970年代、ミステリ本が充実していた池袋の西武まで買いに出かけた。まだ、八重洲ブックセンターのできる前のこと。早川というのはオシャレな出版社で、映画をみて、原作を探すと大抵早川書房から出ていた。 (more…)

2012/3/25 Sunday

江戸のまち歩き、谷中・根津・千駄木

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江戸が好きという仲間が集って、毎月、都内の名所を歩く「江戸のまち歩き」。今回は、二年前に辿った谷中・根津・千駄木に出かけた。スタートは、やはり日暮里駅がよい。ここから、御殿坂、夕やけだんだんの谷中銀座を通って、よみせ通りに出る。

途中に、美味しい店がたくさんあって、買い物ツアーになってしまう。よみせ通りから一本入ったむさしや、和菓子屋だが、ここは美味しい。このよみせ通りには、アップルパイのマミーズもあって、外せない。

ここから岡倉天心記念公園、初音の森から階段をのぼり、観音寺の築地塀を見に行った。そこからは、いせ辰に行きたい人がいるので、三崎坂を歩き、全正庵で、落語家の円朝のお墓をみて、金色の観音様をお参りした。何度も訪れているのに、ここの観音様には気づかなかった。
kannon

千駄木の団子坂には、文豪、夏目漱石や森鴎外御用達のおせんべい屋、菊見せんべいがある。ここの抹茶煎餅が美味しい。食べてばかりの旅だが、この町並にはそれが似合う。

千駄木から根津に歩いて、根津神社を参詣。ここはつつじが有名だ。中は立派な神社で、結婚式の花嫁さんにもにも出会った。

この地区はお寺や神社が多くて、ちょっとした旅行みたいだった。最後に須田のとうふ屋さんで解散。

2012/2/13 Monday

ブックオフで、大人買い

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最寄り駅の駅前にブックオフがある。一度中をのぞいたが、思ったよりも高額で、すぐに帰ってきた。それから何年も、のぞいていない。ところが、すご本オフで、105円の本があると聞き、さっそく出かけてきた。本当に棚5本くらいに105円の文芸書、歴史本などが並んでいた。

気になる本を何冊か買い求め、以後、駅を使うときは、必ず立ち寄ることにした。少し前の本だと、価格が二回くらい下がって105円になっている。

そして、2/10は、105円のものをのぞく、ほとんどの本が半額ということで、10時開店の少し前に出かけた。2か所の入口の前で5、6人が並んでいる。昨日から目星をつけていた、銀河英雄伝説の棚に走る。こちらもスゴ本オフで絶賛されていたもの。愛蔵版しかないが、半額ならうれしい。

bookoff

19冊買って、一万円でおつりがきた。VISAカードも使える。江戸の古文書講座を主宰しているので、江戸ものは必需品。こちらの全集はカラーのグラビアが多く、使えそう。置く場所が必要だから手放すのだろう。昭和文学全集も、レアもの作家まで収録されていて、昭和生まれにはありがたい。時代を知る手がかりになるだろう。歌舞伎の本、趣味の本まで手に入れた。

驚くことに店内は非常に混雑していて、本を持って歩くのが大変だった。幸い、わたしと趣味の合致する人もなく、こちらは淡々選んでいた。争奪戦が起きなくてよかった。次回も機会があれば参戦したいと思う。スゴ本オフのみなさま、ありがとうございます。

2012/1/16 Monday

新春日本画6人展@あらかわ画廊

Filed under: - site admin @ 23:39

寒い一日だった。古文書講座の初日なので、たくさんの荷物を抱えて出かける。無事、講座がおわり、タンネでドイツパンも買えて、戻ろうとして気づいた。京橋のあらかわ画廊で新春展をやっているのだ。

絵というものは不思議なもので、ハガキサイズにまとめられているものと、本物ではいつも違った印象がある。案内状は、二次元のものを紙の上で再現しているのに、その間に何かニュアンスが違う。今回の6人展はすべて日本画。これも珍しい。あらかわ画廊は、いつも本物ばかり並んでいて、見ているだけで、絵の理解が高まるような気がする。門前の小僧でも、長年おつき合いしていると、少しはわかるようになった。

今日は久しぶりに画廊主の荒川さんともお話ができてよかった。画廊では、1年先まですでに企画が決まっているという。絵は簡単にはかけないものだから、そのくらの期間が必要なのだろう。今回の6人展もそれぞれの作家の個性とそして、品格があって、立ち止まってみていた。

震災以後、津波による浸水の心配があって、家にある絵も三階の一番高い棚にしまってある。家の中には、数点しか絵が飾っていないから、余計に渇望しているだと思う。

帰りは京橋から東京まで歩いた。東京駅名店街にある古書店をのぞくのが、お約束。今回もワゴンに並んでいる500円均一の本を眺めてみたが、ピンと来るものがない。古書というのは、ときめきを感じるものだけを買うことにしている。好きな本以外は増やしたくないのだ。それと、地元駅前にあるブックオフの影響も大きい。ここの105円コーナーを教わってから、本を買うのに冷静になっている。

2012/1/1 Sunday

年末は京都だった

Filed under: - site admin @ 23:36

書くことはたくさんあるのに、気づいたら、もう2012年が始まっていた。昨年は、年末を京都で過ごした。

12/25に京都に入り、翌日は10時半から21時47分まで、南座で恒例の顔見世。12/27は、友だちのショールームを訪れ、ランチミーテング。そして夜は、京都コンサートホールで第九を聴く。翌日は東山まで地下鉄で行き、都メッセで初めて京都の伝統芸能の実演を見る。丸太町まで上って、友だちとランチ。夜はまた、京都コンサートホールで第九を聴く。こちらも知合いが歌うので参加した。
12/29の最終日は、少し早起きして、大原まで出かけた。大原御陵を参拝し、そして三千院のお庭を眺める。

こんなに充実した休みも珍しい。京都に四泊して、観光コースはこの大原だけ。全行程を着物で過ごした。これも前々から予行練習。いずれ、パリ、ローマを着物で旅するのだ。

2011/9/29 Thursday

続・近世畸人伝の面白さ

Filed under: - site admin @ 23:25

昨日の古文書講座は、池大雅。文人画が有名な画家である。あるとき、大富豪から絵を頼まれていて、なかなか書かず、使いの者がくると、いつも「近日」としか答えない。何度も足を運んで、空手でかえる使いの童僕が、独り言のようにののしっていたった。この死に損ないの絵師、自分は偉いと思っている自負心なのか、それとも単なる怠け者なのか、こちらは何度も来ているのに、書かないなんて。それを聞いた大雅は、なるほど、もっともだとその子を追いかけ、待たして、すぐに絵を完成させたという。

また、ある書店の使用人が、店の金を使い込んで遊興した。そのことで首になり、他国にいくという別れに来ると、大雅は、自分が主人に取りなして謝ってやろうといった。さらに持っている書画や骨董まで売って、その使い込んだお金の弁済にあて、使用人は、また、働けるようになったという。

この人のエピソードはまだまだ続くのだが、こんな面白い話を、どうして、古典でとりあげないのだろうか。

2011/9/19 Monday

『ゲーテの恋〜君に捧ぐ「若きウェルテルの悩み」』特別試写会

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忙しいときに限って、試写会に当たり、毎日のように出かけている。この映画は、六本木で9/15に開催。ドイツ語の映画は、久しぶりかもしれない。

真面目で、正統派のドイツ映画である。主人公のゲーテは、ハンサムでお茶目な青年だし、ロッテ役の女優さんも愛らしく、きびきびと働く。二人が恋に陥るのは自然なことで、それが成就しないということも、当時は珍しくなかったと思う。

とにかく、自然の風景がすてきだ。こんな中で、好きな人と過ごす一日は最高だろう。ドイツの町を旅したような気分になった。

芸術家は挫折なしには、成長しない。幸せな人が小説を書けないように、思い出や、哀しみが人の一部を作るのだと思った。劇場でごらんになることをお薦めする。

goethe

webサイト

2011/7/2 Saturday

文月能を堪能する

Filed under: - site admin @ 23:45

昨年は参加できず、今年の能楽鑑賞は楽しみだった。思えば震災以来、初めての能楽。文月能は、宝生流の女流による番組が四番、そして合間に狂言が二番ある。休憩時間は10分が二回という、凝縮された時間にたくさんのものを見せていただける。

今回は特に佐渡繋がりの鶴間さんが船弁慶の前シテを演ずるということで、わくわくしながら出かけた。7月にしては、やや涼しい一日で、着物の方も結構いた。みんな、この日のためにお稽古を重ねている。3.11は起きたが、それでも7月には、中止されていた演目も復活した。三ヶ月が過ぎると、みな、平常に戻ろうとするのだろう。今だに被災地では、避難所で生活する人がいるのに、世の中は次々と変わっていく。

能楽はもう三十年くらい通っているが、今日の演目は、いずれも心に染みた。本物の芸術は心を癒す。帰り道は、元気を貰って戻る。次回の女流能は、節分の後の立春能2/5である。これまでに世の中がどう変わっていくのか、それを見届け、また、よりよくなるように協力していこうと思う。

2011/6/20 Monday

国立劇場、歌舞伎鑑賞教室はすばらしい

Filed under: - site admin @ 23:27

丸の内カフェのメイルマガジンで、歌舞伎鑑賞教室+バックツアーのお知らせがあった。これまで、楽屋うちは訪れたことがあるが、さすがに舞台裏は知らない。この機会にぜひ、探検したいと申込をした。

歌舞伎鑑賞教室は、何度か訪れているが、年々バージョンアップしている。今年の演目は、義経千本桜。6月、7月と分けて一幕づつ上演している。今回の目玉はなんといっても、河連法眼館の場で、初役で、狐忠信を演じる中村翫雀だろう。菊五郎監修というだけに、音羽屋の型がきちんと決まっている。時折、あら、菊五郎かしらと思うくらい酷似していた。芸の力というのは、すばらしいと思う。

息子の壱太郎の解説、そして、静御前もよかった。さすが、藤十郎さんの一家である。

舞台が終わって、集合して、スリッパに履き替え、まず、花道から舞台に上がる。思ったより、舞台との距離は近い。眠っている人もしっかり見えてしまう。舞台の中央に立って、みな回り舞台を体験する。二周も回してくれたので、結構楽しめた。舞台は奥行きが深く、見たところより、4、5倍はある。

そこから、黒御簾の中を見せてもらい、すっぽん、せりなども見学する。このあたりは、名古屋で行って、新聞社の見学コースに似ている。地下6メートル、ここから大門がせり上がってくるのだ。

最後に揚げ幕の引き方なども教わって、解散になる。これからは歌舞伎の見方も少し変わるかもしれない。物事は全体が掴めると、理解もはやいし、決して忘れない。

2011/6/17 Friday

行列のできるイタリアン、千葉市

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地元のことは何もしらない。京都や、金沢では美味しい店を知っているのに、地元ではたいてい家に呼んでいるので、困らなかったのだ。

3.11以降、自粛でたくさんの食べ物屋が店じまいした。こんなときはささやかな地元への貢献が必要だと、5月から、フレンチ、イタリアンを食べ歩くことにした。

基本条件は、家から歩いて15分くらい、予算は2500円までのランチ。

今回は従弟もいたので、グルメツアーになった。最近、気にしているのが食べログ。結構、こちらの精度はいい。千葉市中央区でポイントの高い、イタリアンということで、こちらにお邪魔した。

レストランランキングTOP5000にも選ばれているLA TAVERNETTA alla civitellina (ラ タベルネッタ アッラ チヴィテッリーナ)。こちらは行列のできるイタリアンである。

営業開始の11:45に、お店の前には列ができていた。1階にはカウンター席があって、予約なしでも少人数なら、こちらに入れる。2階がテーブル席で、ほぼ予約で満席だった。

la tavernetta alla civitellina
本日の前菜盛り合わせ。どれも美味しく、特にシャコに載せたソースは絶妙。

la tavernetta alla civitellina
空豆と桜えびのパスタ。海のかおりのするパスタは、空豆の色とあっていて大満足。

la tavernetta alla civitellina
サザエとズッキーニのパスタ。パスタは生パスタを茹でてあって、これがおいしい。サザエとズッキーニの組み合わせも秀逸だった。

la tavernetta alla civitellina
デザートは自家製。同行者も大満足だった。どれも美味しい。行列ができるのも分かる気がした。こちらのコース、11:45から12:55くらいに終わって、コーヒーが出る。会社の昼休みにゆっくりと食事できるのも人気の秘密かもしれない。今度はディナーに出かけてみたいと思った。

2011/5/26 Thursday

二人乗り、平田俊子

Filed under: - site admin @ 23:26

資生堂の昨年の対談以来、気になっていた平田俊子さんの詩集や小説を大人買いしてしまった。今日の午後、仕事の合間の時間に読み始めた。読書は夜、読むものではない、というのが持論。作者はたぶん深夜、あるいは明け方に著作しているのかもしれないが、そういうときでも、読者が昼間、明るいところで読んでくれることを意識して、書いているのだと思うから。

今の気分に合うから、この話を続きがかけそうな気がする。読者にそう思わせるのは大切なポイントだ。かけ離れてはいけない。付くように、離れないように、そして心を捉える。

この前、よんだ「スロープ」に較べて、「二人乗り」は、格段にうまい。生活の匂いがする。本物っぽいのだ。平日の午後、仕事を少しだけ放り出して読んだので、スリリングだった。この本の装丁で、ちょっと損をしている。自転車にのることではないのだと思った。

二人乗り 平田俊子著

2011/5/15 Sunday

源氏香 紅梅を焚いてみた

Filed under: - site admin @ 23:45

震災後、心がざわざわとして落ち着かない。支援物資は何度か送っているが、それだけではすまない気分になる。現地に出かけてボランティアをしたらいいのでは、と真面目に考える。わたしにできることで支援していきたい。

思い出して、お香を焚くことにした。こういうときは、アロマではなく、お香。松栄堂さんで求めた、源氏かおり抄の紅梅をゆるらせる。みやこ炭を起こし、うっすらと灰をかけて、練香を載せる。少し経つと煙が揺らいでくる。何個、焚いたろうか。部屋が違う空気で満たされ、遥か昔の風景を思い出す。

風があるから、一室で焚いた香りが家中に緩やかに伝播する。心が落ち着かないと、先に進めない。歩くことすらできない。いつまでも、止まっているわけにはいかないのだ。休日なのに、快晴なのに、外に出ることをためらっている。ちくちくと縫い物をした。枕カバーを直し、小物入れを張り替える。針を進めているときは、心は静かだ。

お香も針仕事も、平安の頃から、女たちが続けてきたこと。ミシンができる前は、すべて手縫いの服を着ていた。それだけに、お姫様でも縫うことは必要だったのだろう。女たちの知恵が、これからの新しい暮らしにおおいに役立つような気がする。男たちに任せてはだめ。自分たちの視点で、そして、正しいことは正しいと叫ぼう。

2011/5/14 Saturday

花椿、戦後復刊60周年記念対談、「よむことば、みることば、めぐることば」に行ってきました

Filed under: - site admin @ 20:05

「花椿」は、いつもオシャレな雑誌で、化粧品というより、文化が詰まっていました。あるとき、急に詩を募集して、大学生のわたしも応募しました。あれから何十年もたって、戦後復刊60年が過ぎて行きました。

昨年の今頃、「ことばの壁抜け」ということで、詩人の平田俊子さんと、歌人の穂村宏さんの対談に参加しました。ふたりの絶妙なやりとり、そして、平田さんが朗読した、「カメラ」という作品に戦慄しました。

一年ぶりに参加したのは、作家の柴崎友香さんと、カメラマンの津田直さんの対談。「よむことば、みることば、めぐることば」。二人にはいくつかの共通点があって、まず巨木好き。そして、地図マニア。柴崎さんが最初に紹介したスライドは、世田谷区砧公園の桜の大木。二人とも関西出身なので、東京には緑が多い、特に山手線の中に緑があるのが信じられないといいます。

時期にもよりますが、お茶の水から四谷にかけてのお堀端の桜は見事です。山手線でも原宿があるし、確かに緑が多いかもしれない。そこから話は飛んで、津田さんがアイルランドで撮った作品集、Storm Last Night のスライドを見ました。普通のカメラでは、撮れないと感じて、このために特別なカメラを調達してでかけたそうです。

古地図を頼りに、でかけたりもしたそうです。アイルランド、わたしは、イギリスに一年もいたのに出かけていないのです。ちょっと羨ましかったです。津田さんは、大震災後の東北にも旅しています。大きな地図を持って出かけ、うらの白地図部分に、日記のようにメモを残しています。地図は、そういう使い方をしているそうです。

一方、柴崎さんは、地図を広げない小説が書けない。駅からの道順とか、公園がどちら側にあるのか、など主人公の暮らしの基本的な設定ができないと何もかけないそうです。正確さを求められているが、最後の道一本が架空の世界になるらしい。小説に正確に場所や位置関係を留めておくのは、それがひとつの記録となるから。現に、自分の小説の中に描いた喫茶店が、隣の建物のもらい火事で、跡形もなく消えてしまい、小説の中に残ってるだけということがあったそうです。

今という時間を切り取って貼付けるのが、作家の仕事なのかもしれません。この対談も思いがけない面を見せてくれて、銀座でそれも雨の中、出かけて行った甲斐がありました。本日、まとまった時間がとれたので、二人の作品を注文してしまいました。現地で買って、サインしてもらうこともできたけれど、雨だった、荷物を持ちたくなかったのです。

届いたら、またゆっくりと味わうことにします。なお、会場で、昨年の対談の別刷を配布していて、ほくほくしながら貰ってきました。言葉が残されているというのはすてきです。

2011/4/8 Friday

今年の桜はどこも見事だった

Filed under: - site admin @ 23:24

毎年、桜の季節には名所といわれるところに出かけている。京都でも仁和寺の散り染めの桜を見た。一昨年は千鳥が淵に出かけ、去年は上野公園にいた。

それが大地震のあと、花見も自粛ということになって、地元でも桜祭りが中止になり、静かな花見を楽しむ。仕事場の人形町の桜も見事だが、今日、打合せで出かけた恵比寿から広尾にかけての明治通り沿いの桜並木がすばらしい。長年、この地に通っていて、初めてであったような気がしている。あんまり、哀しいことが多いので、桜も気を使っているのだろうか。

平安の頃から、桜には人格があって、美しい女性になって登場する。そんな桜に人を思う心があっても不思議はないのだ。

昨日は、会いたい人と二人出会った。今日も会えた。このご時世に会いたい人に会えるのは幸せなこと。くよくよしていても、物事は何も進まないから、ポジティブに考えて、今を楽しもう。こんなときは、旅も不安が多すぎる。せめて、昔旅したところを、映画でもみて、気を紛らわそうとしたら、こんなすてきな企画があった。

たしかに籠ってDVDを見るのもいいかもしれない。何年か前に買ったフランス映画のDVDとか、最近届いたイタリア版のDVDとか、あるのだが、経済貢献も少しはしなくしちゃ、と注文する。ローマの休日を見ながら、イタリア旅行の疑似体験をするのだ。そういう時があってもいいはず。

ロンドンの桜は八重桜で、チェリー酒になるくらいだから、サクランボもあるはずなのに、スーパーマーケットではついぞ見かけなかった。寒い国だから、6月すぎてもまだ桜並木がある。不思議な思いで毎日、その通りを通っていたのを思い出した。昔のことを思い出すのも、そして、来年のことを考えるのも、また楽しである。要は哀しみにどっぷりと浸っていてはだめ、次なる手を考えることが大切。

2011/3/9 Wednesday

春 プリマベーラ

Filed under: - site admin @ 23:57

晴れた日が続くと、また、寒さがぶり返し、落ち着かない。こんなに寒暖の差が激しいのも珍しいのはないか。

今年の春は、真面目に桜見物にでかけようと思っている。昨年気になった、桜の名所に、頑張って出かけたい。千鳥が淵の桜よりも、皇居東御苑から見る桜のほうがすてきだし、房総の山桜もすてきだ。京都の桜の名所も、東寺、仁和寺、二条城、岡崎疏水、高台寺、とあちこち駆け巡りたい。桜の時期は一週間もないから、その儚さが好き。

フィレンツェのウフィッツイ美術館でみた、ボッテチェリの春(プリマベーラ)。そこに出てくる草花は、実際にピッティ宮殿のボボリー庭園で咲いていた。ボッテチェリは写実したのである。フィレンツェの春は霞みがかかったのが、いっせいに花が開いて、突然、やってくる。そんな違いもおもしろい。桜の季節は、もうすぐだ。

2011/1/30 Sunday

イリス東京公演に行ってきました

Filed under: - site admin @ 21:46

指揮 井上道義さん、主役 小川里美さんのオペラ、「イリス」に行ってきました。セミステージ形式、イタリア語上演ということで、どんなお芝居になっているのか、わくわくしながらでかけました。

オーケストラがオーケストラ・ピッチに潜っているのではなく、舞台の上に並んでいます。中央には階段があって、その上にまた段があって、芝居をするのです。
iris

イリスは、蝶々夫人と同様に、日本を舞台にしたオペラなのですが、これまで上演させる機会が少なく、知られていません。日本を舞台にした、イタリア語のオペラを見る、まるで、海外のコンサート・ホールで見たかのような印象でした。場所がバルコニー席だったので、余計そう思ったのかもしれません。

端正な美人の小川さんが、可憐なそして、薄幸の少女をみごとに演じていました。色気を抑えた演技が際立つ人ですね。オオサカ役のワン・カイさん、、キョート役の晴雅彦さんの演技も見事でした。人形遣いのホリヒロシさんが登場すると、まるで人形が生きているかのように演技します。

吉原での、オオサカとイリスのやりとりも中世のイタリアドラマを見ているようでした。ああやって、女を口説いたのでしょうか。二人の気持ちのすれ違いは、トゥーランドット姫のようでもあり、見ていてドキリとさせられます。

最後に太陽が祝福するのも、魔笛のようにでもあり、さまざまなオペラの要素を盛り込んでいたような気がします。最後のカーテンコールでも、井上さんのはしゃきかたがすてきでした。満足のいく演奏会だったのでしょう。イリスは、小川さん抜きではできないくらい、役柄に嵌っていました。彼女のまた新しい面を見つけたような気がします。於 東京芸術劇場。2/20に京都コンサートホールで上演。
iris
【出演】
指揮・演出・字幕:井上道義
イリス:小川里美
チェーコ(イリスの父):ジョン・ハオ
大阪:ワン・カイ
京都:晴 雅彦
ディーア&芸者:市原 愛
乞食:西垣俊朗
踊り子:(美)橘るみ、(吸血鬼)馬場ひかり
人形師:ホリ・ヒロシ
邦楽師:杵屋利次郎社中
胡弓:篠崎正嗣
合唱:武蔵野音楽大学(合唱指揮:横山修司)
管弦楽:読売日本交響楽団

2011/1/22 Saturday

千葉市美術館で江戸と出会う

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金曜日に思い立って、家族で千葉市美術館に出かけた。歩いて15分ほどの距離。途中、ローソンに寄って、チケットを発行する。こちらは前売りの価格で、当日手に入るという優れもの。

8階、7階と2フロアに分かれていて、見応えがある作品が多かった。ニューオーリンズに住まいするギッターさんのコレクションは、あのハリケーンで奇跡的に無事だったそうだ。彼の家の様子も映されていたが、あんな家に住みたいね、というのが家族の感想だった。
chiba museo

江戸のくずし字を習っているので、読める字があるとうれしくなる。画集もあって、こちらも充実していた。
chiba museo
口演 先達て襖二枚..
chiba museo

このギッター・コレクション、このあと、静岡、福島、京都と巡回する。

2011/1/17 Monday

博物館で香道を学ぶ

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東京国立博物館、こんなに楽しい場所だとは思わなかった。記憶している最初のシーンは、あの噴水のある庭で椅子に座ってお弁当を食べている姿。高校二年生のとき、社会科見学でみんなで出かけた。

そして、平成23年にもなると、全館リニューアル記念の特別展を開催している。この間に幾とせの年月が過ぎて行ったのか。昔は、関心もなかった香道の展示を見て感激している。
kodo1
香木が1つ1つ包んであって、さらに引き出しにしまわれ、箱に入っている。どこを取っても一級の美術品だ。これで遊ぶのはやはり、雲の上の人しかない。ガラスの向こう側の展示なのだが、微かに品のよい香りがしてくる。香木が並べてあるのだから、本物の香りだろう。
kodo2
香割道具。香木を切ったり、叩いたりする。
kodo3
香炉にも装飾が施されている。なぜこんな写真が撮れるかというと、この博物館、写真撮影OKなのだ。もちろん、重文で写真不可のマークが付いている展示はある。それ以外は撮っていいのだ。これも新しい発見だった。

2011/1/4 Tuesday

中村富十郎さんご逝去

Filed under: - site admin @ 23:46

昨年三月、早稲田大学で行なわれた演劇講座に出かけた。開始時間のかなり前から、大勢の人が並んでいて、富十郎さんの人気のほどがうかがえた。

当日は、鷹之資くん、愛子ちゃんも挨拶して、花を添えた。新しい歌舞伎座ができるのを楽しみにしていて、鷹之資くんと演じるのを楽しみにされていた。まだまだ活躍できた人なのに、本当に惜しい。

以下、記録として載せておく。

日時 2010年3月19日(金) 14:00〜16:00 (13:30開場)
会場 早稲田大学小野記念講堂

タイトル
講演会『坪内逍遙の歌舞伎・舞踊作品をめぐって』
歌舞伎俳優 中村富十郎丈をお迎えしての演劇講演会を開催いたします。
富十郎丈ご自身、またご両親の舞台も含めて、逍遙作品への思い、思い出などを語っていただきます。当日は、富十郎丈ご出演の逍遙作品の舞台映像の上映を予定しています。

講師:中村富十郎丈 [聞き手:鳥越文蔵 演劇博物館顧問]

【主催・問い合わせ先】
早稲田大学演劇博物館演劇映像学連携研究拠点TEL:03-5286-8515

2010/12/31 Friday

2010年の10大出来事

Filed under: - site admin @ 23:49

2010年もまもなく終わる。そこで、今年を振り返ってみよう。10大出来事。

1. 日本橋七福神参り
長年、お世話になっている日本橋の七福神参りが初めてできた。最後は水天宮。いっしょに回った江戸コミュメンバと、ロイヤルホテルでランチをする。

2. 歌舞伎座さよなら公演を見る。
新春大歌舞伎から連続で、さよなら公演を見ることができた。名残惜しいが、三年後が楽しみ。

3. 谷中、根津、千駄木を歩く
六本木ヒルズのライブラリーメンバを卒業するにあたり、最後の会合。楽しかった。

4. 洋画家、古田恵美子と出会う
あらかわ画廊で、作家さんから作品の話が聴けてよかった。

5. 自筆本の写しで、奥の細道を読む講座スタート
奥の細道をゆっくりと旅するように、味わっていくすばらしさ。大屋多詠子さんの解説もすてきだ。

6. 平澤重信展で、作品を購入
ご縁があって、のぞいた日に作家在廊だった。平澤さんの絵は、夢と現実の境にあるような気がする

7. 祖母から譲られた指輪のリメイクをお願いする
前々から気になっていたリメイク、さすが東京という出来だった。母も気に入って、リメイクをお願いした
 
8. 佐渡で奉納能を行なう
今年で6年目。奇跡的に台風にもあわず、無事戻ってくる。東京は却って大混乱だった。

9. 名古屋まで式典にでかける
久しぶりの名古屋も、知合いのブログのおかげで、美味しいイタリアンを堪能できた。感謝である。名古屋城も開府400年祭の特別展を開催していた。

10. 小川里美さんと与那城敬さんのEtoile
エレクトーン奏者の清水さんの神業的演奏もすばらしかった。今年聴いたオペラの中でも、上位三位に入る。日本の歌もすてきだった。

この他、まだまだ続くのだが、遊ぶこと、楽しむことに贅沢なほど、充実していた年だったと思う。来年もすばらしい出会いがありますように。

2010/11/24 Wednesday

ゆっくり考える時間

Filed under: - site admin @ 23:35

決まったことを効率的に片付けるだけでは、人生は短すぎる。ときには、ゆっくりと考える時間が必要だ。音を消し、PCの画面も閉じて、ただ考える。

締切が近い仕事に集中しているとき、突然、すてきなアイディアが浮かんでくるのはなぜだろうか。今かかっている仕事を投げ出してでも、すぐにやりたいことが次々と出てくるのだ。考えることは、過ぎてしまった過去を嘆いたり、当てにならない未来を頼みにするのではない。今を快適に過ごすために、今を積極的に生きるために、どうしたらよいのか、ゆっくりと時間をかけて考えてみる。

すばらしい才能を持った人たちがいて、自分だけがそのことを知っている、という場面がよくある。この人たちを、世に広めることが、自分のタスクではないか、と思うことがある。才能ある人は、決して雄弁ではなく、分からない人は分かってもらわなくてもいい、お金儲けに走ることはしない、と潔いのだ。アーティストたちを紹介したり、宣伝してあげたりして、多くの人が、その作品やサービスに接することができたらいいと思う。

人生は長いようで、短い。短いようで、長いものだ。何ができるのか、何がしたいのか。大人になって、まだ真剣に考えることができるのは、うれしいこと。

2010/11/15 Monday

特別展 江戸図の世界 

Filed under: - site admin @ 22:53

知合いのブログから発見した特別展。江戸図だけの展示というのも珍しいのではないか。11/23祝日には、ギャラリートークもある。入場無料で、前回も空いていた。

行き方は、JR田町、あるいは都営三田線三田で降りて7分くらい。三田図書館の4階が、港区立港郷土資料館になっている。

港区の会社に勤めていたときは、ぜんぜん知らなかったのに、今、江戸繋がりでお邪魔させていただいている。図録もリーズナブルで楽しい。

■特別展 江戸図の世界 (入場無料)

 港郷土資料館の所蔵する、港区内をはじめとした江戸・
東京に関する絵画・版本・江戸図・地図などは、総計2500点
を超える質・量ともに充実したコレクションです。
 そのうち、近世の江戸図はおよそ 120点あり、現在
でも人気の高い『近吾堂板切絵図』、『尾張屋板切絵図』
をはじめ、最初の刊行江戸図と推定されている
『武州豊嶋郡江戸庄図(寛永江戸図)』、17世紀後期に
遠近道印によって作成された正確な江戸実測図『分間江戸大絵図』
、浮世絵師石川流宣による絵画的な描写の『江戸図鑑綱目』、
もっとも普及した大絵図である須原屋板『分間江戸大絵図』
などの代表的な江戸図のほか、現存最大級の手書き図
『安永手書江戸大絵図』など、貴重な資料が多く含まれています。
 今年度の特別展「江戸図の世界」では、館蔵資料を中心として
テーマごとに代表的な江戸図を取り上げ、それぞれの江戸図の
種類や特徴、様式の変遷、歴史的な流れ等について紹介いたします。
 また、展示解説を、11月3日(水曜・祝日)、23日
(火曜・祝日)の午後2時から1 時間程度の予定で行います。

■開催場所 港区立港郷土資料館(三田図書館4階)
■開催期間 10月23日(土曜)‐11月28日(日曜)
■開館時間 午前9時‐午後5時
        (ただし期間中の毎週金曜は午後7時45分まで延長開館)
■ 休館日  毎週月曜、第3木曜日(11月18日)

2010/11/8 Monday

芭蕉の旅とは

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芭蕉の自筆本を使っての、おくの細道を読む講座を主宰しているが、このおくの細道は、純粋な紀行文ではない。旅から帰って、三年ほどたって推敲し、出版している。

その旅はけして物見遊山や、豪商に接待されての大名旅行ではない。古今集などに出てくる歌枕を訪ねて、山道をあるき、農家に一夜をもとめ、死ぬことも覚悟のうえの旅だった。

これまで、活字で書かれた奥の細道を読んだことはあるが、自筆本を一字一句丁寧に読み解くのは初めての試みである。さらにその後出版された版本と較べて、文字がどのように変わったかなど、見比べてみると、当時の旅の様子が浮かび上がってくるような気がする。

多賀城で、壺碑を発見したときの喜びをこんなふうにまとめている。

【歌枕多く語りつたふといへども、山崩れ、川流れて、道改まり、石は埋みて土に隠れ、木は老いて若木にかわれば、時移り、代変じてその跡たしかならぬ事のみ。

ここに至りて、疑いなき千載の記念、今、眼前に古人の心をけみす。行脚の一徳、存命のよろこび、羇旅の労を忘れて泪も落ちるばかりなり】

これまでの旅で、苦労して歌枕を探しても、それが石に埋もれていたり、松が枯れてしまっていたり、がっかりすることが多かったから、ここで、出会った壺碑(つぼのいしぶみ)には感涙したのだろう。

こちらも芭蕉の原稿を一字一字確認しながら、この物語を楽しんでいるので、共感を覚える場面であった。講座を始めたときは、こんなに芭蕉に寄り添った旅ができるとは、思いもよらなかったが、楽しみが倍増した気がする。

2010/10/30 Saturday

シャネルホールで世界の歌を聴く

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シャネルホールでのコンサート、今回はソプラノ歌手の市原愛さん。第一部は日本の歌だった。歌詞が分かるというのは、こんなにも心を深く揺さぶるものかと、思う。武満徹さんの『死んだ男の残したものは』は、歌詞谷川俊太郎さんによる反戦歌。シャネルのオシャレな空間でこんな歌を聞くとは思わなかった。第二部は、有名どころを集めた世界の歌。歯ごたえのある内容だった。

コンサート終了後、ブティックの中をそぞろ歩きする。この開放感がまたすてき。手前には、ブルガリのビルも建っている。東京のど真ん中で過ごす午後。台風が接近していたが、幸運にも弱雨にあっただけで帰ってきた。

松屋の「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」のエクレアは、当然ながら売り切れ。確実に手に入れるには12:15から販売開始するので、その前に並ばなければいけない。おひとり5個の制限あり。銀座に立ち寄るたびに、のぞいてみよう。

2010/10/29 Friday

名古屋城で特別展示を見る

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10/29の式典に合わせて、前日から名古屋入りした。天気は雨。知合いから教わって、気合いをいれて、ランチを食べにいく。新幹線を降りて、そのままタクシーで直行した。

口のおごった知合いが絶賛していたので、かなり期待していったが、それ以上のすばらしさだった。素材が新鮮なこともそうだが、作り手が創意工夫して、お客様との対話を楽しんでいるのがわかる。東京でも、それだけのグレードの店は少ないのではないか。

13時前に入ったときも、店内はほぼ満席で、幸せな活気に満ちていた。出てくるパンも美味しい。サラダ、パスタ、そして、魚料理、デザートと、1つ1つ幸せを噛み締めていただく。Le Gioie、また出かけたいと思った。

お店からタクシーを呼んでもらい、名古屋城に向かう。今年は開府400年のイベントを開催していた。寅年に合わせて、虎の絵画の展示である。名古屋城に入るのは初めて、雨のせいか空いていて、快適だった。桜の頃もすばらしいという。金の鯱も目の当たりにみて、名古屋に来たという実感を覚える。

泊まったホテルがお城のすぐ近くで、夜になるとライトアップした姿を楽しめた。お城というのは、勇気や元気のシンボルのような気がする。

2010/10/27 Wednesday

国立能楽堂でマクベスを観る

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イタリア研究会で大変お世話になっている、関根先生率いるTheatre Project Siの最終公演は、「マクベス」だった。

10/28から名古屋出張を控えていたので、諦めていたところ、幸運にもセミナが午前中に変更になって、時間が取れた。ローマ狂言を経て、得意の英文学、シェイクスピアを狂言師とオペラ歌手で演じる。

マクベスは悲劇だが、当然ながら、笑いの部分が見え隠れする。人の悲劇というのは、第三者から見たら、滑稽に映るのかもしれないと思った。能楽堂という空間での翻訳物は、二重にも三重にも張り巡らされた伏線の上を走り回っている。すでに物語の結末を知っている観客と、何も知らないまま、踊られているマクベスとの、微妙な距離が楽しい。

2010/10/13 Wednesday

お料理は化学だ

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一月に一回、恵比寿までお料理を習いに出かけている。この仕事を始めたときからだから、もう六年目になる。松田美智子先生からは、毎回、学ぶことは多い。

正しい包丁の使い方を覚えると応用が効く。同じ長さに切りそろえれば、火の通りも同じで仕上りも一定。野菜を丁寧に切ることで、味が変わっていく。お料理は引き算はできないから、いつも調味料は控えめにして、味見してみる。

さすがに六年も習っていると、家で作るときも復誦している。お料理は好きだったが、基本から習ったことがなかったから、いつも新鮮。先生の口癖は、お料理は化学だということ。そのせいか、お教室には、いつも緊張感がただよっている。実験中だから、息を殺して結果がでるのをまっている。

おうちご飯の家族と暮らしていて、このお教室は心強いばかりである。

2010/10/4 Monday

芭蕉のおくのほそ道を読む

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江戸の古文書講座で、芭蕉の自筆本コピーと、版本(自筆本原稿を訂正して印刷したもの)を読み較べながら、おくのほそ道を鑑賞している。これが楽しい。声を出して読むと、江戸に戻ったような気がする。

今日は岩沼の宿からだった。仙台の手前のこの宿では、歌枕にもなっている武隈の松を見て、目覚める心地がすると言っている。能因法師が、「武隈の松はこのたび跡もなし 千歳を経てやわれは来つらむ」と詠んだが、その松は、切られたら、植えられたりを繰り返して、今は千歳のけしきととのいて、めでたき待つのけしきになん侍しと記している。

芭蕉の旅は、歌枕を尋ねての旅ともいえる。

「たけくまの松みせ申せ遅桜」と挙白と云ものゝ餞別したりければ、

 桜より松は二木を三月越シ  (松→待つ、三月→見る を掛けている)

という句を詠んでいる。季節は五月雨の頃である。

そうして、名取川を渡って、仙台に入る。あやめふく日也(五月四日のこと)。ここで四五日逗留する。

2010/9/10 Friday

今年も佐渡で奉納能をしてきました

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佐渡の草刈神社の秋祭りに奉納能を始めて、今年で六年になります。ご縁があって、天澤宮司に能舞台に上がらせていただき、その優美な姿に圧倒されました。同じように草刈神社に惹かれた方がいます。佐渡の能舞台を研究した若井三郎さんです。

この舞台に案内してくださった元佐渡博物館館長の本間寅雄さんは、2006年にお亡くなりになっています。また、小泊で能管作りをされていた磯部照雄さんも同じ年に相次いで死去。今回、金井の本間雅彦先生のご逝去の話を聞き、佐渡の能楽に関する生き証人ともいえる博学の方々が、亡くなって行くが残念でなりません。

草刈神社では、松永政雄先生を中心とする昭風会のみなさまが、お稽古を重ねて、すばらしい番組をみせてくださいました。
kakitsubata

佐渡を直撃するという台風の予想がそれて、北陸に上陸し、東京も大混乱した日に、無事、奉納能ができたことは、神様に守られていたような気がします。
hashitomi

2010/8/24 Tuesday

清元、清き流れ ひと元に

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清元延寿太夫と清元梅吉、清元高輪派と梅派の最高峰の名が88年ぶりに競演という、すばらしい舞台を見てきた。知合いの日本橋芳町の芸者さんからの情報で、チケットを早めに確保することができた。あの国立劇場の大劇場を満席にするほどの、見せ物である。

仁左衛門さんが「お祭り」の鳶役で駆けつけたので、京都から芸妓衆もたくさん来ていて、会場はきれいな女性が目立つ。粋と、上品なふたりにぴったりの舞台。

隅田川は能楽仕立てで、45分間たっぷり。本来はちんまりと楽しむ芸能なのだろうが、大劇場でも迫力が伝わってくる。伝統芸能というのは、自分の中にある日本人のDNAを刺激するのだ。

開演前、少し時間があったので、伝統芸能館で、歌舞伎のさわりの映像を見ていた。菊五郎がまだ初々しく、揚巻や三千歳役を演じている。直次郎は先代の勘三郎。もっとゆっくりと見たいと思う。

2010/7/27 Tuesday

塩野七生さんの受難

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塩野七生さんを初めて知ったのは、資生堂の「花椿」である。1970年に高校生だったわたしは、たまたま手に取った冊子の連載を読んで、なんて知的な人だろうと思った。そのときは、七生さんが男だと思っていたくらい。力強い若さに溢れていた。

その後、彼女は売れっ子になり、つぎつぎと大作を発表して行く。『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』は読んだが、その後は図書館で借りて読むくらいの頼りない読者だった。『男たちへ』のようなエッセイに彼女の才はますます冴えるように思っていた。

そして、月日は流れ、2010年7月のある日、祖師ケ谷大蔵のCD、ビデオショップの店頭で、『イタリア遺聞』の文庫本が100円セールで売られているのを発見。某所で発見した姫君を助けるように買い求めてくる。そして、本日、たまたま同じ店に立ち寄ると、今度は『愛の年代記』文庫版が、同じく100円のコーナーにいた。そこで、それも救出すると、レジの若者がこともなげにいう。本日、中古本は20%セールですから、80円いただきます。

この二冊、どちらも新品同様だった。持ち主はいつか読もうと買っておいて、何かの事情で手放したのか。それにしても、コーヒー一杯以下で、塩野さんの文庫本が手に入る時代なのだ。若者たちが本を読まなくなっただけでなく、中高年もまた、読むことを止めたのだろうか。

瀬戸内寂聴さんと、塩野七生さんの対談もまた、面白い。

2010/7/10 Saturday

セラフィーヌの庭

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オルセー美術館展2010「ポスト印象派」開催記念の特別試写会&講演会に行ってきました。

講師: 今井敬子氏(ポーラ美術館学芸員)
演題: 見いだされたアンリ・ルソーとセラフィーヌ・ルイ
こちらも大変興味深く、画商ヴィルヘルム・ウーデの生き方にも、驚きを感じました。

そして、『セラフィーヌの庭』上映会で、さらに多くの驚きと発見がありました。絵が好きでも、本当に何もしらないのです。この映画は8/7から岩波ホールでロードショーですが、さすがに見応えがありました。芸術家というのは、おだやかな日々の代わりに、自分の命を縮めても何かを残そうとするのでしょうか。予告編(音あり)

2010/6/27 Sunday

アートな一日を過ごす

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六月の最後の日曜日、午前中は、歩いて15分ほどの千葉市美術館に伊藤若冲展を見に行く。

本日最終日ということで、混雑していていたが、見たい絵の前ではゆっくりと鑑賞できてよかった。会場が広いので、屏風やふすま絵も、全体を見通すことができる。これほど大規模な展示は40年ぶりということで、初期から晩年にかけてまで、作風の変化も楽しめた。

午後、今度は歩いて5分の県立文化会館に向かう。こちらで年に一回開かれる、若い芽のαコンサートを見るため、早めにでかけたが、もう会場には大勢の人が入っていた。

指揮/大井剛史
独奏  ギター/岡本拓也
    フルート/沼田絵恋
    ヴァイオリン/青木尚佳
管弦楽/ ニューフィルハーモニー オーケストラ千葉
お問合せ 財団法人千葉県文化振興財団
TEL 043-222-0077

演奏曲目
シューベルト/イタリア風序曲 第1番 ニ長調 D.590
尾高尚忠/フルート協奏曲 op.30b
メンデルスゾーン/ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64

午前午後とアートに浸る珍しい一日だった。心地よい疲労と、魂の充足感を感じながら、こういう忙しさも、すてきなことだとしみじみ思った。

2010/6/10 Thursday

上田秋成展@天理ギャラリー

Filed under: - site admin @ 23:25

6/13までだが、今、神田の天理ギャラリーで、上田秋成展を開催している。会期中無休、入場無料。図録も500円で販売。

長年、東京に通っていて、神田の天理ギャラリーの存在も知らなかった。上田秋成の自筆原稿がふんだんに展示されていて、なおかつ、混み合っていないので、ゆっくり鑑賞できる。古文書を習っているものには、すばらしい機会だし、そうでない人も、江戸の風情を感じることのできる展示だ。これだけのものが東京でみられることは、たぶんみないと思う。6/4に出かけたのだが、明日、再度出かけるつもりだ。

明治大学の企画展「ことわざワールドへようこそ」も紹介しておく。

◎企画展『ことわざワールドへようこそ―時田昌瑞コレクションのすべて―
《主 催》 明治大学図書館 明治大学博物館 明治大学ことわざ学研究所 
《会 場》 明治大学駿河台キャンパス(東京都千代田区神田駿河台)
      中央図書館ギャラリー および 博物館特別展示室
      ◆入場無料
《会 期》 2010年5月28日(金)から、7月19日(月)
      ◆図書館会場は7月7日(水)まで

平日は夜、9:45分まで開館している。ぜひ、こちらにもお出かけください。また、ミュージアムショップでも、図録の販売など楽しめる。

2010/3/27 Saturday

御名残三月大歌舞伎に行ってきました

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四月公演はすべてチケットが完売。だが、戻りチケットがwebにぱらぱらと出ているということで、三月公演もとチェックしてみたら、本日の第二部三階席がありました。それも二列目です。三月の始めになんども確かめて、後ろの席しかないから、諦めていました。

出し物は菅原伝授手習鑑の筆法伝授(ひっぽうでんじゅ)。罪に問われて閉門になった菅丞相のところから、弟子武部源蔵は、梅王丸の力を借りて、築地塀ごしに若君、菅秀才を抱きかかえるようにして受取、妻戸浪とともに自分の家に連れて行くという門外の場、これは初めてみました。寺子屋で菅秀才を養育しているという、筋がようやく繋がりました。

もう一つは、音羽屋の弁天小僧。菊五郎の歌舞伎座でこの芝居は何度も見ていますが、これが最後の出し物になるので、また見ることができて幸せでした。この人以外はできない、芸域に達していて、女から男への変わりがすばらしい。筋は分かっているのに、ドキドキしながら見てしまいます。

三階席の二列目だったのに、なぜか一列目にお客様がお見えにならず、空席のままでした。見晴らしよく、花道まで見渡せて、一等席に座った心地で帰ってきました。

菅原伝授手習鑑
一、筆法伝授(ひっぽうでんじゅ)
菅原館奥 殿の場   
同  学問所の場   
同  門 外の場

菅丞相  仁左衛門    園生の前  魁 春
戸浪  芝 雀      梅王丸  歌昇
荒島主税  松 江       
腰元勝野  新 悟    局水無瀬  吉之丞
三善清行  秀 調    左中弁希世 東蔵          
武部源蔵  梅 玉

二、弁天娘女男白浪(べんてんむすめめおのしらなみ)
浜松屋見世先の場   
稲瀬川勢揃いの場          

弁天小僧菊之助 菊五郎  南郷力丸 吉右衛門
忠信利平 左團次     伜宗之助  菊之助
鳶頭清次 團 蔵     浜松屋幸兵衛 東蔵
赤星十三郎 梅 玉    日本駄右衛門 幸四郎

2010/3/10 Wednesday

「Femmes@Tokyo」に行ってきました

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フランス大使館と日経新聞主催の「Femmes@Tokyo」。3/7と3/9に開催された、日本とフランスを代表する女性作家たちによるディスカッション「女たちのダイアログ」を聴くことができた。

今回が初めてということで主催者側の熱気も感じられ、新しい日経ホールに新鮮な空気が流れたように思う。3月8日は、「国際女性の日」ということで始められたこのイベントだが、いちばんすばらしかったのは、日仏の作家たちの朗読があったこと。日本ではまだまだ馴染みがないかもしれないが、フランス語のような韻を踏んでいる言語で、作家自らが朗読するという企画は、それだけでも感動に値する。

女たちというのが、ふつうはキャリアパーソンなのだが、今回は作家ということで、言葉の持つ深さ、人生の対する重みが違っていた。フランスの作家たちはどれも知らない人ばかりなのだが、セッションを聴いて、翻訳物をぜひ読みたい、あるいは原書を読みたいと思うようになった。

学生時代、フランス語は優だったし、その後もイタリア語を始めるまで、ラジオやテレビのフランス語を学んできたので、一日フランス語漬けも、また、楽しい。それにしても、フランス女性の堂々として、女っぽいのにうっとりする。自分というものの演出や表現方法を小さいときから学んできた民族である。

日本人の控えめ、常識さよりも、激しい情熱を秘めた意志に、心打たれた。最終日は、最前列に座っていたChantal Thomasさんと握手することができて、英語で感想を伝えたら、ありがとう、と何度も言われてうれしかった。来年も開催されることを願って、自分の中でゆっくりと言葉を噛み締めてみようと思った。

2010/3/5 Friday

特選蔵出し着物で帯を買ってきました

Filed under: - site admin @ 22:16

着物の着付けを習って、お出かけも楽しくなってきました。着物熱もホットな今、本駒込の歩和留さんの【特選】蔵出し着物にお邪魔して、蝶々の帯を連れて帰りました。

ちりめんで、とてもモダンなデザイン。持っている紬や大島とも合いそうです。着物1つに帯三本ということばがあり、帯を変えると、がらりと雰囲気が変わるのが、着物の特徴。贅沢はできませんが、ぼちぼちと集めていこうと思います。

この本駒込というのは、水曜日に歩いた千駄木、根津のすぐ近くなんです。こちらのまち歩きを計画したのも、なにか因縁めいたものも感じました。

2010/2/27 Saturday

シャネル・ピグマリオン・デイズ・コンサート

Filed under: - site admin @ 23:00

今日は、銀座のシャネルホールで、末延麻裕子さんのヴァイオリンを聴きに行った。雨も止み、銀座の町を歩きながら、こんなすてきな場所で、身近に音楽の聴ける幸福に感謝する。シャネルのコンサートは、抽選制だが、事前登録でどなたでも申込ができる。

何度か参加しているが、今回は格別だった。第一部が、サンサーンスの白鳥と、ヴァイオリン・ソナタ第一番ニ短調。第二部がマルティヌのヴァイオリン協奏曲第二番。どちらも弓の糸が切れるくらいの迫力だった。ほっそりした末延さんが、全身全霊を音楽の神様に捧げて、初めて得られる成果。まるで、あのフィギュアのキム・ヨナの演技のように、他の人を圧倒させるような何かがある。ピアノの柘植涼子さんの演奏もすばらしく、息があっていて,聞いていて心地よい。

ご本人のブログもあって、拝見すると、やはりとことん練習した成果らしい。それだけの練習時間の濃さがエッセンスのようになって伝わってくる。

一緒にいた夫は涙目になっていた。わたしも聴きながら、アーティストの表現する力に触発されて、物語が書けそうな気がしてくる。心の奥底に沈んでいる熱い思いを呼び起こしてくれたのかもしれない。すばらしい時間をありがとうございます。

2009/12/10 Thursday

浮世絵百華、平木コレクションから

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渋谷のたばこと塩の博物館で開催中の、浮世絵展に出かけた。当代の最高のような気がする。まるで、今刷り上がったばかりのような保存状態のよいものばかりだ。

平木コレクションは、重要文化財、重要美術品を数多く含む、世界的に有名な浮世絵コレクションです。今回は、日本が世界に誇れる珠玉ともいえる浮世絵の数々、あまり公開されることのない選りすぐりの優品・名品を揃えて展示いたします。

たとえば、あまりにも有名な葛飾北斎の富嶽三十六景だが、その中の波が立っている神奈川沖波裏だが、これまで見たものとまるで違っていた。荒波と空の対比が、本当には空は荒天の始まりのグラデーションがかかった色になっている。他にも写楽などがあったが、印象が違っていた。

渋谷の公園通りは、むかしほどの賑わいはないが、そこにこんな博物館が隠れたように並んでいるのは面白い。

2009/11/21 Saturday

中島みゆき 夜会 vol16、夜物語 - 本家・今晩屋

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知人に中島みゆきの熱烈なファンがいたので、夜会というものの存在を知っていた。このチケットをとることは困難で有名だったが、幸い、1992年の「夜会VOL.4 金環蝕」に初めて参加した。その後、「夜会Vol.6 シャングリラ」、「夜会Vol.7 2/2」、「夜会VOL.11 ウィンター・ガーデン」、「夜会VOL.12 ウィンター・ガーデン」。そして、やや時間があいて、今年の「夜会VOL.16〜夜物語〜『元祖・今晩屋』」である。場所も渋谷から赤坂へと移転して、気持ちも新鮮に楽しめた。

事前学習として、山椒大夫を読んでいたから、伏線となるキーワードを拾うことができる。当時、人買いという商いがあったこと。謡曲の隅田川などにもわが子をさらわれた母親がよく出てくる。旅は江戸の中頃まで、死出の旅路と考えてられていた。生きて二度と会えないかもしれない、そういう思いで故郷を後にする。子どもと離ればなれになった母親の気持ち。自分を犠牲にして弟を逃がそうとする姉の心意気。そして、弟は出世して、母を探し求める。

一つの物語の上に、重なるようにして別の物語が始まる。今の時代なのか、少し前の戦前なのか、主人公たちはすこし、現実からずれているのがいい。お芝居でもミュージカルでもない、夜会は、みゆきワールドそのもの。休憩時間に観客たちを眺めたが、こちらも高齢化が始まっていた。二十年以上の彼女のファンたちである。立派な大人たちがあるいは、中年のカップルたちが、アイドル歌手の公演をみるようにときめいている。それがよく伝わってくるのだ。

夜八時からの開始というのも大人たちのために設定されている。ゆっくりと食事をとって、ご覧くださいと。そして終了は10時半だった。遊んで帰る時間である。ふわふわと楽しいまま、夢見心地で戻るのにふさわしい時間だ。中島みゆきの語る、人生や転生や、そして運命のようなものは、受け止める側の覚悟や度量があれば、それを楽しいと思うことができる。今が楽しいのであって、過去や未来に拘束される必要はない。

来年も夜会のチケットを取ろうと思った。いま、そんな気持ちにさせてくれるアーティストは貴重である。こんなブログもあった。

2009/11/13 Friday

「虎屋・寅年・虎づくし」展 

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赤坂の虎屋本店の二階にある虎屋ギャラリーでは、年に二回、展示会を開催している。今回は、「虎屋・寅年・虎づくし」展が11/30まで開かれている。虎屋の虎ということで、珍しいものの展示が多かった。菓子の製造に関する江戸の文書もある。

小冊子もいただき、これを集めるのも楽しい。虎焼きの作り方ビデオもあって、役にたった。赤坂見附から少し足を伸ばすだけで、すてきな空間に出会える。

2009/11/12 Thursday

フォルスタッフ、法螺吹衛門

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ローマ狂言以来、関根ワールドに嵌っている。今回はあのフォルスタッフを演ずるというので、楽しみにでかけた。

二期会のオペラ歌手ふたりが、狂言師と作り出す、シェイクスピアの世界は、初めてみても何か、懐かしい。飲んだくれでスケベで大ボラ吹き、その名も“法螺吹衛門”が巻き起こす笑いの数々。なんどだまされても、鮎姫さまから手紙が届くと出かけて行く。その楽天的な自信がうらやましい。

知合いが演出しているということで、毎回、案内いただき、すてきな時間を過ごせた。能楽堂でも笑い声が充満することはあるのだ。見ている側の熱意が伝わって、さらによい芝居になった気がする。

2009/11/10 Tuesday

11/26 twitter編み物オフ開催

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twitterで手編みの話をしていて、直線編みなら初心者でもなんとか作品が完成できるというと、反応があった。当方、専門家ではないが、編み物は好きで人にも教えられるだろうと、明るく考えた。

日時 2009年11月26日 木曜日 19時から21時。受付18時半から
場所 日本橋人形町セミナルーム
   東京都中央区日本橋人形町2-9-5 NSビル1階
主催 株式会社マディオ 電話 043-222-0179 メイル office@madio.jp
参加費 2,000円 材料費込み、お菓子とお茶付き
初心者が対象ですので、どなたでも大丈夫です。

参加を希望される方は、twitterで@milano2009 まで連絡されるか、メイルをお送りください。詳しい内容をお知らします。

2009/11/5 Thursday

11月大歌舞伎

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あと、半年あまりで終わる歌舞伎座。11月公演は、仮名手本忠臣蔵の通し狂言だった。菊五郎の勘平が見たくて、夜の部をとる。三階席で、たのしく鑑賞。一力茶屋は、仁左衛門の大星由良之助。これが上方風でとても新鮮。非日常を楽しむには、日常で活躍しなければと、実感する。

夜の部
五段目  山崎街道鉄砲渡しの場
     同 二つ玉の場
六段目  与市兵衛内勘平腹切の場
七段目  祇園一力茶屋の場
十一段目 高家表門討入りの場
     同 奥庭泉水の場
     同 炭部屋本懐の場
     両国橋引揚の場
(more…)

2009/10/18 Sunday

着物でおでかけ

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東京着物倶楽部のイベントに参加した。日本橋の三越劇場で、トークショーと特別試写会。資格は着物で参加である。

大久保信子さんのお話もためになった。冠婚葬祭は、伝統だからしきたりを守る。それ以外のイベントはお好きな着物をお好きなように着ればよい。着物の決まりが面倒で着たくないという年配の方が多いが、それを取り払って楽しく着ればいいというのは、すてきだと思う。

毬谷友子さんの宮城野上映。その後でトークショーがあった。毬谷さんいわく、着物をきれいに着たいと思ったら、半年間、浴衣で過ごせば自然と着物が身体に寄り添うようになる。これも真実だと思った。久しぶりに着物を着て、名古屋帯の最初はどうやるのか、すっかり忘れている。テキストを見ながら、思い出し、先を続けた。

これからは季節がいいので、週に一回くらい、着物でお出かけの日を作ろうと思った。

2009/9/29 Tuesday

更科紀行

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松尾芭蕉の展覧会が、出光美術館で10/18まで開かれている。

6年ぶりに開かれるこの展覧会、ちょうど更科紀行を学んでいる身には、珠玉のような催しだ。こういう芭蕉の自筆に触れる機会はありそうでないもの。自筆本の推敲付きの原稿を眺めながら、解読していくのは、ぞくぞくするような楽しみがある。活字になったものなら、一時間もあれば読み終えるのに、それを一字一字、意味を捉え、解説していく。

こういう古文書講座が続けられるとは思わなかった。他ではないことをするというのは、リスクもあるが、楽しみも大きい。学習の成果がどれくらいなのか、本物を眺めながら、読み直してみよう。

2009/9/24 Thursday

秋は画廊巡りが楽しい

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来週から始まる、あらかわ画廊の松井亨 水彩画展が楽しみ。パリの街角の風景を切り取ったかのように、オシャレにまとめている。

あらかわ画廊は京橋の明治屋の反対側に移転した。地下二階なので、じっくりと見ることができる。敷居が高いと思われる方もぜひ、ご高覧ください。人生が変わる出会いがあるかもしれない。

あらかわ画廊
〒104-0031 東京都中央区京橋2-8-18 昭和ビルB2F
電話/FAX : 03-3566-5213
●地下鉄 銀座線 京橋駅出口6 1分

2009年9月28日(月)から10月9日(金)
AM11:00からPM6:30(日曜休廊・最終日5時終了)

2009/9/14 Monday

松尾芭蕉の更科紀行

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古文書の秋期コースが始まった。今期は、松尾芭蕉の「更科紀行」を取り上げる。芭蕉の紀行文としては、奥の細道があまりにも有名だが、この更科紀行も小品としてよくまとまっている。

芭蕉の旅は、歌枕の旅でもあった。和歌の歌枕を訪ねて、旅を続けるのであるが、俳諧でこの試みは珍しい。訪ねて行った先でがっかりすることもあったようで、100%満足のいくものではなかったが、得られるものも大きかった。

その更科紀行を芭蕉自筆本から、読み解くという贅沢な講座だ。この自筆本のコピーの使用については、伊賀市長宛に手紙も書いて、使用許可をいただいた。中には、芭蕉のサインもある。仮名が多くて、最初は読み解くのに苦労するが、これに慣れると、先が開けて行くのかもしれない。

2009/9/10 Thursday

隅田川で供養する

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9/6から9/8まで佐渡に出かけた。草刈神社の秋祭りに、毎年行なう奉納能で今年は、昨年亡くなった同級生の供養をもらう。能は二番、「三輪」と「百萬」なのだが、その間に、地謡が「隅田川」を謡ってくれた。隅田川では、わが子を失った母が狂女として登場し、一周忌の供養に加わる。彼のためにみんなで謡うのを見ていたら、ありがたいような、切ないような気分になる。能楽の奥深さを実感した夜でもあった。昭風会のみなさま、ありがとうございます。

2009/8/29 Saturday

てがみが もしもとどくなら LiVE絵本に行ってきました

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イタリアの公開シンポジウムの後、飯田橋から代々木経由で渋谷に向かう。山の手線の中でも、この代々木、原宿、渋谷という町は、たくさんの思い出のかけらが詰まっている。駅看板などを見ながら、懐かしい気がしていた。

本日は、池谷剛一さんのLIVEPAINTや、LiVE絵本(演奏付きで絵本の読み聞かせ)があるので、楽しみだった。前半はすでに終了間際で、ちょっと余韻を楽しむ。会場で知り合いにあったりして、近況報告などして過ごす。

池谷さんは優れた感性と、美に対する思いがあって、毎回、イベントには参加するようにしている。池谷さんの読み合わせにギター演奏が入り、歌もある。渋谷の個展の奥の不思議な空間。京都の倉のライブハウスみたい。絵本の絵とキダーの演奏が、調和していて、増幅して、1つの世界を作り出す。生の音楽はいやされる。いろんな夜の過ごし方があるけれど、今夜は最高だった。

てがみがもしもとどくなら パロル舎 ¥ 1,575 

2009/8/11 Tuesday

毎日、星の数だけ発見がある

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遥か昔の学生時代、夏休みが始まると、それだけで何か世の中の流れから切り離されたような気がしていた。友人たちもそれぞれの田舎に出かけたり、予備校に夏期講習があったりと、連絡手段は電話くらいしかなかった。

いまは、ずっとオンラインで繋がっているような気がする。特に昔のNP0の仲間たちが次々とメイルを出してきて、ちょっとした同窓会の気分だ。この人たちと集うのは本当に楽しかった。ここ数年、一部の人としか会えないが、ぜひ、もう一度みんなと会いたい。

その一人の高木さんがすてきなビデオを撮っているのでご紹介したい。

千年先も古里/いすみ

2009/8/6 Thursday

言霊信仰

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言霊(ことだま)という言葉を初めて習ったのは、高校時代だった。言葉には霊的なものがあるから、むやみと相手の不幸になることを叫んだりしてはいけない。自分の言ったことが現実化するから、何かをお願いするときはとりわけ気を付けていた。

最近、何かを願うときは、試験が受かってありがとうございます、とか、恋人がいて、しあわせに感謝します、とか、お金に関する心配をすべて満たしてくれてありがとう、とか、お願いするといい。○○になりたいと、願うのは、そうでない現状の不満を露呈することになるから、やってはいけないという。

この話をしたら、神社などでお願いするときも、この方法を取るのだといわれた。お客様がたくさん来てくださってありがとうございます。いつもよい仕事をくださってありがとうございます、というわけだ。

なにか、大きな事件が来たときも、無事に解決できてよかった、理解し合ってよかったと、先に感謝しておく。これが結構効くのだ。余計な心配はせずに、感謝しているので、笑顔で相手と向かえる。こんなところが案外ポイント高し、なのかもしれない。今日も無事、一日を終えて感謝である。

2009/8/5 Wednesday

企画展 江戸東京ねこづくし展

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写楽展に行くことは決まっていたが、同じとき、同じ場所でこんな企画展をやっていることを知らなかった。「江戸東京ねこづくし展

人々の住むところ、とりわけ都会は猫たちの居場所です。江戸東京において、猫は鼠狩り・愛玩動物をこえた存在でした。江戸では、武家・町民身分問わず猫を大切に扱っていました。

ということなので、常設展共通観覧券(博物館窓口のみ販売)を買って出かけるつもり。猫好きにはたまらない企画だ。

2009/8/3 Monday

9/7は、佐渡草刈神社で奉納能です

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今年も、佐渡に奉納能に行ってきます。五年目になりました。朝一番で連絡がとれず、昼ご飯時、お話しして、二番を演じてもらうことに。番組は決まり次第、お知らせいたします。

9/7は、ちょうど台風の時期、いままでずっと奉能はできていますが、一度だけ、船が動かずに新潟から引き返したことがありました。安全のために一日前から現地で待機します。

佐渡では、神社の中に能舞台があって、そこで舞います。辺りが暗くなって、舞台には明かりが灯り、きらびやかな装束の能楽師が現れると、そこは別世界です。見る側も自然の音や空気を感じながら、舞台といったいになれます。

この奉納能、一口五千円から、協賛金を寄付いただいております。ご興味のある方は、madiojp(at)gmail.com までご連絡ください。(at)を@に直してお送りくださいね。

2009/8/1 Saturday

小川里美さんのアリアを聴く

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今日はシャネルホールでオペラのアリアを聴く日。シンプルだが、贅沢な空間。ソプラノ歌手、小川里美さんのすばらしい歌声にうっとりとする。小ホールならではの一体感があり、新しい曲、新しい試みが多く、至福な時間を過ごした。

オペラ歌手を目指す人はたくさんいると思うが、人の心を捉え、感動や勇気を与えてくれる人は、そんなにはいない。だからこそ、すばらしい出会いがあると、嬉しくなる。よい音楽を聴いた日は、余韻のようなものが残っていて、幸せだ。

帰りに久しぶりにスイミングプールに寄って、泳いでくる。充実した一日だった。

2009/7/30 Thursday

ライブラリートークで、谷崎の刺青を読む

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久々のライブラリートーク、六本木ヒルズに夜、皆で集う。

本日は、あんの秀子さんと、青柳 ひで子(俳優)さんの朗読で、谷崎潤一郎の『刺青』を読み解く。短編などで、これまでさらりと読んでいたが、じっくりと味わうといろいろなことがわかる。この話は川辺の物語なのだ。密室でもなく、隅田川に面した二階に主人公と娘がいる。自然な光で、時間の移ろいが分かるし、川面を行き来する船の物音も聞こえる。だからこそ、明るさが感じられるのだ。

谷崎の繊細な、そして、完璧な美の追求は、西洋式な考え方に基づいていた。100年も前に書かれた物語なのに、古さを感じさせない。今でもありそうな話なのだ。江戸の文体を借りているが、今日集まったのも江戸にゆかりのある人が多かった。次回もぜひ参加したいと思う。

2009/7/28 Tuesday

能楽 金春祭り 8/7

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何年か前、銀座でこの祭りと遭遇した。次の約束があったので、まちの雰囲気だけ味わって、いつかゆっくりと見たいものだと思った。

今年の金春祭りは8/7 金曜日 18時から開催される。観覧無料、午後4時より金春通りにて座席指定券を配布。

番組
延命冠者 大藏 千太郎
父尉 金春 安明
鈴之段 大藏 吉次郎
獅子三礼 金春 憲和
高橋 忍
金春 穂高
笛 寺井 宏明
小鼓 幸  信吾
大鼓 柿原 弘和
太鼓 桜井 均
後見(シテ方) 横山 紳一
後見(狂言方) 大藏 基誠
地謡 本田 光洋
吉場 広明
辻井 八郎

時間を作って、ぜひ出かけたいと思う。路上能というのも初めてなので、観客と能楽師との宇宙を知りたいと思う。事前にも能楽に親しむ講座がいくつか用意されているので、こちらも参加したいものだ。

2009/7/25 Saturday

シャネルホールでコンサート

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今日は久しぶりの暑い日。午後、銀座のシャネルホールに向かう。本日の演奏は、枝並千花さんによるヴァイオリン。

ドビュッシーの小組曲、小舟にて、行列、メヌエット、バレエ
マスネのタイスの瞑想曲、
ドヴォルザークのスラヴ幻想曲、
サンサーンスのヴァイオリン・ソナタ第1番ニ短調作品75

という珍しい曲ばかりで感動する。ふだんヴァイオリンの独唱を聴く機会は少ないから、よけいにうれしい。このシャネルのコンサート、有能な若手を支援するということで、新しい演奏家との出会いがたくさんあって、これもすばらしい。生の音楽に触れて、癒されて帰ってきた。

まだその余韻のようなものが残っていて、style.com/メイルマガジンにも申し込んでしまった。上質な音楽とファッションというのは、心を弾ませるものがある。

2009/7/24 Friday

品川、そして横浜

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品川でセミナに出席。最後の抽選会で、iPhone用の「Gizmobies(ギズモビーズ)」が当った。こういうことはほとんどないので素直に喜ぼう。

知合いはみんな購入したiPhone 3GS、どのくらい費用がかかるのか調べた方がいる。毎月7千円というのは微妙だ。どうしようか、検討中である。

品川から東海道線で横浜に出る。知合いの洋画展を鑑賞。展示してある絵のいくつかには、不思議なことがあった。大きな青い絵の前に立って、手をかざすと、金の粒粒あるいは、金粉がこぼれてくるのだ。わたしも体験してみたが本当だった。藤田新展横浜高島屋の7階、美術画廊で7/28 火曜日まで開催中。

2009/7/21 Tuesday

光の振動 藤田 新 展

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知合いの洋画家、藤田新さんの個展のご案内です。横浜高島屋で開催されますので、お近くの方は、ぜひお越しください。

■光の振動 藤田新 展
2009年7月22日(水)から28日(火)
AM10:00からPM7:30 最終日16時終了
横浜高島屋7階 美術画廊

一昨年から様々な出会いを経て、感じられる宇宙が変化してきました。これを機に「新」として作品を発表します。何卒、ご高覧くださいますようお願い申し上げます。

藤田 新

《略歴》
1953年 ガラス工芸家 藤田喬平の二男として、東京に生まれる。
1979年 東京藝術大学大学院彫刻科終了
サイト http://www.shinfujita.jp/

2009/7/15 Wednesday

京都のイタリアン、グレード高し

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知り合いを訪ねる旅は、非日常ではない。それは日常の延長の特別な日くらいだ。SNSの付き合いなのに、リアルで親切にしてくださる人がいる。家を探すときには助けてくれる人がいる。いつか、京都に住むのだと、漠然と思う。

さてそんな京都人が日ごろ愛用しているレストランに連れて行っていただいた。イタリアンなのに、パスタ本陣「めんや」。JR二条から歩いてすぐだ。

京都が好きな人はたくさん知っているが、雑誌の取り上げる京都特集と、京都人が行く店は微妙に違う。普段使い店がありがたいのに、そういうのはほとんど紹介されない。限られた時間と予算での取材だから当然といえば当然なのだが、最近はガイドブックも地図もなしに京都に出かけている。

本日も山鉾見学をした。午前中はまだ空いているので、難易度の高い新町通りを見る。放下鉾では二階まで上げてもらった。女性は何かは入れない。前掛けも何種類かあって、交代にかけたり、あるいは雨用のものを掛けたりしている。巡行の日は一瞬しかみえないから、前もって見ておくのは正しい。明日はいよいよ宵山、わたしも帰宅する。

2009/7/12 Sunday

国立西洋美術館で、前庭コンサート

Filed under: - site admin @ 23:18

7/11、12はファンデーということで、国立西洋美術館がまるごと無料解放の日。ロダンの地獄の門の前では、金管五重奏による前庭コンサートが11時と15時に行なわれた。

浅草から駆けつけたわたしたち、始まるまで時間があるので、受付で貰ったシートを片手に、スタンプラリーに挑戦する。この美術館にちなんだ問題が3問あって、三択。全問正解した人には記念品がもらえるということで、真面目に頑張った。展示の作品にちなんだ内容なので、真剣に鑑賞する。質問のシートは何種類もあって、家族連れだと別々のシートが配られるのだ。

あるヒントに気づいて、三人とも正解して、はがき大のスケッチブックをもらった。そして、前庭に戻り、最前列を確保する。トランペット、ホルン、トロンボーン、テューバの金管五重奏。クラシックから、ジャズまでなんでもできる方々、明るい日差しの中、ジャズのスタンダードナンバー、スターダストを聞くのはオシャレだ。この時間にここにいられた幸運を感謝しよう。

毎日が楽しいことで彩られますようにと、祈りながら聞いていた。

2009/7/11 Saturday

あらかわ画廊が移転記念のドローイング展開催

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あの「あらかわ画廊」が京橋二丁目に移転した。
7/13から24まで、移転記念のイベントあり。企画画廊としてスタートして今年で7年目になるそうだ。新スペースは18坪とかなりゆったりしている。このドローイング展もかなり楽しみだ。

(案内状からの引用)
あらかわ画廊が新たな空間を求めて移転する。その移転記念として画廊ゆかりの画家15人が
ドローイングの技を競うこととなった。当代を代表する画家達が改めて現代美術の中で
希薄化しつつある(線)に命を与え、その魅力を披露する。
御子柴大三

2009/7/4 Saturday

文月能、宝生能楽堂

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本日開催の文月能、12時開演だが、一番前の席が所望なので、一時間前に着いて並ぶ。この情熱はどこから来ているのだろうか。観世能楽堂の演目とは違い、そんなに混んでいない。というか、能が4番、狂言が2番で、約六時間、それでいて料金は5,000円というのは、破格である。わたしのように、演目をなるべく多く見たい人には最高の舞台だ。

ただ、休憩が各10分で、三回しかないから、開演前に食事をすませておくか、お握りを持参することをお勧めする。能狂言の場合、極端に休憩時間が少ない。まあ、自分の関係ある舞台だけ見て、後は帰るとか、ロビーで休憩することもありなのだ。他の伝統芸能もそうだが、日本舞踊の会にいってもほぼ同様。歌舞伎だって、好きな役者さんの会だけ見る人もいる。

本日は、どれもすばらしかったが、後半の三輪が秀逸だった。何度かみているが、これほど迫力があって、優雅で、品格のある三輪はみたことがない。この終演後、お弟子さんたちがロビーに集まり、舞い終えた先生を囲んで、興奮してはしゃぎまくっていたそうだ。たまたま、隣の方とお話しする機会があり、当然ながら、共通の知り合いがいて盛り上がる。早くから並んで、一番前の席で舞台を見ようとする人は、能楽関係者か、優秀なお弟子さんたちである。今年の二月に熊野を舞ったので、舞台における所作がとても新鮮に思える。

能楽の楽しみは、やはり名人と呼ばれる人の芸に接すること。鳥が飛び立つような気配がしたり、哀しみが舞台からこちらへと伝わってくる。黒塚の老女の哀しみは、胸を打つものがあった。経政の優美な若武者ぶり、気品と、華やかさがあった。弓八幡の謡、舞、神楽の元を見たような気がする。そんなわけで半日能楽堂にいて、かなり知識と経験を積んだような気がしている。

2009/6/19 Friday

「夢見る水の王国」を読んで

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泉鏡花賞受賞作家、寮美千子さんの新刊「夢見る水の王国」下卷をようやく読み終えた。ファンタジーなのだが、現実の隙間のありそうな世界が出てくるので、電車の中で読んでいて怖くなった。知らない町にこの電車が着いたらどうしよう、という恐れである。

物語は幾層にも巡らされた昔物語から、今へと繋がっていて、どこまでが現実か、どこからが夢なのかが曖昧になる。猫の話が出てくれば、昨年亡くなった十七歳の猫のことが思い出され、どきどきしてしまう。
寮美千子さんのもつ、言葉の確かさ、語彙の多さに圧倒されながら、自分の中でもいくつも物語が生まれてくる。この本を読んでいるときは、自分がどこにいるのか、どこに向かっているかを忘れてしまう。旅行先に持って出たら、無事帰ってこられるか不安だ。

どきどきしながら、そして一気に読んでしまった。この出版を記念して、朗読会も開かれることになった。東京は6/30 火曜日である。

2009/6/17 Wednesday

恵比寿でお料理教室、夜は人形町で古文書セミナ

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一月に一度のお料理教室。この日は完全オフにして、恵比寿、広尾と町歩きするのを楽しみにしていたが、本日は、人形町で古文書セミナの日。途中、六本木ヒルズで少し休んで夜は仕事となった。

お料理教室は、丁寧に切ったり、巻いたり、湯がいたりと、日ごろ足りないことを補うよい機会だ。お茶の作法に似ている厳格さで指導を受ける。真面目に作った料理は当然ながら美味しい。毎日の食卓にこのくらいのクオリティで、おかずが出たら楽しいだろうと思う。

六本木ヒルズの49階からは曇った東京の町が見える。平日の午後なのに、若い人でいっぱい。久しぶりに本を読んだ。六本木から人形町までは、日比谷線で直通。

この町は、いつも旅人で溢れているような気がする。生活する人と商売する人のバランスが取れていて、シャッター通りなど存在しない。こぎれいな下町である。帰りは歩いて、馬喰町経由で戻ってきた。涼しくて気持ちのよい夜だ。昨日の雷が来なくてよかった。

2009/6/15 Monday

朝顔や 蝶よりつけぬ 花ざかり

Filed under: - site admin @ 23:20

文政四年の旅もいよいよ終盤に差しかかった。三国峠を越え、前橋から桐生に向かう。

この前橋、江戸時代には厩橋といわれていて、地図にも残っている。蟹守一向は日光に向かい、諸堂拝礼し、美麗いふも更なり、と記している。

これまでの上越の旅から、群馬に入って来ると、知っている地名がどんどん出てくる。江戸から日光までの参詣のため、道路もかなり整備されていたようだ。

朝顔や 蝶よりつけぬ 花ざかり 蟹守

通題

夜納涼(よすずみ)の むしろがあいて 鳴く竈馬(かまどうま) 蟹守

江戸の旅日記は、声を出して何度も繰り返し読んでみると味わいが深い。

2009/6/11 Thursday

佐渡からの能舞台についての問合せ

Filed under: - site admin @ 23:39

六月はいつも、佐渡に能舞台を見に行くことになっているが、今年は別の記念行事と重なって、断念した。毎年のことなので、カレンダーを見ながら、明日は牛尾神社、明後日は金井能楽堂と、舞台を想像してみる。

すると、不思議なことに佐渡の方から、能舞台についての問合せがあった。弊社のサイトを見つけての問合せである。こちらの思いが海の向こうまで伝わったような気がした。

佐渡の能舞台について調査したのはもう四年も前になる。あれ以来、中断した原稿を再開するときがきたのかもしれない。本を書くために、出版社と引き合わせてくれた同級生は、今はいない。他にまとめることのできる人はいないはずだから、なんとか本にしたいと思う。

今年の能舞台は雨に降られずにすんだのだろうか。親切な能楽関係者の顔を思い出し、九月にはなんとしても出かけようと思っている。

2009/6/5 Friday

国立能楽堂で、オセロを観てきました

Filed under: - site admin @ 23:15

翻案・演出: 関根勝先生のオセロを観てきました。
二期会のオペラ歌手、狂言師たちが揃って、シェイクスピアの悲劇の1つである「オセロ」を演じます。普通なら、一つに融合することのない芸術が、能楽堂の上で演じられ、見事に成果をあげました。

悲劇には、必ず傍観者としての目があり、その人がどう伝えるか、つまり、観客側がどう観るかで、悲劇の深さ、濃さが変わってきます。主役が狂言師なので、この辺りの乾いた笑いについて、最高の出来映えでした。舞台は堺、そして、琉球と、少し中心から外しているので、余計によそ事として捉えることができます。

最後のカーテンコールに相当するものも素晴らしかった。毎回観ていますが、今回が最高でした。東京はすでに公演を終了していますが、名古屋、大阪の方はまだお席もありますので、ぜひごらんください。

名古屋公演
 名古屋能楽堂 6/13(土) 14:00

大阪公演
 大阪能楽会館 6/19(金)18:45 20(土)14:00

翻案・演出:  関根勝 (more…)

2009/5/30 Saturday

シャネルのコンサートに行ってきました

Filed under: - site admin @ 23:12

銀座三丁目にあるシャネルビルの4階で、オペラコンサートが開催された。本日の歌手は、小川里美さん。彼女がいなかったら、ミラノスカラ座デビューは無かったし、そのあとのすてきなコンサートも知らなかったと思う。

芸術家の知合いが多いので、たくさんの出会いに恵まれているような気がする。本日のコンサートは、オペレッタということで、浮気な恋、情熱的な恋、恋の歌が多く、楽しめた。英語、イタリア語、ドイツ語と自在に歌うのがすごい。イタリア語はまるで母国語のように滑らかだった。この会場の雰囲気もすばらしい。

アンコールもたくさんあって、その一つ一つに里美さんの成長を感じさせた。いずれ、世界に羽ばたく人になるのだろう。

このコンサートは、事前申込、抽選性だが、どなたでも参加できる。シャネルが、無名時代のパブロ ピカソ、イゴール ストラヴィンスキー、レイモン ラディゲ、ルキノ ヴィスコンティ、ジャン コクトーらを支援したことに始まるという。

コンサート終了後は4階から1階まで、ブティックの中を歩きながら解散する。わたしも二三、気になるアイテムをチェックしてしまった。すてきな音楽を聴いた後、お買い物をするのもすてきだ。そんな粋なおまけ付のコンサート。実は、六月にも出かけることになっている。

2009/5/28 Thursday

第16回能楽研鑽会@国立能楽堂

Filed under: - site admin @ 23:15

日本の伝統芸能に触れる機会は少ないと思うが、こんな試みもあるので紹介したい。研修生の発表会は舞囃子で、能面や装束はないが、地謡や能管、小鼓、大鼓、太鼓などは揃っている。この題名をあらかじめ、ネットで検索しておけば、理解も深まるだろう。
以下、引用する。

能楽研鑽会は、国立能楽堂の研修生・研究生を中心に、能楽界の第一線で活躍されている方々にも指導あるいは補導出演の立場からご参加いただき、開催しています。

第8期能楽(三役)研修生(4名)は、新人研修を開始して1年が経ちました。今回は、第8期研修生(ワキ方1名、小鼓方1名、狂言方2名)も「能楽研鑽会」に参加して、日頃の研修の成果を発表いたしますので、どうぞご支援ください。

第16回能楽研鑽会

平成21年6月1日(月)午後4時開場 5時開演
入場料無料  自由席
(満席の場合は、ご入場になれないことがございますので、予めご了承ください)

2009/5/27 Wednesday

近世文藝の輝き―早稲田大学所蔵近世貴重書展 【5/14から6/18】

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今習っている、江戸の古文書の先生から絶賛された展示会をご紹介する。

近世文藝の輝き―早稲田大学所蔵近世貴重書展―【5/14から6/18】

早稲田大学が、日本近世文学会・平成21年度春季全国大会を開催し、その記念展に日頃はお目にかかれないような貴重な書籍が展示されている。

「和歌、漢詩、俳諧、小説、演劇、洋学など近世文藝全般にわたる古典籍・資料は、の貴重書を厳選し、展示いたします。江戸時代の人々の文藝への情熱や美意識にあふれた貴重書の「輝き」をご鑑賞ください(一部抜粋)」

期間 : 2009年05月14日(木)〜2009年06月18日(木)
会場 : 大隈記念タワー10階125記念室
※ 日曜、祝日は閉室(但、5月17日(日)は開室)
時 間:10:00〜18:00(但、5月16日(土)は18:30まで)
主 催:日本近世文学会・早稲田大学図書館・早稲田大学坪内博士記念演劇博物館

上野で開催されている展覧会は、どこも順番待ち一時間になっているのに、こんなすてきな展示が、入場無料でゆっくりみられるらしい。本来は、高田馬場まで行列ができてもおかしくないのだが。

なお、この付近には喫茶店は少ないが、代わりに手頃なレストランはたくさんあるので、それなりに楽しめる。江戸が好きな方には、ぜひ見ておいてほしい場所である。

2009/5/25 Monday

音楽は心を癒す

Filed under: - site admin @ 23:42

高校時代の音楽の先生がずっと独唱会を行なっている。わたしは芸術選択で書道をとったので、知らなかったのだが、知合いは毎年、会場手伝い、受付などをボランティアで行なっていた。ご縁があって、この音楽会の受付を手伝うようになり、毎年一回、発声練習から始めて、合唱まで付き合わされている。

先生は80歳を越えて、一時は病気もしたのだが、今は元気に過ごされている。会場に集まったかつての教え子たちも、先生の合唱指導で全員、歌う。会えばふつうのおばさん、おじさんたちが、まるで天使の歌声のように清らかで、澄んだ声を出す。

音楽の時間から遥かに遠くにいる自分も、いっしょに声を出していると、歌えるのだ。歌うことを忘れていた。そして、二時間あまり、会場で独唱を聞き、オーボエの演奏を聴き、自分たちの歌声を聞いていると、心が癒されるのを感じる。

生の音楽の良さは知っているが、自分が歌うことは想像していない。70年代のプログレッシブの難解な歌詞を訳して、いっしょに歌っていた時の幸福感が蘇る。

先生は米寿まで、この独唱会を続けると宣言したが、もっともっとギネスの記録に載るまで頑張っていただきたい、と切に思った。

2009/5/2 Saturday

イタリア映画祭2009 第二日目

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二日連続で出かけた。今日は、監督および出演者の座談会。それぞれが作品に対する思いを語っていくと,あっという間に時間は過ぎてしまう。話しはじめたら、語ることをたくさん持っている彼らに時間という概念はないのかもしれない。

イタリア映画自体、日本で上映されることが少なく、また、その監督が語る機会など、他にはないから、みんな真剣に一言一言聞いている。通訳の方がまたすばらしい訳を付けてくれて感激する。それぞれの立場で、映画への真摯な取り組みが感じられて、また、映画製作には不可能という言葉はないのだ、と改めて実感した。
今日見た作品は『ソネタウラ−“樹の音”の物語』サルデーニャが舞台の小説があって、それを映画化したのは、サルデーニャ出身のサルヴァトーレ・メレウ監督。
主人公の少年に魅かれて、全編で彼を起用したという。存在感のある役者だ。

『ソネタウラ−“樹の音”の物語』

[2008年/157分] 監督:サルヴァトーレ・メレウ
Sonetàula(Salvatore Mereu) (more…)

2009/4/14 Tuesday

青の軌跡、完成イベント

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メディアアーティスト鈴木太朗氏 × デザイナー加藤匡毅氏スペシャルトークが、4/13 19時からMARUNOUCHI CAFE 倶楽部21号館で開催された。
AIR Project

この鈴木太朗さんは、昔からの知合いでFICというNPOでもイベントをやってもらったことがある。当時はまだ芸大の学生で斬新、そして自然をいかした造形に心をうたれたものだ。その作品のひとつ青の軌跡が、コンパクトにまとめられて、BANDAIから製品化された。

このイベントはその製品発表会も兼ねているが、実はオリジナルの青の軌跡も会場に設置されていて、それを体験することができる。風の揺らぎや空気の振動でプロペラがまわり、青のぼんやりした光を放つ。それが1/16のサイズでインテリアとして発売される。

芸術をもっと身近にというコンセプトのAir in the Roomプロジェクトの最初の作品だという。久しぶりにあった太朗さんは少しも変わっていなかった。これもうれしいことだ。丸の内で知合いのイベントに参加して、不思議な縁を感じていた。

2009/4/10 Friday

LIBERTY+JILLSTUART

Filed under: - site admin @ 23:28

LIBERTY PRINTとJILLSTUARTの初コラボレーションが4/10、渋谷で開催された。このオープニングレセプションのチケットが当選したので、出かけてきた。いくつかの幸運が重なって、いきつけの美容室から歩いて5分の会場に、かなりはやく到着。
その頃、すでに20名くらい並んでいる人がいてびっくり。
前に並んでいた人もブロガーだった。

始めどうしてみな早くから並んでいるのか、わからなかったが、開始時間になると、前から順番に中に入れる。わたしたちは初回に入れたが、その後は入場制限があったようだ。もちろん、用意した商品も次々と売れて行くので、欲しいものがある人は万難を排しても並ぶしかない。そんなオシャレな方々の意気込みのようなものを見た一日であった。

先着順に配っていたお土産はクマのチャームとリバティプリントのショートパンツ。これは並ぶなあと納得。リバティの可愛らしさと大人の女の魅力が溢れた商品が並んでいた。サイトでも販売を始めている。

2009/4/3 Friday

狂言師とオペラ歌手が演じるシェイクスピア悲劇 オセロ

Filed under: - site admin @ 22:17

ハムレット、リア王と続いた、関根勝さんの翻案・演出による、オセロがいよいよ登場する。そもそもはイタリア人が狂言を演ずるローマ狂言に始まり、演劇の故郷、イギリスのシェイクスピアに回帰した。

オペラ歌手と狂言師のコラボレーションはたぶん、ここが初めての試みだ。能楽堂でシェイクスピアを演ずるという斬新さ、楽しさ。息もつけない面白さで、もちろん、眠ることなどできない。チケットは4/4から販売開始する。お早めにどうぞ。

出演者
オセロ:  善竹富太郎(大蔵流狂言師) 
デズデモーナ: 土田聡子(二期会・ソプラノ)  
イヤーゴ:  善竹忠亮(大蔵流狂言師)   
領主:  井上菊次郎(和泉流狂言師)  
父/叔父:  佐藤友彦(和泉流狂言師)   
ロデリーゴ:  佐藤 融(和泉流狂言師)  
カシオ:  井上靖浩(和泉流狂言師) 
エミーリア:   北澤 幸(二期会・メゾソプラノ)
ビアンカ:  塚原佳奈(ソプラノ)  

大鼓:  亀井 実 (葛野流大鼓方)       
トランペット:  岡崎耕二(東京都交響楽団・首席トランペット) 

全6公演 2009年6月
 4日(木)夜  国立能楽堂
 5日(金)昼&夜  国立能楽堂
 13日(土)昼  名古屋能楽堂
 19日(金)夜  大阪能楽会館
 20日(土)昼  大阪能楽会館

●電子チケットぴあ 0570-02-9999
<Pコード 東京公演393-593>
<Pコード 名古屋公演393-594>
<Pコード 大阪公演393-595>

2009/3/12 Thursday

歌舞伎座さよなら公演 三月大歌舞伎

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三月歌舞伎の夜の部には、三人の大石が登場する。
團十郎、仁左衛門、そして幸四郎である。真山青果の作品は、心理描写がきめ細かく書き分かれていて、日本人の心情というものをうまく引き出している。これが仮名手本と、元禄忠臣蔵の違いなのかもしれない。

南部坂雪の別れ(なんぶざかゆきのわかれ)

大石内蔵助 團十郎、 羽倉斎宮 我 當            
腰元おうめ 芝 雀、 同 夜雨 高麗蔵            
同みゆき 宗之助、寺坂吉右衛門 松 江            
堀部弥兵衛 家橘、落合与右衛門 東 蔵
瑤泉院  芝 翫

仙石屋敷(せんごくやしき)

大石内蔵助 仁左衛門、吉田忠左衛門 彌十郎          
磯貝十郎左衛門 染五郎、 間十次郎 高麗蔵
富森助右衛門 男女蔵、 大高源吾 亀 鶴
大石主税 巳之助、 桑名武右衛門  錦 吾
鈴木源五右衛門 由次郎、堀部安兵衛 市 蔵
武林唯七 右之助、  堀部弥兵衛  家 橘
仙石伯耆守 梅 玉

大石最後の一日(おおいしさいごのいちにち)

大石内蔵助 幸四郎、  おみの 福 助          
磯貝十郎左衛門 染五郎、富森助右衛門 男女蔵
細川内記  米 吉、   久永内記  桂 三
吉田忠左衛門 彌十郎、 堀部弥兵衛  家 橘
堀内伝右衛門 歌 六、 荒木十左衛門  東 蔵

2009/2/11 Wednesday

藤田喬平展 ガラスの光彩 伝統と創造

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2009年1月17日〜2月22日まで、千葉県立美術館で開催されている 「藤田喬平展 ガラスの光彩 伝統と創造」に出かけてきた。
彼の代表作ともいえる飾筥(かざりばこ)は、尾形光琳や乾山が、ガラスという表現方法に出会ったら、どうしていたかと考え、それを表現したいと思った。それがうまくいかずに悩んでいた時、偶然入った文具店で、朱肉入れに出会った。それがヒントになって誕生したという。
kazaribako

芸術作品というのは、こんな幸運な偶然から生まれるものらしい。広い会場を歩きながら、考えることが多い一日だった。

2009/2/8 Sunday

仕舞の発表会

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昨年の11月から10回に渡り、能楽入門講座を受けてきたが、本日がその発表会だった。わたしたち研修生の仕舞の後は、本格的な狂言と、能があるので、舞台もそのままお借りする。
azumonoh

午前中に通しでリハーサルして、午後、いよいよ舞台にたった。意外と客席が見える。能役者は表情を変えずに静かに待っているが、われわれも同様の作法を教わる。伝統芸能に触れる機会は多いが、自分が体験するのは初めてのこと。

先生のご指導がよいので、みな上がらずにいつものように舞うことができた。楽屋裏は楽しくて,笑い声が絶えなかったのもよかった。舞台の袖で待つ時、舞台で自分の番を待つ時、そして、すべてが終って、楽屋に戻る時、それぞれの緊張がいい。衿を正して、背筋を伸ばす機会など、そうあるわけではない。楽な生活をしていると、こんな緊張がありがたく感ずる。

2009/2/1 Sunday

宝生流 立春能

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2/3の節分の翌日が立春だが、宝生流では、女流能楽師による立春能が2/1に開かれた。佐渡の知合いが演ずるので楽しみに出かけた。

演目
能「枕慈童」 (まくらじどう)シテ 土屋 周子
狂言「柑子」 (こうじ) シテ 山本東次郎
能「花月」 (かげつ) シテ 境野 直美
能「羽衣」 (はごろも)シテ 柏山 聡子
狂言「口真似」 (くちまね) シテ 山本泰太郎
能「鵺」 (ぬえ) シテ 内田 芳子

能が4番、そして狂言が2回という、たっぷり能狂言に浸る半日であった。来週の日曜日には、研修生として熊野を舞うことになっているので、どれも見応えがある。特に羽衣の所作が参考になった。扇の持ち方、足運びなど、実際に習っていると真剣に眺めてしまう。

みなさま、どうやってあんなに長い曲を覚えるのだろうか。

2009/1/22 Thursday

Turandot, ARENA DI VERONA

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昨年の大晦日、NHK BSハイビジョンの歌劇「トゥーランドット」の録画をみて過ごしたが、それも何かのシンクロだっただろうか。知合いのオペラ歌手の小川里美さんが、Fondazione Arena di VeronaとIIOP主催の「トゥーランドット国際コンクール」にて、トゥーランドット役で入賞し、なんと、Teatro Filarmonico (Verona) で主役でデビューするのだ。彼女なら誇り高き美貌の姫にぴったりである。

1/27も2/1もどちらも予定が入っていて、ベローナで見ることはかなわないが、大成功を祈っています。

こちらも2/8の「吾妻能」で研修生の仕舞を踊ることになっているが、彼女の大変さに較べて、ささやかな苦労だと思う。こちらも「熊野(ゆや)」頑張ります。

2009/1/10 Saturday

70年代ロックの会

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リアルタイムで70年代のブリティシュロック、プログレッシブ、メタルロック、ハードロック、カントリー&ウエスタンを聴いた仲間たち。ジャンルは広く、音楽を楽しむ会があった。

小学生、中学生、あるいは高校生、大学生。兄弟や友だち、あるいは両親の影響を受けながら、洋楽を楽しんだ時代があった。

あの頃は、プロモーションビデオすら見る機会が少なく、それでも熱狂的なファンがいた。音楽について語ることは、時代を語ることである。

バンドを作るという夢があったことを思い出した。20数名の参加者は、それぞれの夢を語り、歌を聴いた。

2009/1/5 Monday

歌舞伎座さよなら公演 壽新春大歌舞伎

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毎年、お正月に歌舞伎座に行くのをささやかな楽しみにしている。今年は建て替え前のさよなら公演の幕開きだ。

新春にふさわしい出し物、人気役者が勢揃いしている。演目も一つくらい余分にあって、本当に歌舞伎の楽しさをたっぷりと味わえる。菊五郎の清心と、時蔵の十六夜は、芝居の味わいを感じさせる。玉三郎の鷺娘も圧巻。この人は幾つになったのだろうかと、心を酔わせる。幸四郎の俊寛も、年輪を感じさせてよかった。どの狂言を見ても、文句の付け様がない。

昼の部を見たので、機会があれば夜の部も堪能したいと思った。

昼の部
一、祝初春式三番叟(いわうはるしきさんばそう)
翁  富十郎               
千歳  松 緑              千歳  菊之助
後見  松 江             後見  錦之助
三番叟  梅 玉

二、平家女護島
俊寛(しゅんかん)
俊寛僧都  幸四郎             海女千鳥  芝 雀
丹波少将成経  染五郎          平判官康頼  歌 六
瀬尾太郎兼康  彦三郎        丹左衛門尉基康  梅 玉

三、花街模様薊色縫
十六夜清心(いざよいせいしん)
清心  菊五郎              十六夜  時 蔵
恋塚求女  梅 枝           船頭三次  歌 昇
俳諧師白蓮実は大寺正兵衛  吉右衛門

四、鷺娘(さぎむすめ)
鷺の精  玉三郎

2008/11/29 Saturday

能楽入門講座で、佐渡の能舞台を考えてみた

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五年前から、佐渡に通っているが、能を演ずるのは初めての経験である。見る側から、舞う側に変換したとき、何が変わるのか。

観客は舞台の左手に橋懸かりがあるが、能の舞う手は、右手の橋懸かりから登場する。能舞台の見取り図が、天地逆で考えているのだ。

序破急ということはがあるが、演じてみて少し分かったような気がする。最初は緩やかに、動作も少ない。途中で扇を振りかざしたりして、最後は急ぎ足で終える。能はいつまでもゆるやかな動きをしているわけではない。

観客が退屈しないように、見所を押さえている。

2008/11/22 Saturday

能楽入門講座に入ると

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11月から、能楽入門講座に通っている。
みな初めての試みなので、着物を着て楽しく通っているが、来年の二月に発表会があって、ひとりづつ、仕舞をすることになっていると聞かされた。

わずか10回の練習で人前で舞うのだ。できるのだろうか。課題曲は熊野(ゆや)、なんどか見たことがあるが、悲しみを秘めて優雅に舞う。どうせ習うのならと、選んだのだが難解。

謡も仕舞も、練習が大切である。仕事の締切とは別に、お稽古の期日も迫っています。

2008/11/15 Saturday

「江戸の華 ―話芸と音曲―」

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法政大学の市ヶ谷キャンパスで、落語・講談・俗曲・義太夫の各分野の伝統芸能が聞けるということで、楽しみに出かけた。

日頃、江戸についての文書を学んでいるが、これだけ広範囲に聴けるのはありがたい。とくに今回はすべて女流ということで会場も舞台も華やいでいる。神楽坂商店街も協賛していて、地域との連携が大切だと思った。

たくさん笑い、初めて娘義太夫を聴いて、明治・大正の文豪になった気分だ。

◆第6回 法政大学「地域の方々との」伝統芸能を鑑賞する集い 
 江戸の華 ―話芸と音曲―
○主 催: 法政大学
○後 援: 千代田区、千代田区教育委員会/新宿区、新宿区教育委員会
○協 力: 神楽坂商店街振興組合、神楽坂通り商店会、神楽坂まちづくりの会、九段商店街振興組合、飯田橋商店街振興組合

【日 時】 11月15日(土)17:30(開場17:00)
【会 場】 法政大学市ケ谷キャンパス外濠校舎6F 薩埵ホール(千代田区富士見2-17-1)
【プログラム】
1.「講談」 日向 ひまわり
2.「俗曲」 柳家 小菊
3.「落語」 三遊亭 歌る多
4.「義太夫」 竹本 駒之助、鶴澤 津賀寿

関連ブログ 演芸見ブんログ

2008/11/13 Thursday

リア王@国立能楽堂

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早稲田大国際教養学術院教授の関根先生による『リア王』を見てきた。狂言とオペラの融合と題して、どんなものになるのか楽しみだった。
能舞台の上でシェークスピアの悲劇を演じるのは、前回のハムレットと同様だが、今回の主人公は老王なので、舞台が違和感なく繋がっていく。悲しみというのは、大声をあげて泣くことのできないほど深刻さを増す。

カーテンコールもあって、最後はほっとした。見た後の満足感は大きい。
 
翻案・演出 関根勝

殿(リア王): 善竹忠重[大蔵流 狂言師]
越前守(グロスター公): 井上菊次郎[和泉流 狂言師]
道化: 小山陽二郎[藤原歌劇団 テノール]
《 大鼓 》: 大倉正之助[大倉流 大鼓方]

鮎姫(コーディリア): 土田聡子[二期会 ソプラノ]
時忠(エドマンド): 佐藤融[和泉流 狂言師]
時宗(エドガー): 井上靖浩[和泉流 狂言師]
筑前守/茂山忠義(ケント): 善竹忠亮[大蔵流 狂言師]
《 ジャンベ 》: オザザ[バグースバンド]

祐姫(ゴネリル): 岡村和彦/前川吉也 ※ダブルキャスト
沙夜姫(リーガン): 牟田素之    兵士: 稲垣直

2008/11/8 Saturday

歌舞伎座百二十年、吉例顔見世大歌舞伎

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今月の歌舞伎座は最高の演目を豪華な役者で演じて、見る側の大きな幸せだった。仁左衛門は凄惨な人殺しで、見ていても恐ろしくなる。喜劇と悲劇がごちゃまぜ、登場人物はご都合よく対面し、順番に消えていく。南北の美学は現代にも通ずるものがあり、時代を感じさせない。

吉田屋の藤十郎は、華やいで、若ぼんさんがぴったり。こんな人も居たのだろうと思わせるところがさすが。他のだれにも真似できないすごさがある。

一、通し狂言 盟三五大切(かみかけてさんごたいせつ)
  序 幕 佃沖新地鼻の場      
      深川大和町の場  
  二幕目 二軒茶屋の場      
      五人切の場  
  大 詰 四谷鬼横町の場      
      愛染院門前の場           
  
薩摩源五兵衛    仁左衛門
芸者小万      時 蔵           
六七八右衛門    歌 昇            
出石宅兵衛     翫 雀           
お先の伊之助    錦之助
芸者菊野      梅 枝          
ごろつき勘九郎    権十郎            
廻し男幸八    友右衛門            
内びん虎蔵    團 蔵           
富森助右衛門    東 蔵             
家主弥助    左團次             
僧 了心    田之助           
笹野屋三五郎    菊五郎

二、玩辞楼十二曲の内 廓文章(くるわぶんしょう)
  吉田屋
          
藤屋伊左衛門    藤十郎             
扇屋夕霧    魁 春            
若い者松吉    亀 鶴            
女房おきさ    秀太郎          
吉田屋喜左衛門    我 當

2008/11/1 Saturday

能楽入門講座、初日

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何ごとにも、初日がある。楽しみにしていた能楽入門講座がいよいよ始まった。能は何回も見ているが、自分が演ずることで、より深く鑑賞できるのではないか。お稽古には白足袋持参と書かれてあったが、着物を着よう迷い、初日はスカートで出かけた。

今回、市初の試みということで大勢の応募があったらしい。二時間かける10回で仕舞を舞うのはかなり大変。前半が謡、後半が仕舞と、あっという間に時間がたってしまう。課題曲を「熊野」に決めたので、謡もなかなか歯ごたえがある。

能楽というのは静かなるものに見えて違う。集中をどれだけ持続できるか、緊張と、平静。腹式呼吸で声を出すと、嫌なことも忘れてしまう。

2008/10/26 Sunday

藤沢市民オペラ「メリー・ウィドウ」を見る

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知合いが出演するということで、藤沢まで出かけた。総武・横須賀線で戸塚乗り換えで藤沢に着く。市民会館は、こじんまりとしたよいホールだった。

「メリー・ウィドウ」は、オペラで見るのは初めて。日本語上演で、日本語の字幕付だ。三幕で、それぞれ20分の休憩が入る。文句なく楽しんだ。舞踏会、恋の鞘当て、密会、そして、真実の愛、ドラマの要素がすべて盛り込まれていて、出演者もそれを楽しんでいるのが伝わってくる。小川里美さんも、踊りのサービスもあって、すてきだった。主役のハンナ役の小泉恵子さんも、大富豪の若き未亡人を本物のように演じてすばらしい。あっという間の三幕であった。関係者に深謝。

公演情報 ■藤沢市民オペラ
レハール作曲「メリー・ウィドウ」日本語上演・字幕つき
指揮・大島義彰
演出・栗山昌良
総監督・畑中良輔

ハンナ・小泉恵子
ダニロ・与那城敬
ツェータ・松尾健市
ヴァランシエンヌ・小川里美
カミーユ・倉石真
ほか

2008/10/24 Friday

万葉集 羇旅歌八首を読む

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市民大学の万葉集の講座が始まった。今年は柿本人麻呂の羇旅歌八首を読む。羇旅歌とは旅の歌。ここでは、瀬戸内海を旅した際に詠んだものを丁寧に鑑賞する。

柿本朝臣人麻呂の筑紫国に下りし時に、海路にして作れる歌二首

名くはしき印南の海の沖つ波千重に隠りぬ大和島根は
大君の遠の朝廷とあり通ふ島門を見れば神代し思ほゆ  巻三・303、304

万葉の歌は、素直に心に響くものがあるが、それだけに古代の言葉には注意が必要だ。和歌の言霊に触れ、古代を思う。

2008/10/20 Monday

平成中村座で歌舞伎鑑賞

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もともと千秋楽に仲間と総見するはずだったのが、その日は別の約束があって断念した。それが一週間前、web松竹で見ると、10/19の夜の部が取れた。幸運というべきだろう。浅草で芝居小屋というだけで、わくわくするではないか。
nakamuraza中村座は浅草寺の境内に建てられた仮設の芝居小屋である。一階の松席は畳に座椅子が付いている。着物で出かけたので、江戸情緒が味わえたと思う。

出し物は忠臣蔵から、山崎街道と、一文字屋。この日は若手が奮闘してよかった。橋之助の大星も重みを感じさせた。芝居が終ると、仲店も締まっていて暗い境内を帰る。江戸の続きのようだ。

来月は法界坊。先代勘三郎の当り役だった。これも着物の会ででかけることになっている。

2008/10/15 Wednesday

着物の着付け教室

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涼しくなったので、今日から着付け教室が始まった。仕事とのスケジュールをみながら、一月に二回くらいのペースで年内は続けるつもり。

久しぶりに着物を着て出かけると緊張感があって、ハレの感じがよい。人形町から六本木に向かい、ビジネスセミナを受講する。日比谷線に夜、着物で乗るのも久しぶり。いつもの景色も新鮮に見える。

今日のシンクロ。祇園祭のとき、一日大坂に出て、松竹座で歌舞伎を見たのだが、その時見かけた人は、やはり、うちの着付けの師匠だった。久しぶりに話をすると、記憶が一致しておかしい。東京の知合いと大坂で会うのは、予想していなかったのだが、趣味が似ていれば、何の不思議もない。

2008/10/13 Monday

三連休はすてきだ

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週休二日の生活をしているのに、休みが一日増えただけで、贅沢な気分になるのはなぜだろうか。

ちょうど、一泊二日ではなく、二泊すると、中の一日が自由に使えるように、休みも連続することで自由度が増す。土曜日はパソナテックのコンフェランスに出て、そのあと、安藤忠雄展のギャラリートークを聞く。30分のトーク会場は満席。このひとは、いつも熱気が違う。

日曜日は、歌舞伎座で昼の部を見た。新橋から歩いて、銀座方向に進むと、あちこちに行列ができていて、なんだろうと思う。警備の人に尋ねると、洋服のH&Mの開店待ちの行列だそうだ。開店後一ヶ月なのに、すごい白熱ぶり。丸ビル、恵比寿ガーデンヒルズ、表参道ヒルズなど、都内の新名所はいつも賑わっている。

まあ、そういうのもリアルに体験できるから、銀座は歩くにかぎる。

月曜日は、家の片付けをしたり、仕事の続きをして過ごす。九月、十月と三連休は、すてきだ。

2008/10/7 Tuesday

感性も鍛えられるのか

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運動することで身体を鍛える。美しいものを見て、心は豊かになれる。では、感性はどうやったら鍛えられるのか。

もののあわれについて、昔の人はかなりの年齢までも、それを追求していた。昔の人は人生わずか50年といっていたし、日々の生活は自然の驚異や、春夏秋冬の季節変化抜きでは考えられなかった。

それが今は、冷暖房の完備した部屋で、一年中同じ室温で、Tシャツで過ごしている人もいる。季節を感ずる食物や衣服に囲まれても、ぼんやりしていると一年が過ぎてしまう。

感性を鍛えるために、ひとつの方法は30歳違う友人をもつことだ。これは年上、年下を問わず、そのくらい違う人の考え方を知ることで、自分の立ち位置がわかる。

最近、若い友だちから教えられることが多く、同じことでも、受取る側の温度差があるのだと気づいた。気がつかなければ、次の波が来るまで、放っておかれるだろう。

新聞の書評を見て、本を買うように、芝居や音楽の批評をみて、本物を味わいたいと思う。関東圏にすんでいるものの贅沢なのかもしれない。

2008/10/6 Monday

六本木ヒルズで、落語を聞く

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ライブラリーのセミナ、魅力的なものがたくさんあったが、スケジュールが重なっていたりして、お休みしていた。

今日は人形町の帰りに、六本木に直行する。

題して、「落語の魅力」三遊亭遊三師匠のトークと、最後に火焔太鼓の語りがあった。会場に赤い毛氈の高座に紫の座布団が置かれ、寄席気分たっぷり。若い方の参加が多かったのも頼もしい。

久々に笑いました。師匠が真剣に語れば語るほど、可笑しさが出てくる。古典芸能はいいですなあ。トークが終ったら、白いカジュアルスーツに着替えて再登場するところも、江戸っ子の分をわきまえていらっしゃる。 演芸場に通いたくなった。

2008/9/26 Friday

「源氏物語」一千年紀の記念切手

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本日9/26、たまたま用事があって近くの郵便局に立ち寄った。ここには記念切手が並べてあり、気に入った図柄を求めることにしている。

今日は、なにかと見ると、「源氏物語」一千年紀と、書かれた豪華な切手があった。今年は源氏物語に関する記念行事が目白押しだが、切手までは、思いつかなかった。

源氏物語

デザインは国宝及び重要文化財である「源氏物語絵巻」、「紫式部日記絵巻」から、また、新出、未公開の「源氏物語団扇画帖」を取り上げている。大判で、豪華なものであるから、とても使えそうにもない。一シート800円の楽しみである。ぜひ、お近くの郵便局にお立ち寄りください。

2008/9/20 Saturday

サントリー美術館で小袖展を見る

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招待券をいただいて、本日ようやく、小袖展に出かけることができた。

サントリー美術館に入るのは初めてなので、わくわくしていたが、ミッドタウンの建物の一部で一体化しているのに、ちょっと戸惑う。着物を着ていると割引があるので、いつになく着物の方が多かったような気がする。これで六本木の美術館はすべて出かけたことになる。いずれも招待券で入ったので、ご縁があるのだろうか。

小袖展にいくというと、知合いの方が、すてきな着物ショッブに案内してくださった。awai というこのお店はひっそりと佇んでいるが、中にはすてきな着物が満載である。江戸小紋に、帯で遊ぶというのが究極のおしゃれのような気がする。

解説の引用 

江戸時代の服飾形式の中心であった小袖は、形がシンプルなため、模様や色などの意匠を見せることが重視された衣服です。上層階級の女性たちは、小袖の意匠に想いをめぐらし、常に新しい表現を求めました。呉服商は、注文主である女性たちへ意匠を提案し、作り手との仲介者となり、小袖が仕立てられました。 (more…)

2008/9/1 Monday

佐渡の能舞台

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九月になると、新学期というよりは、9/7に開催される佐渡の草刈神社での奉納能が気になる。今年も雨など降らずに無事に終ってほしいものだ。

イベントカレンダーを調べたら、ちょうどこの日に佐和田でトライアスロンの大会が開かれるのだ。土曜日のジェットフォイルは予約できるだろうか。能楽は椎崎で9/6、羽茂で9/7と二日連続である。

六月に佐渡に出かけた時、知合いになった佐州さんという骨董品屋さんにも出かけてみたい。この時期に取りたてのリンゴがあるから、それも送りたい。相川の窯元にも行きたい。やりたいことがたくさんあって、体力とそして、お天気次第である。

2008/8/27 Wednesday

歌舞伎総見、アイーダを見る

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野田歌舞伎で、あのアイーダを取り上げるという。さすがに舞台はエジプトというわけにはいかないから、美濃と尾張の戦国物語にした。

アイーダ役は七之助、可憐で哀しさがでていた。さすが、蛙の子だ。その敵役が濃姫で、勘三郎が切々と演ずる。相手役は橋之助。台詞が長くて、シェィクスピアの劇のよう。これを覚えた役者さんたちは偉大だ。

凱旋の行進曲にはトランペットも奏でられ、ビニールでふくらましたゾウたちも登場する。奴隷のかわりに、負けた武士たちが連れてこられる。

今日は千秋楽、mixiのコミニュティの仲間たちと総見である。実は、歌舞伎座前にテーブルを出して、受付を手伝った。それは初めての経験で楽しい。チケットを手渡しているのをみて、購入したがる人もあれば、端の席を希望するものもある。連れのある人は連番で、うまく切符をさばくことができた。

最後にはカーテンコールが二回あって、会場から野田秀樹さんが登場する。勘三郎とじゃんけんして、負けた方から挨拶するのもご愛嬌。千秋楽にはいろいろとパフニングがあって、だから楽しみが増えるのだ。

2008/8/26 Tuesday

能楽養成会、国立能楽堂で開催

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能楽養成会の、第39回 東西合同研究発表会が8/26に開催された。平たくいえば、若手能楽師の発表会である。

踊りの会で国立劇場を訪れ、幸運にもこの会の案内を入手。満員のときは入場をお断りしますのと、但し書きにドキドキしながら、開場とほぼ同時にはいると、いちばん前の列で左から3列目の柱にかからない場所を確保できた。

10時半から16時まで、幕間はわずか15分が二回だけ。たっぷりと能楽が楽しめる。清経は知っていたが、熊坂は初めてだった。台本代わりに謡曲集を一冊持参する。眠ってしまうかと、心配もあったが、さすがに最前列だと飽きない。大鼓や太鼓に小学生くらいの男の子たちが出演して、うれしくて見てしまう。

こうやって伝統芸能を継いでくれる人たちがいるのは、心強いことだ。

2008/8/23 Saturday

イタリア・オペラ名曲アリア・コンサート

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サントリーホールで第44回日伊声楽コンコルソ入賞者披露記念のアリア・コンサートが開かれた。知合いが入賞したので、そのお祝いもかねて出かけたのだが、すばらしかった。

昼間、サントリーホールでアリアを聴くのは、昼ごはんにシャンペンを飲むような開放感がある。オペラ歌手というのは、つくづく不思議な生き物だと思った。何回か、脱皮して、最後には目が醒めるような大振りの蝶になるのだ。

自分の身体がもうひとつの楽器になっている。オーケストラの一部に同化して、でもちゃんと、独立して、音楽を奏でているのだ。

音楽会の楽しみは、知合いが出ていると何十倍も楽しい。そういえる自分は、幸せ者だともいえる。

2008/8/22 Friday

稚魚の会@国立劇場

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物事には因果関係と、発展的連鎖があって、しばしば意図しないで、なにか出会うことがある。

稚魚の会も、藤間流のおどりの会がなければ気づかったなかったし、また、その後、能楽養成会の催しに行くこともなかったはず。予めきめられた運命なのか、自分でも気づかないうちに、連鎖が続く。

出し物は、まず車引き。これは役者の格でみせるものなので、名家の子息でない人たちは、かなり大げさに振りを決めないと難しい。

釣女は、狂言仕立てなので、みていて楽しい。笑いが随所にある。

そして、番町皿屋敷。これがずっとするほどの凄みがあった。一途に腰元、菊を思っている青山播磨が、女に疑われたことで自尊心を傷つけられ、皿を一枚づつ取り出させ、割っていく様、奴がとめるのも聞かずに、御成敗する様子に、思わず目をつぶりたくなるような怖さがあった。あれは江戸の悪なのか。

2008/8/9 Saturday

踊りの会・藤葉会

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日本舞踊の入門コースでお世話になった蘇女丸師匠が出演するというので、浴衣に手拭の衿を付け、白の名古屋帯を締めて、三宅坂まで出かけた。

藤間流の踊りの会、藤葉会である。大劇場を使っての会は、どの方もすばらしい。師匠の三番叟、本当の人形みたいに演じて見事だった。11時開演なので、17時か18時には終ると思っていたら、なんと最後は21時近い。17時半頃、心残りだが帰ってきた。最後まで見たかった、それくらい充実した、華やかな会なのだ。

少しだけ、齧っただけだが、伝統芸能というのは、日本人の心に響くものがあるようだ。「応挙の幽霊」で初めて新内を聴いた。もともとは落語ネタなので、落ちも付いている。まだまだ知らない大人の世界があるのだと、改めて感心した。

2008/7/28 Monday

音楽劇、「夜と星と風の物語」星の王子さまより

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毬谷友子さん主演の星の王子さまを、別役実がアレンジした、音楽劇「夜と星と風の物語」を見に出かけた。場所は北千住の駅ビルの中にある THEATRE1010。同じビルには足立区の区民センターも併設されている。

初めてみるジャンルの音楽劇で、すばらしかった。歌もわかりやすく、きれいで、登場人物はみな美しい。毬谷友子さんの王子さまも、さすがだと思った。役になりきっている。いま住んでいる、いま見ているものがすべて現実なのか、それとも幻なのか、考えさせられた。

千葉でもこういう芝居をやってほしいと思った。8/3まで、当日券もあるようだ。大人も十分に楽しめる内容になっている。

別役さんの作品なので、わかったような、わからないような不条理な世界も出てくるのだが、それを音楽劇に仕立て上げたのはさすがだ。

【キャスト・スタッフ】

星の王子さま:毬谷友子
バラの花:池田有希子
男1(飛行士):曽世海司 (more…)

2008/7/26 Saturday

日本舞踊入門コース終了

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楽しそうだと思うことには参加することにしている。隔週で三軒茶屋まで、日本舞踊を習いに行っていた。これは夏だけ開かれる、体験講座、浴衣で日本舞踊を学ぶコース。

相方の可愛らしいお嬢さんと、二人でお師匠さんから指導を受ける。昨日は、隅田川の花火大会。その人混みに紛れる形で浴衣で出かけた。半蔵門線から田園都市線に乗って、三軒茶屋まで。浴衣で電車に乗るのは初めてなので、わくわくする。

昨年の夏はひとりで着られなかった浴衣も、今年はなんとか着こなして、やはり着物は楽しい。大手町の階段で鼻緒が切れたのに、それでも無事、千葉まで戻ってこられた。だれかに守られているのかもしれない。

8/9には国立劇場でお師匠さんたちの発表会がある。それを見るのに、何を着ていこうか。和の楽しみはどれも初めてのことばかりで、日本人なのに、半分くらいしか生きていなかったような気がする。これで、音曲などできたら人生はまた、違うものになるのではないか。

2008/7/4 Friday

能楽へのお誘い

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六月に佐渡に出かけて以来、能楽鑑賞が続いている。杜の会を見て、この続きがあればいいのにと思っていた。すると、不思議なことに、あるいは当然のことなのか、知合いの能楽師の方から、宝生流の文月能、蛍火能のお誘いをもらった。

こういうは、派手な宣伝もしていないので、知合いが声をかけてくれるのが、いちばんありがたい。

文月能 2008年7月19日 土曜日 14時開演
自由席 4000円、学生 2000円
能    生田敦盛
狂言   清水
能    班女
能    殺生石

蛍火能 女流研鑽会
2008年8月1日 金曜日 18時半開演
自由席 2500円
能  羽衣

2008/7/2 Wednesday

第41回 杜の会、観世能楽堂

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芸大の邦楽科能楽観世流本科の卒業生有志により組織されている、杜の会。年に一回の会が渋谷の観世能楽堂で開かれ、聞きに出かけた。

観世能楽堂は、ほぼ満員。立ち見も出たそうだ。チケットは一般販売していないので、伝手を頼って手に入れる。それで満席というのはすばらしい。

これが濃密なのだ。ひとことでいうと二回分の内容が一回の公演に凝縮されている。能は,羽衣と、藤戸。見ていて、能はやはり滅びの人々の代弁だという気がしている。能に思いを託して、為政者の前で優雅に踊るのだ。

佐渡で三番、みて、またこちらで拝見すると、能楽は楽しい。心が癒される気がする。また、近々出かけようと思った。

2008/6/29 Sunday

第22回 若い芽のαコンサート

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昨年初めて参加して、才能ある若人に感動したコンサート。今年も応募して参加できた。

中学三年生の坪井さんが、フルオーケストラをバックに、チャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35 を演奏する。初めての共演ということで本人がいちばんうれしかったみたいだ。

23歳の大学院生の米津さんは、あまり演奏されることのない難解な曲、ラフマニノフ/ピアノ協奏曲 第3番 ニ短調 作品30 を演奏する。蝶が舞うような華麗なテクニックを見ていると、老獪なピアニストを連想し手しまう。この曲作りで5kgも痩せたというから、ピアノもダイエットに向いているらしい。

最期は、ソプラノ歌手の廣田さん。30歳までに好きな道をすすめれば、迷いはなかったという。みな、それぞれにすばらしく、聴いているだけで元気を貰える。

哀しい事件の報道は多いが、このような若者たちが頑張っていることを、忘れないでほしい。そして、自分もできることで頑張ろうと思った。

2008/6/27 Friday

ハロルドとモード

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知人のご招待で、久々に、翻訳劇を見る。場所は天王洲アイル。家からはりんかい線で一時間くらいの場所だが、ここを訪れるのは初めてのこと。

主演の浅丘ルリ子が圧巻。堂々と、自分の主張を貫くかわいい老嬢を演じて魅了する。

19才のやんちゃな少年・ハロルドと、79歳のチャーミングなお婆ちゃん・モードが、教会で知合い、次第に惹かれ、ついには、恋に落ちてしまう。それが無理なく、自然に感じられるのだ。杜けあきも、キュートなママが似合ってすてき。上流社会の普段着の着こなしは参考になる。人の心の純粋さを素敵に表現した、心温まる、コメディチックなラブストーリー。

6/27 金曜日 18:30 上演時間:2時間20分
<出演> 浅丘ルリ子  西島隆弘(AAA)
村上幸平 川久保拓司 本田有花 小野香織 増田雄一 大堀こういち 杜けあき 

天王洲 銀河劇場
〒140-0002 東京都品川区東品川2-3-16 シーフォートスクエア内2階
TEL:03-5769-0030(代表)

2008/6/17 Tuesday

ハムレット

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千駄ヶ谷の国立能楽堂で、ハムレットを見る。狂言とオペラの融合で,演出は関根勝先生。これがすばらしかった。昨年までローマ狂言一座を引き連れて、国内を回っていたが、今年は本来の英文学に戻り、シェィクスピアを上演。

ローマ狂言のイタリア役者たちも流暢な日本語を操り、笑わせる。オフィーリア役の土田聡子さんは二期会の人で、歌もすてきだ。ハムレット役は善竹忠亮(大蔵流狂言師)さん。父の復讐に命を捧げる青年の役を見事に演じた。

明日6/18は、14時と19時の二回公演、当日券もあるはず。

2008/6/10 Tuesday

アートなことに触れる時間

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東京という大都市では、あちこちで絵画や彫刻や造形の展覧会が開かれている。また、上野周辺、六本木では、美術館も企画展を開催している。演劇や舞踊もしかり。そんな東京に、毎日仕事で出かけているのに、ビジネスの話しかしない人がいる。

宝の山にいて、その価値を分からずに、また、鍵の開け方もしないのだ。芸術は人生そのものだから、難しく考えることはないのだ。強いていえば、好きか、嫌いかの感覚。好きな作品、好きな作家のはしごをしたらいい。

かくいう自分も会社員時代は、画廊に入ることが勇気がいった。そういう場所は特殊な人が集うところだと誤解していたのだ。歌舞伎が庶民の娯楽であったように、好きな絵、それも世界に一つしかない絵を所有することは、わくわくするくらいの楽しみである。

京橋のあらかわ画廊で、開かれている『平澤重信の仕事展』、時間があればぜひのぞいてみてください。懐かしい風景が並んでいる。

2008/6/7 Saturday

第19回 日本声楽コンクール入賞者による記念リサイタル

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知合いのオペラ歌手の小川里美さんが、ミラノから戻ってきて出演するというので、楽しみに出かけた。

第19回 日本声楽コンクール入賞者による記念リサイタルということで、歌う方はみな本選を勝ち抜いていただけに、それぞれにすばらしい。

こじんまりとしたホールの中央最前列に座って、美しい歌声を聴くのは至福の時間である。あっというまに二時間が過ぎてしまった。関係者だけが聴くのは、もったいないくらいだった。

歌は天使のささやきだと思う。歌える人は、後ろにきっと天使が付いているのだ。そして、聴いているだけで心が満たされ、幸せになってくる。小川さんは、以前よりも二廻りくらい大きくなって、迫力が出てきた。プロの力というのは、さすがだと思う。

2008/5/31 Saturday

着物しぐさと、日本舞踊の体験コース

Filed under: - site admin @ 23:18

着付けは習ったが、きれいな身のこなしは難しい。というわけで、三ヶ月の日本舞踊体験コースに申し込んだ。藤間流のお師匠さんが、親切に丁寧に教えてくださる。第一回目は、欠席したので、補習も兼ねて、挨拶の仕方、お辞儀の仕方、立ち座りのやり方、畳の歩き方、扇の広げ方などを一通りならって、次は踊りの手を教えてくださる。

日頃、効率だけを考えて暮らしているものには、180度違うことを要求されている。でも、楽しい。だんだんと自分が素直な日本人になっていくようで、あるいは歌舞伎の中の主人公になぞらえたりして、面白い。

浴衣を着て習うのだが、浴衣は着物と較べてはるかに簡単だった。一人で着られるのが信じられない。先生がさらに女らしい着付けを教えてくださるので、今年の夏が楽しみ。少しは女らしく対応できるだろうか。

2008/5/30 Friday

源氏物語の集中講座、始まる

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今日から源氏物語の講座が始まった。講師は、神作光一先生で、今回は9回シリーズで、総角(あげまき)の巻を解説していただく。こんな贅沢なコースを用意していただく千葉市民文化大学にも感謝である。

今年は源氏千年紀で、京都だけでなく、東京でもあちこちで催しがあるが、中身を知っているのと,知らないのでは楽しさが20倍くらい違っている。まだまだ時間はあるのだから、現代訳をざっと目を通されるといいと思う。谷崎潤一郎、与謝野晶子などがお薦め。

源氏物語は、紫式部の歌日記でもあるのだ。読まれている歌は全部で795首。それぞれのトップ3をあげてみよう。

男性: 光源氏 221首、 薫 57首、 夕霧 39首、 匂宮 24首
女性: 浮舟  26首、  紫上 23首、 明石上 22首、 大君13首

やや意外なのは、女性では、浮舟がいちばん多い。宇治十帖の主人公は、薫か、匂宮かという議論もあるようだが、歌の数からいえば、圧倒的に 薫の物語である。

こんなものの見方を教えていただけるのもこの講座の素晴らしいところだ。毎週金曜日が愉しみになってきた。

2008/5/29 Thursday

プーペガールで、マーケティングの実践

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ファッションブランドコミュニティ「プーペガール」

着せ替え人形の感覚で楽しめるかと思ったら、マーケティングの基本が役立った。ほしいものを手に入れるために、どんな戦略を取ったらいいのか。やってみるとなかなかおもしろい。

自分がどんなふうに見えたいのか、どんなアイテムは必須で、なにはいらないのか。本当に必要だと思うものでも、いくらなら手放すことができるのか。モノの売り買いの流れを見きわめ、後は幸運にも恵まれて、ルイ・ヴィトンをゲット。わくわくしてくる。

2008/5/23 Friday

團十郎の歌舞伎を見ながら、泣けてしまった

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今年の團菊祭、夜の部の白波五人男は、二回行くのに,昼の部がなしというは寂しいと思っていた。スケジュールの隙間に一日だけ空白の日を見つけて、勇んで出かけた。

團菊祭とはいいながら、渡海屋銀平を演ずるのが、今回は海老蔵。前回見たときは、團十郎だったと思いながら、眺めていると、役に力が沿ってきている。芸の力というよりは、修練の賜物だろう。いつもの甘さはなく、男伊達がきりりと光っている。これなら、成田屋さんも安心だと思った。見ていて泣けてくる。平家の武士の武運つたなきさまというのは、滅びの美学だが、これ以上に美しい武士団もないだろう。

一門のうちには、京都に送られて大原で暮らす建礼門院もいるが、家来の小者たちは土着したのではないか。

そして、極付 幡随長兵衛では、團十郎が男の意地を見せて活躍する。江戸の町にこんな人が住んでいたのだろうと思わせるところがすごい。坂田藤十郎は、この女房役だけに出演しているのだ。贅沢な配役。舞台で團十郎が着替えるのを手伝う藤十郎。見ているだけで、緊張が伝わってくる。

丁寧にそして、真剣に演じている役者を前に見ている側もそれだけの覚悟がいる。人気に溺れず、精進しているものだけができる芸の境地。それを見せていただくのは至福の歓びである。

死ぬことを覚悟して、そして、別れを告げるシーンには、心が熱くなる。日本人の美学は江戸に開花されたのだろうか。

2008/5/18 Sunday

京都の渋い古本屋さん

Filed under: - site admin @ 21:38

京都の友だちが、骨董市のブースでガラスケースにいれた本を販売している書店で買い物をした。リアル店舗では、もっと心の籠った対応をされたそうだ。専門分野の古い本がたくさん置かれているという。京都はいいなあ、今度出かけたとき、立ち寄りたいと思った。

すると、友だちから送られてきた住所と書店の名前には、何か見覚えがあった。たまたま今日、別の探し物をしていて見つかった本の包装パック。その送り先と、書店の名前が一致した。ここには昨年の秋、順徳天皇関連の図書を注文していたのだ。もちろん、ネットで見つけたから由来は知らない。

最近、こういうシンクロがよく起きる。この友だちとは、距離が離れているのに、あうことも多い。不思議な縁だと思っている。

その古本屋は、キクオ書店という。〒604-8005 京都市中京区河原町通三条上る恵比須町430  TEL 075-231-7634

2008/5/17 Saturday

團菊祭で、通し狂言を見る

Filed under: - site admin @ 13:47

五月は、歌舞伎座で團菊祭を見ることにしている。どんなに忙しくとも、外せない。

今年の演目は、夜の部になんと、白波五人男の通し狂言だった。團十郎、菊五郎、三津五郎、左團次、時蔵と、これだけの顔ぶれは今後もそうないだろう。前評判もよく、新聞などの劇評も誉めていたので、出かける前からわくわくしていた。こういう芝居は一等席の花道が見える場所が理想。

同行したのは歌舞伎通の友人で、この方と出かけるとよいことばかり続く。幕が開くと、見たことのない序幕に初瀬寺花見の場。ここで弁天小僧が、許婚の信田小太郎に化けて、小山家の息女の千寿姫と契りを交わし、家の重宝の千鳥の香合を預けられる。

次の場面があの有名な雪の下浜松屋の場。武家の娘に化けた弁天小僧が、供侍の南郷力丸と供にゆすりたかりで百両せしめようとする。弁天が、他の店で買った緋鹿子を出して,混ぜ、その後で懐に入れるのを番頭たちに見とがめられるのである。

緋鹿子(緋色の鹿子絞りのこと)の帯揚げくらいので、お店の人たちが算盤まで使って、お嬢さまを叩いたりするものか。ここで額に傷がついて、それがゆすりの理由になるのである。

弁天小僧を演ずる七代目菊五郎は、昭和17年生まれ。還暦を過ぎて弁天小僧ができるのも彼のもつ華があればこそ。女から、男に戻る場面はなんどみても、気持ちがよい。

通し狂言というは (more…)

2008/5/15 Thursday

セミナ終了御礼と、展覧会案内

Filed under: - site admin @ 23:15

事例紹介【Google AdWordsを使った効果的な広告表示】セミナが無事終了した。

初めての試みなので、不備もあったが、参加された方には高い評価をいただき、ほっとする。セミナは準備に時間がかかるが、発表はわずか数時間で終ってしまうので、何か別の形に活かしたいと思っている。

東京も、ようやく晴れ間が見えてきて、今日は暖かだった。太田記念美術館で開催されている【蜀山人 大田南畝 −大江戸マルチ文化人交遊録−】は、なかなか見応えのある展覧会だそうで、近々出かけたいと思っている。

江戸の文字が少し読めるようになると、こういう展示も興味深い。図録も求めることをお薦めする。

2008/5/10 Saturday

予知能力か、偶然か、不思議なことが続く

Filed under: - site admin @ 23:51

30年ぶりで見つかったミラネーゼとはイタリア語のメイルを、何度か交わしている。前回、イタリア映画祭に単の着物で出かけた話をしたら、自分は、灰色に紺のアヤメ柄の浴衣を着て寝ているというのだ。

なんという偶然。昨年の七月の祇園祭の時、着る当てもなく浴衣を二枚も買っていた。紺地のかすり風の浴衣は、サイズ的にも彼女にぴったり。これは、彼女に贈るために用意されていたのだと、思った。すると、そのとき、半幅帯も求めたのを思い出した。こちらは浴衣用に必要だと常々思っていたのだが、すっかり忘れていた。

偶然がいくつも重なるので、浴衣の着方から和のマナーまでというコースに申込みをした。ぎりぎりだが、たぶん参加できるだろう。今日は人形町で、浴衣のためのヘアーメイクデザインという講座に参加。浴衣のとき、あるいは紬でお出かけのとき、気軽に髪を整えたいと思ったのだ。

ブロ直伝のコツはさすがに的を得ていて、勉強になった。これなら、海外でも困らない。何ごとも基本は大切だと思った。

2008/5/6 Tuesday

副王家の血筋@イタリア映画祭

Filed under: - site admin @ 23:59

今回のイタリア映画祭、最終日にもうひとつのお楽しみが待っていた。【副王家の血筋 原題 I Viceré

舞台はシチリア、カターニャ。同じく貴族社会を描いた山猫があるが、こちらももっとしたたかである。革命があって、政治体制が替わり、そして、当然それを受け入れて、あるいはそれを乗り越えて権力を握る親戚たち。当時の貴族たちは、大叔父、大叔母など、血族社会の中で、交わり、暮らしているのだ。

憎悪が人を強くさせると信じる父と、対立しながらも自分の立ち位置を見つける息子。愛のない結婚も殉教者のように受けとめる娘。それぞれの立場で、神を信じたり、信じなかったり、信仰がとても身近にある時代だった。見終わった後も、この続編がみたいと思わせる。

I Vicerè a Tokio (more…)

2008/5/2 Friday

カラバッジョ Caravaggio

Filed under: - site admin @ 23:50

イタリア映画祭には、ほぼ毎年出かけている。今年は気づいたときに五回券も売り切れていたので、かわりに厳選した作品を見ようということになった。第一作が5/2のカラバッジョである。

イタリア・ルネサンス絵画の巨匠といわれているカラバッジョ。だが彼の生涯は栄光と苦悩に満ち、波瀾万丈の日々だった。絵についてはよく知っているのだが、画家については、初めて知ることばかりだった。

時代考証など、ほぼ忠実に再現されているので、当時の人々の暮らしぶりを体験できるだろう。ミラノ、ローマ、マルタ、シチリアと彼の流浪の旅が始まるが、どこにおいても作品を完成させるところに画家としての本随があるように思った。どんな環境でも、絵が描けるというのはすばらしい才能だ。

今年から、座席指定のチケットを発売しているので時間の節約になる。前は一時間くらい前から並んで席を取っていた。このシステムはうまく機能していなかったので、座席指定にかわったのだろう。

この映画はイタリアのテレビドラマでも放映されている。日本未公開なので、ストーリーなどの紹介できるのはアメリカサイトとなる。

2008/4/25 Friday

パリからの贈り物

Filed under: - site admin @ 23:05

30年ぶりに連絡が取れた友人から、封筒が届いた。中身はニューヨークで行なった個展のカタログと、絹のスカーフ。彼女らしい選択だ。まるでまだ夢の続きを見ているような気分。イタリア人特有のくるくると丸まった字が並んでいるレター。眺めていると、昔の記憶が蘇ってくる。

不思議なのは、あのロンドンのフラットの模様を今でも覚えていること。彼女と再会するためにイタリア語を習っていたような気がする。30年という年月が、一瞬のように思えるのだ。

今日は届き物の多い日だ。京都で誂えた帯も届いた。大阪の友人にお願いしたネックレスも明日届く。幸せの特急便がやってくるようだ。

2008/4/21 Monday

ハムレット

Filed under: - site admin @ 23:27

ローマKyogen一座の翻案・演出を手がけてきた早稲田大学の関根勝教授が、本来のイギリス演劇に戻り、ハムレットを演出する。

ハムレットには大蔵流狂言師の善竹忠亮、そしてオフィーリアには二期会オペラ歌手の土田聡子、旅芸人にはルーカ、フランチェスコなどローマKyogenのメンバも参加する。国立能楽堂での上演、この顔ぶれ、そして、この内容はもう二度と再演されることがないだろう。

イタリア研究会で、関根先生にはお世話になっているので、さっそくチケットを購入した。このブログを読まれた方もお早めに予約された方がいいかと思う。

公演日程
6/13、15 大阪
6/17、18 東京
6/21 福岡
6/22 豊田
6/24 名古屋

2008/4/20 Sunday

図書館で本を七冊借りる

Filed under: - site admin @ 10:26

仕事が一段落して、ちょっとだけ余裕が生まれたので、県立図書館へ、久々に出かけた。家から歩いて二分の近さなので雨さえ降らなければ、重い本を借りても大丈夫。

史料 井伊直弼の茶の湯(上) 彦根城博物館叢書
史料 井伊直弼の茶の湯(下) 彦根城博物館叢書
伊勢物語絵巻絵本大成 資料編 羽衣国際大学日本文化研究所
伊勢物語絵巻絵本大成 研究編 羽衣国際大学日本文化研究所
歌舞伎の根元 今尾哲也
考証元禄歌舞伎 上田 衛
プラトンの国の先住者たち  加藤一夫

貸出し期間は二週間だが、延長してもう二週間借りられる。読みたい本が家にあると、とても豊かな気分になれる。読み終えたら、返せばいいのだからうれしい。十年前は読みたい本を次々と買って、置く場所もなく、本棚を買ったりと苦労していた。 本は借りて読めばいいと思う。そして、本当に必要なものだけを注文している。

2008/4/17 Thursday

人形町で香道セットを買う

Filed under: - site admin @ 23:20

源氏物語千年紀に奇しくも合わせたかのように、28年ぶりで連絡が取れなかった友人が見つかった。源氏繋がりだったので、本当にうれしい。今では、メイルを交わすことができる。

それを記念して、人形町の松栄堂さんで、香道セットを整える。香炉は、佐渡の無名異焼きのソバちょこ。灰と、マッチで付く墨、それに練り香である。紅梅を求めた。まあ、初歩の香道なので、目をつぶってください。源氏にちなんだお香が30種類くらい、用意されているので、それはそれで愉しみである。

ゆったりとした気分で空焚きをしようと思っている。京都に出かけるまでは、自宅でこんなことを楽しむなんて考えもしなかった。やはり、体験することは大きい。

予算の方は、びっくりするほどでもなく、やや贅沢なランチ程度。身の丈にあった贅沢というのがあるはずだから、と納得している。そのうち、極上の香木にも挑戦してみたい。

2008/4/14 Monday

源氏物語千年紀

Filed under: - site admin @ 23:35

今年は源氏物語が書かれて千年紀にあたり、京都でもさまざまな催しが始まっていた。松栄堂さんでは、源氏にちなんだお香を作っているし、他にも帯メーカーが特別な仕様の帯を出したり、扇をつくったり、あるいは帯揚げ、半襟など、ほんとうに多くの企業が参加している。

そんな源氏にちなんだもう一つの物語がある。1977年にロンドンで出会って、連絡が途絶えていた友人と、今日、連絡が取れた。この友人とは、源氏繋がりなのだ。アーサーウイーリの英訳は読んでいたが、宮中行事が省かれていることに物足りなさを覚えていて、わたしに源氏の講義をしてくれないかと、尋ねた。

源氏物語は海外で暮らすときの必需品である。特に歌詠みの人にはこれがないと、始まらない。歌は詠めないが、与謝野源氏は持っていたので、何回か、解説を行なった。

そして、ある日、突然友だちはパリに飛び立ち、その後、決して会うことはなかった。その友人とgoogleのお陰で連絡がとれたのである。

2008/4/10 Thursday

香道入門、これなら誰でも楽しめる

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二泊三日で京都に出張したが、時間がまとまってとれたので、新しい発見がいくつかあった。

1. 老舗のお香屋さんで、銀葉(ぎんよう、雲母をガラス状にスライスした香道で使う道具)について尋ねたら、日頃はありますが、あいにく切らしています、という返事。いつ頃入るのか、あるいはこちらの連絡先を聞くとか、次のリアクションがなかった。たぶん、この店に二度と足を運ぶことはないだろう。

2. 市内のデパートで源氏物語の千年紀展を開催していたので、のぞいてみたら、老舗のお香屋さんが出展していて、源氏54帖になぞらえて、名前のついたお香が並んでいた。『紅梅』など入れ物も優雅なので、ミラノに帰る友人にプレゼントしようと、尋ねると、空焚きするには、灰と、炭団があればいいから、品物を集めてくれて、作法も丁寧に教えてくれる。

香炉のかわりにソバちょこでも、マグカップでも代用できるのから、灰と炭があれば火はつけられて、楽しめるはず。こちらはプロのアドバイスを受けてうれしかった。

同じ老舗といっても、扱いがずいぶんと違う。入門者にも優しい店というのは、また訪れようという気持ちになるものだ。

2008/4/9 Wednesday

京都でイタリアオペラを聴く

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ミラノから友人がこのコンサートのために帰国していて、京都文化博物館で、歌った。すばらしい夜、歌声も会場の雰囲気も、そしてお客様の一体感もなにもかも最高。アンコールも三回くらい、最後は椿姫の乾杯の歌で終わった。

人生という器に愛を満たし、みんなの心を幸せにできる音楽家というのすばらしい職業だと思う。同行した友人も感激していて、この夜に乾杯である。着物道中だったが、ホテルに帰ると待っていたかのように雨が降り出した。何もかも予定されていたかのような幸運。

こういう日があるから、ふだんの日に頑張れるかもしれない。関係者のみなさまに感謝である。

2008/3/31 Monday

4/5から池田満寿夫展@千葉市美術館

Filed under: - site admin @ 15:42

千葉市に住んでいて、よかったと思うのは、美術館が空いていること。平日の午後ならゆっくりと鑑賞できる。池田満寿夫展、開催するのを竹橋で知った。千葉市の市政だよりには明日掲載されるのだろうか。 4/5 土曜日から 5/18 日曜日まで。
ikeda masuo

今回は、4/19に佐藤陽子さんのトーク&ミニコンサートが予定されている。抽選で150名だが、あのホールは昔の建物を使っていて、とても音響がいいのだ。生の音楽が聞けたらうれしい。

2008/3/27 Thursday

花尽くしの一日

Filed under: - site admin @ 23:59

日本橋三越本店で開催されている假屋崎さんの記念展の招待券をいただいた。それだけではもったいないような気がして、竹橋に集合する。ここからあるいて8分、近代美術館工芸館で、所蔵作品展の「花と人形」をみることにした。10:00-17:00 (入館は閉館30分前まで)
月曜日休館(ただし3月31日、4月28日、5月5日は除く)色鍋島薄墨石竹文鉢

予想したとおり、昨日からの春の陽気がお堀端の桜が咲き始めた。今年初めてのお花見である。水に浮かぶ桜の木はさらに美しさが増す。しだれ桜の前では大勢の人がカメラを向けていた。みんないっせいにブログを更新したら愉しいだろうな。

工芸館は、思ったより充実した作品が並んでいる。花にちなんだ展示がすてきだ。こういう時間の過ごし方を忘れていた。旅先なら必ず美術館や博物館に立ち寄るのに、都心にいて、意識しないと目が向かない。美術品の数々を見た後は、人形町に出て、ランチタイム。この後、歩いて三越まで行く。人形町からだと15分くらい。こちらもあちこちで桜が咲いていた、今週末は満開のはずだ。

三越で假屋崎さんの作品を見て、遊び心の愉しさを味わう。コレドでコーヒーブレイク。この辺りは定番になっている。そして、メゾンカイザーでクロワッサンとバゲットを買って解散。花尽くしの一日の終わりはやはり、花より団子になっていた。

2008/3/26 Wednesday

本日卒業式@着付け教室

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昨年の11月から週一で通っていた着付け教室。本日、すべての課程が終了して、先生を囲んでランチとなった。正確にいえば、すでに初級は終っているのだが、補講を二回していただいている。そして、成果発表の日が来週、別に予定されているのだ。

着物は自分で着ることはできないと、諦めていたのが、すばらしい講師の先生と出会って、毎回、なんとかついてこられた。名古屋帯と二重太鼓ができれば、オシャレ着として着物で外出できる。その上の、留袖、喪服などもあるが、こちらは美容師さんにお願いするつもりだ。

わが家にある躾け付の在庫もこれで、陽の目をみることになるだろう。何にも増してうれしいのは、日本の伝統文化を学ぶことで、歌舞伎や日本舞踊、書道、茶道、華道などの本質のようなものが見えてきたこと。そして、江戸の暮らしの一端にも触れることができたことである。

今日は最後なので、特に二重太鼓も三回も実習した。三回やれば、身に付くのだ。これからは着物でお出かけを第一に考えて、一日も早く自然な着方をしたいと思っている。先生、相方のみなさま、ありがとうございました。

2008/3/14 Friday

フィガロの結婚に、4日間連続で挑戦

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今考えても正気の沙汰ではないのだが、オペラのチケットというのはかなり前に発売される。そこで、気軽な気持ちで3/13から3/16までの4日間、新国立劇場オペラ研修所の卒業公演を見ようと決めた。

実際に公演日が近づいてくると、4日間、オペラに付き合うというのは、自分の時間、打ち合わせの時間、考える時間をすべてやり繰りしなればできないことに気づく。出かけてしまえば楽しいのだ、そこに行くまでに片付けなければならないことが山ほどあった。

公演の内容はすばらしい。今年は新国立劇場10周年とかで、かなり予算も使っている。豪華で古典的な扮装で安心して見ていられる。若手オペラ歌手の、真面目で、愉快で華やかな舞台を見ていると、日本のオペラ界も水準が上がったなあとしみじみ思う。海外公演ばかりが取り上げられるが、日本人の歌手もすばらしい。こういう公演が一月に半分くらいできるといいのだが。

三年間、応援して来た人たちが卒業するのはちょっぴり寂しい。また、会う機会があるのだろうか。もう一つの卒業式なのだ。

2008/2/11 Monday

二月歌舞伎は白鸚の追善公演

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毎月、歌舞伎座に通っているというと、贅沢な身分ねと、いわれるが、これは半分仕事のようなもので、江戸に関わる講座をいくつか持っている者の必修科目なのだ。
とはいえ、今回はちょっと違って華やいでいた。習いたての着物を着て初めての歌舞伎見物。やっぱり、着物がしっくり合っている。

帰ってから、日経と東京新聞の歌舞伎評を切り取って読み直す。大方はこちらの感想と一致する。一力茶屋の大星は、もう少し洒脱な色気があってもいいのではないか。芝雀は可憐で、愛らしくお軽を演じている。この心理分析の正確さは見習いたいものだ。染五郎も大活躍で、若手が順調に育っていくのをみるのはうれしい。

女形の衣装も気になるし、役者の着付けなども真剣に眺めていた。長唄では少しまどろむ。このほっとする感じがいいのだ。夜の部も出かけてみたい気がする。お薦めの二月公演である。

2008/2/9 Saturday

週末は江戸人になる

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毎日、打ち合わせや外出を続けていると、そのまま電車に乗ってどこかに出かけたくなる。毎年、思うだけでかなわない、熱海のMOA美術館能楽鑑賞をしたい。

京都までは行けないが、せめて週末くらい江戸人になって過ごそう。図書館から借りてきた江戸関連の本を広げ、着物姿で歌舞伎座に行く。インターネットの恩恵を大いに受けていて、暮らしてはいるが、アナログなものにも引かれる。これってバランスをとっているのだろうか。

たまには大型書店で心行くまで、本を眺めたいし、図書館で好きなだけ本を取り出して読むのもいい。旅も各駅停車の緩やかなものが好き。オフの日は速さはいらないから、シンプルで、本物のものだけに触れていたいと思う。お金じゃなくて、心意気の江戸人になりたい。

2008/2/7 Thursday

電車の中を書斎代わりにする

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調べものをするために出かけた図書館で、5冊も本を借りてしまった。

日本の歴史について、俄に勉強しているのは必要に迫られているからだ。手元にある古文書が岐阜県養老町のものだとわかったので、こちらの歴史も知りたいと思った。江戸については、学問的に書かれた資料を見ないと片手落ちだ。華やかな著者が書いたものだけを追いかけていると、裏側が見えない。

そして、移動の電車の中で、これらの一冊を片手に勉強している。学問というにはおこがましいが、真剣なのは学生時代よりも今が上かもしれない。通勤時間を少し過ぎた当りに打ち合わせをしていると、座ってゆっくりと本が読める。会社員時代は、早朝に利用していた電車に、今は昼中、書斎代わりに使わせていただいている。本を読んでいる限り、ポイント故障や、運転の遅れも気にならない。

2008/2/3 Sunday

雪景色

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朝、目が醒めると一面の銀世界が広がっていた。着物に着替えて、雨コートで完全武装して出かける。本日は、水道橋の宝生能楽堂で立春能、そして、人形町で芸者衆のお座敷の会と、イベントがあって、日本の伝統芸能を堪能した一日だった。

着物の着付け教室に通っても、着る機会がないといわれるが、こちらは社長業なので、ほぼ毎日でも着て出かけられる。もっとも、渋谷での打ち合わせに着物姿だったら、少し引けるだろう。

目的地が水道橋なので、久しぶりに千葉から各駅停車に乗る。これまた、雪景色を眺めながら、なかなか乙なものである。雪国の人から見たら、笑われそうだが、雪景色を眺めていると、凛と心が静まり返ってくる。この気持ちのまま、能楽堂に向かい、都合六時間近く、四曲を楽しむ。呉服、源氏供養、籠太鼓、小鍛冶。どれも珍しい演目なので、見入ってしまう。

今年は源氏物語 生誕1000年にあたり、あちこちで記念行事が開かれるらしいが、きっと、源氏供養も演じられることであろう。

人形町お座敷の会は、知合いの芸者衆の節分の会。こちらも浮き世を忘れるすばらしい時間だった。お姐さんの踊り、唄などを聞いていると、外が雪なのも忘れてしまう。

2008/1/22 Tuesday

1月のイタリア研究会はボッカチオを取り上げた

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イタリア研究会、毎月開催なのだが、日程が合わなくて、ずっと参加できずにいたが、一月の例会には駆けつけることができた。

京藤先生のプレゼンテーションを見ているだけで、イタリア人の本質が分かるような気がした。この物語に出てくる人たちは、飾らない、地のイタリア人気質を見せてくれる。イタリア人を知っている人なら、素直にうなづける点がたくさんあると思う。

2008年1月例会(第333回)
(1)日時:2008年月1月22日(火)19:00-
(2)講師:京藤好男氏 国立音楽大学講師
‘97東京外大大学院終了。イタリア文学専攻,2005年-2007年NHKラジオ「イタリア語講座」講師。 
(3)演題:「デカメロンの楽しみ方」
趣旨:本作品はどの時代にも通じる人間の活力と機知に富み,現代の私達にも親しみ易い。今回の講演ではボッカッチョとその時代を簡単に振り返りながら有名な場面とその背景を紹介して、本作品を楽しむための入り口とします。
(4)会場:上野 東京文化会館4F大会議室 JR上野駅公園正面口前 電話03-3828-2111

2008/1/20 Sunday

香道入門

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新しく習い事を始めるというわけではないが、ちょっと齧ってみたいことがある。香道もその一つだ。以前、京都の非公開のお寺で香合わせの会があったが、仕事と重なって、残念ながら参加できなかった。

今回は、土曜日に日本橋人形町で開催されるというので、着物に着替えて参加する。外出の時、着物だと一時間は余分に見ておかないと、間に合わない。そのうちに手早く着られるようになるというが、道はまだまだ遠い。

講師の小西千鶴先生は、貴重なお香を次々と焚いて、部屋にすばらしい香りが立ち上る。まさに源氏物語の世界だ。日本人の繊細さが、花を愛でて華道に、お茶を一期一会の場としての茶道に、そして、貴族の遊びだったお香も香道という芸術を極める形にもって行く。お話をお聴きして、実際にお香を聴くという行為をして、しばし天上に遊ぶ気分だった。お小遣いで、一片を求めて楽しめたらいいと思った。

こんな世界があることをかいま見せてくださった関係者に深く感謝したい。

2008/1/12 Saturday

着物ワールド

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インターネットがどんなに発達しても、着物が一人で着られるようになるためには、地道な反復練習が必要。イタリアの町を着物で歩きたいという野心から、習っているわけではないが、日本の文化の一端に触れることは面白い。

着物の値段は、洋服と比較したらいけないが、1点1点が手縫いのオートクチュール、それもオールシルクである。ふだん、町を歩くのに、シルクの洋服で気軽に出かけるだろうか。一日、外出しただけで半襟が汚れ、それをほどいて洗って、アイロンをかけて、また、縫い付ける。足袋もぬるま湯に付け、手洗いして、アイロンをかける。

こんなことを昔の人は何気なくやっていたのだ。夫が武士なら、袴のひだも折り目をつけなければいけない。汚れだってよい石鹸があるわけでなく、苦労したのだろう。

その反面、新しい反物が、着物に替わり、それを身につけて外出する日を思う。半襟、帯揚げ、櫛、その他もろもろの小物を集める。そんな愉しみ方もあったのではないか。遠出をしなくても、家の中で着物を着て、着せ替え人形のように遊ぶだけで、ずいぶんと無聊が慰められたと思う。これは女の密やかな愉しみだ。人目が煩く、他に娯楽が無かった時代、着物を作ることで、ずいぶんと満たされたはずだ。この時代は、どこの家も自分で着物を縫っていたのだろう。

そんな着物ワールドを、空想してみる。寒くて、雨の冬の日にはちょうどよい。

2008/1/3 Thursday

正月気分を味わうなら、歌舞伎がいちばん

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歌舞伎座の前には晴れ着を着た大勢の人が待っていた。あと3分で、夜の部が開場する。みんな期待感に胸を躍らせていた。正月の三日に、歌舞伎を見られる幸せ。今年は幸四郎・染五郎親子の鏡獅子、團十郎の助六という豪華な新春公演だ。

その華やかさ、明るさ、正月の浮かれた気分ぴったりの場面に、しみじみと日本人でよかったと思う。非日常の最高級版。江戸の人々もこんなふうにして、歌舞伎公演を眺めていたのだろうか。歌舞伎公演は、月により、また、夜・昼の部により、当たり外れがあるのだが、今回は最高の演目と役者だった。というか、最近は事前に傾向と対策を考えて鑑賞日を押さえているので、外れがないのだ。

ここは別世界。偽装も不祥事もない。役者は稽古に励んで、その差が実力となって現れる。修業を積んだ役者は見る間に立派になっていき、それが素人にも分かるというすごさがある。

江戸の吉原の賑わいや、花魁たちの粋を楽しみながら、江戸の物語を読んでみようと思った。

2007/12/26 Wednesday

歌舞伎座で千秋楽にカーテンコール

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本日12/26は、十二月大歌舞伎の千秋楽。夜の部は、「寺子屋」、「粟餅」、そして「ふるあめりかに袖はぬらさじ」の三本だった。特に、ふるあめりかは、有吉佐和子原作、歌舞伎座初上演ということで、玉三郎の独演場である。

着物の着付けを習っているので、襟の抜き方、帯の形、すそ回しなど、関心を持って眺めると、さすがに歌舞伎は伝統芸能だけあって、すばらしい。柄行きなども勉強になる。

三味線の名手であるお園(玉三郎)は、最初から最後の場面まで、ほぼ出ずっぱりで、狂言回しもする。時代は嘉永から安政、文久と幕末のきな臭い時期だ。国が攘夷か開国かと揺れているとき、西洋人相手の遊郭も命がけである。

恋愛模様の中に政治批判がある、有吉流の演劇を、歌舞伎仕立てにして、衣をつけているが、本質は変わらない。

最終幕が降りて、しばらくの間、拍手がやりやまなかったら、幕が再び開き、中央に玉三郎ただひとりが座り、客席に向かって、右、左、中央と頭を下げ、挨拶した。千秋楽に無事舞台を勤め上げたという自負が見られる。こんなカーテンコールは、初めての経験だった。近くに座っている方も初めてだと興奮気味に話されていた。

2007/12/15 Saturday

午後四時からの歌舞伎鑑賞

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一度も観劇されたことのない方もいると思うので、書いておくが歌舞伎の公演時間は午前の部、11時開演、夜の部、16時開演が普通である。平日歌舞伎を見るためには、半休を取るか、休暇申請しなければ間に合わない。もちろん、途中からの入場もできるが、本来最初から楽しむものであるし、せっかくの雰囲気をこわして、回りの方への迷惑にもなる。

会社員だったときは、やり繰りして夜の部を見ていたが、フレックスタイムという制度が導入され、コアタイム(元社の場合、10時から14時45分)以外であれば、各自の自由ということになって、ずいぶんと機会が増えた。歌舞伎とは、狂言、つまり、非日常の世界である。だからこそ、週中の夕方から鑑賞して、一夜の夢をみたらいいと思う。

最近ではweb松竹ができて、web2.0ではないが、さらに便利になった。 (more…)

2007/12/13 Thursday

江戸の歌舞伎 vs 平成の歌舞伎

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歌舞伎の面白さの1つが、狂言仕立てにして政治批判をすること。江戸では初演できずに大阪で上演した『仮名手本忠臣蔵(かなてほんちゅうしんぐら)』。元禄15年12月14日に討ち入りをしてから、47年目の寛延元年(1784年)に大坂竹本座で人形浄瑠璃として初演された。

そして平成19年、今年は国立劇場で、−それぞれの忠臣蔵−が上演されている。

討つ者・討たれる者・見守る者、吉良邸討入の陰には、さまざまな人間ドラマがあった!「堀部彌兵衛」「清水一角」「松浦の太鼓」と三部作をみればそれがわかる、というわけである。

平成の役者が演じる忠臣蔵。江戸の雰囲気を再現できるのだろうか。伝統芸能とはすばらしい技能である。そんな話を書いていたら、急に見に行きたくなった。こんなとき、オンラインでチケット予約できるのはすばらしい。討ち入りの日の観劇である。

2007/11/25 Sunday

歌舞伎座の千秋楽に行ってきました

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吉例顔見世大歌舞伎
夜の部

まあ、豪華なこと、こんなに役者をふんだんに使っていいのかというくらい、みなさまさすがに顔見世ですね。山科閑居に幸四郎と吉右衛門が出るというのも始めてみたし、土蜘蛛の番卒に仁左衛門と梅玉というのも贅沢。この役者さんたちを使ってのそれぞれの通し狂言が見たくなりましたね。

日曜日の夜、千秋楽を見て、非日常の中の江戸に癒されました。こんな人が江戸にはいたのだろうなあ、と思って眺めていると、自分も江戸の日本橋界隈を旅しているような気がします。オペラではこの感覚はないから、やはり日本人のDNAなのでしょうね。

一、宮島のだんまり(みやじまのだんまり)
傾城浮舟太夫実は盗賊袈裟太郎  福 助             
大江広元  歌 昇           
畠山庄司重忠  錦之助            
白拍子祗王  高麗蔵    (more…)

2007/11/11 Sunday

図書館から本を借りる、順徳天皇関連

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日曜日の午後、思い立って図書館に出かける。一人五冊まで二週間貸し出しなので、家人を同行する。
増補史料大成 歴代実記 臨川書店
郡書類従
中世和歌 資料と論考 井上 宗雄
順徳天皇とその周辺 臨川書店
国文学年次別論文集 中世1
近世の女旅日記事典 柴 桂子
アドボカシー・マーケティング 顧客主導の時代に信頼される企業 グレン・アーバン
天下祭読本―幕末の神田明神祭礼を読み解く 都市と祭礼研究会
結婚観の歴史人類学 ジョン・R・ギリス
北斎 ジャン・カルロ カルツァ

たぶん、このうちの何冊かはインターネットで注文することになるだろう。今や全国の書店から買うことができるから、絶版といわれた本も入手可能だ。

2007/11/8 Thursday

晴と褻 (はれとけ)

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晴とは、表向き、正式、おおやけのこと、はればれしいこと
褻とは、おおやけでないこと、よそゆきでないこと、ふだん、日常。

昔から日本の生活には『晴』と『褻』 (ハレとケ)があるといわれている。それは結婚式であったり、祭りだったり、葬式だったり、非日常的なものが『晴』。それに対比して、日常生活を『褻』と呼んでいる。村方の日々が単調にならないように、適度に行事を取り入れて、飽きずに暮らしていたのだ。

現代の今、われわれが退屈したり、空虚になったりするのは、この『晴』と『褻』 (ハレとケ)をうまく生活に取り入れていないからだ。自分が主体になって、非日常を作り出す。たとえば、イベント、凝ったパーティ、セミナ、物産市。何でもよいのだ。夢中になれて、少し困難があって、緊張があって、努力が必要なものを少しだけ毎日の生活に取り入れる。

すると、汁粉を煮たとき、砂糖ばかりいれるのではなく、ひとつまみの塩が役立つように、平凡な暮らしにアクセントができる。

今日はそんなイベントをひとつ、六本木ヒルズの中で開催した。自分はコーディネーターで、別にスピーカーはいるのだが、それでも緊張して、準備することがいくつかあった。

2007/11/4 Sunday

本日も六本木で一日過ごす

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朝11時のイベントがあって、六本木に出かけた。俳句を使って、デザインを語るというユニークな講義を見せていただく。昔、多摩美に通ったことを思い出した。アートな暮らしにずっと憧れていたので、芸術文化などということばにくらっとする。

午後は六本木ヒルズに戻って、ライブラリーで午後を過ごす。PCがないと、自然と本を読むことになる。休日にライブラリーに来たのは初めてかもしれない。こんなに賑わっているのだ。家族持ちは家で過ごし、若者は都会に集まる。

帰り道、赤坂見附まで出て、虎屋文庫に立ち寄る。歴史上の人物と和菓子という展示があって、これがトリビア的に面白い。

第69回 「歴史上の人物と和菓子」展 
2007年11月1日〜11月30日 10:00〜17:30
入場無料・会期中無休
東京都港区赤坂4-9-22 虎屋ギャラリー(本社・虎屋ビル2階)
地下鉄赤坂見附駅A出口より徒歩約7分

2007/11/1 Thursday

11月は芸術月間

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4年前、真面目な会社員をやっているとき、六本木にたびたび、出かけることなど夢にも思わなかった。南麻布の会社にいたのに、ヒルズに出かけたのは半年も過ぎてからである。その六本木ヒルズに週に二三回、通い続けている。

ライブラリーの会員になって、そのイベントの中から心に響くものだけを選んで参加しているのだ。11月は本当に盛りだくさん。11/8 木曜日 19時より、江戸の俳諧・連句の会を主宰する。最初に講義があって、簡単な説明をして、後半は、実際に連句を作ってみせる。江戸の遊びの再現である。有料だが、ご興味のある方、メイルください。主催者枠で何名か、参加できます。宛先 office(a)madio.jp (a)を@に置換えてお送りください。

そして、11/10は知合いのオペラの独唱会、11/21からは国際家具見本市がある。その合間にもイベントが続く。日本にいてよかったと思える瞬間だ。

2007/10/26 Friday

芸術祭十月大歌舞伎・夜の部

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昼の部はすでに鑑賞したのだが、たまたま夜の部のチケットが入手できたので、昨日、でかけてきた。演目は怪談 牡丹燈籠と、奴道成寺。

一、 通し狂言 怪談 牡丹燈籠(かいだん ぼたんどうろう)
伴蔵  仁左衛門、  三遊亭円朝・船頭・馬子久蔵  三津五郎
萩原新三郎 愛之助、 お露 七之助、  女中お竹・酌婦お梅  壱太郎
お米 吉之丞、   お国 吉弥、    飯島平左衛門  竹三郎
宮野辺源次郎  錦之助、    お峰  玉三郎

二、 奴道成寺(やっこどうじょうじ)
    白拍子花子実は狂言師左近  三津五郎

仁左衛門と玉三郎が、貧乏人役をやるのだが、怪談なのに随所で笑いが巻き起こる。貰い付けないものを持った庶民の悲劇とも言えるし、夫が出世するのに、昔の貧しい時代を懐かしむ妻の不幸ともいえる。玉三郎は、きれいなお姫様役だと200%のパフォーマンスが出るひとだけに、汚れ役はかわいそうだ。午前の部では、息を飲むほどのきわだった美しさを体現した羽衣がある。

仁左衛門の腰の低さと、その裏側にある人間の業のようなものは、うまく描けていた。ああいう人がきっといたのだろうと思わせる。江戸に憧れるが、実際に暮らすとなったら、辛抱も必要だろう。

2007/10/23 Tuesday

博物館ツアーで地下倉庫を見学

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市史編纂のお手伝いをしているが、本日の会で、博物館ツアーが行なわれた。日頃はスタッフ以外、立入り禁止の場所に、バッチをさげたメンバが8人、係の方に引率されて出かける。守衛室の脇にエレベータがあり、鉄の扉の向こうに階段が作られている。博物館の地下は何層にもなっていて、まるで佐渡の金山のようだ。金鉱は、集められた資料の山。手つかずのまま、しっかりと保管されている。

まだ始めたばかりで、何ができるかわからないが、微力ながらも市史編纂の一助となればうれしい。いっしょのメンバが見識があり、リーダーシップが取れる人ばかりなので、教えられることも多い。社長業とは別の時間を過ごす幸せ。半年前までは予想もしていなかった仕事だ。

2007/10/18 Thursday

フィガロの結婚@新国立劇場

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千葉から初台は、案外近い。渋谷に行くよりも手軽だ。そして,初台のオペラシティでは、今年も意欲的にオペラ上演に取り組んでいる。本日の演目は、フィガロの結婚。初日で、平日だというのに人が溢れていた。若い人が多いのもうれしい。

スザンナ役のラウラ・ジョルダーノが、健康上の問題で急遽、中村恵理さんに変更していた。スザンナが主役の劇なので、どうなるのかと思っていたら、これがすばらしい。小柄な中村さんが生き生きと舞台を飛び回っていた。今回の演出では、いつになく伯爵夫人が活躍するのである。ロジーナのお転婆ぶりとでもいおうか。ケルビーノ役の林美智子さんもすばらしい。大人になれずにいつまでも、恋する少年の雰囲気を出していた。

演奏も舞台も後半になるにつれて、盛り上がり、最後の場面でみんなが白い服で登場するのは、平和を意味しているのだろうと思った。久々の大劇場に満足して、帰る。

2007/10/14 Sunday

イタリア文化会館で、新国立劇場オペラ研修所コンサート

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初台ではなくて、九段下でみる新国立劇場オペラ研修所の研修生たち。回を重ねるごとに、声の張りやのびやかさが高まっているように思えるのは、贔屓目だろうか。

新国立劇場オペラ研修所というのは、すでに音楽学校の声楽家を卒業した人たちが、さらに研鑽を積む場所で、最初からの新人はいない。オペラ歌手を目指して,試験にうかるのは毎年5人。司法試験より難しいのではないかと思う。そんな研修生たちを応援していると、まるでわが子のように可愛い。

オペラとはなんだろう。人間の声は楽器を超えて、300人のホールに鳴り響く。人がこんなにすばらしい音を奏でるのだ。もちろん、生まれつきの資質や、努力や練習の賜物だとは分かっているが、黙っていれば普通の人なのに、歌いだすと世界を変えてしまう。子どもの頃からオペラに親しむ人は少ないかもしれない。でも、大人になったら、伝統芸術は一通り、試されたらいいと思う。一級の芸術は、若さゆえの感性より、知識や経験に裏付けられた大人の方が、より深く味わうことができる。

私が能楽が好きなのも、そこには儚さ、哀しさが凝縮されているから。『もののあわれ』が分かるのは、ある年齢に達しないと難しい。なんの困難もなく、挫折も不幸もしらずに過ぎてしまった人には、能楽は退屈かもしれない。しかしながら、哀しい思いをして、それをじっと耐えているような人には、能楽の幽玄の世界に、さっと入っていくことができる。主人公が、昔を語るとき、それに自分の思いを重ねあわすことができる。

2007/10/7 Sunday

芸術祭十月大歌舞伎

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10月の歌舞伎座は芸術祭の名にふさわしく、出し物も役者も際立っている。

藤十郎の封印切や、玉三郎の羽衣をリアルタイムで見られる幸せをしみじみと感じた。芸の力は偉大だ。藤十郎はどうみても30歳前のどうしょうもないぼんぼんだ。演じる役柄が見事なので、それに見入ってしまう。熱心に見ていて、ふと眠ってしまったりして、歌舞伎見物は、愉しい。

雪景色の中で、二人の黒の衣装が映える。あれは雨では道行きの儚さがでないだろう。

こんなにたっぷりと、歌舞伎の醍醐味を味わって、終った後も余韻が残っている。

昼の部  
一、赤い陣羽織(あかいじんばおり)
お代官  翫 雀、 女房  孝太郎、 お代官の子分  亀 鶴、 お代官の奥方  吉 弥、 おやじ  錦之助

二、恋飛脚大和往来(こいびきゃくやまとおうらい)
封印切
新口村
亀屋忠兵衛  藤十郎、 傾城梅川  時 蔵、 丹波屋八右衛門 三津五郎、 忠三郎女房 竹三郎、 槌屋治右衛門  歌 六、 井筒屋おえん  秀太郎、 孫右衛門  我 當

三、羽衣(はごろも)
天女  玉三郎           伯竜  愛之助

十一月も忘れずに出かけよう。こちらはぜひ夜の部に行きたい。

2007/10/4 Thursday

江戸づくしの日々

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図書館で借りた本のうち、何冊かはアマゾンで注文した。その本が続々と届くと、これが楽しくてたまらない。道楽者の気持ちがよくわかる。毎日の生活には必要ではないが、そばにあると嬉しいものを片っ端から買い求めて、眺めている。

江戸が好きなのは昔からで、1989年秋、開校された「江戸東京自由大学」では、わくわくする思いで駆けつけた。あれからもう、18年も経っている。そして、いま縁あって、江戸から学ぶ会を立ち上げたので、江戸ものを堂々と集めて、資料と称している。佐渡で能が盛んに舞われるようになったのも、この江戸のとき。みんな、どこかで繋がっているような気がする。

2007/10/2 Tuesday

半年ぶりに図書館に行く

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ライブラリーの快適さに慣れて、地元の図書館を忘れていた。今日、調べたいことがあって、図書館なら二週間借りられて、さらに延長もできるので、家族と出かけた。見ていると、読みたい本も出てきて、自分+家族で計10冊借りてくる。アマゾンで購入したら、かなりの金額。読んだ本の題名を入れると、価格を計算してくれるソフトはないのだろうか。

最近の図書館は便利になって、本を借りると題名と返却日の入ったレシートをくれるのだ。後から見直すのに役立つ。こちらも忘れないようにブログに載せておく。

  1. Google誕生 ガレージで生まれたサーチ・モンスター 2,400円

  2. Note1969‐2001 (単行本) 蜷川 幸雄 (著)  5,250円
  3. 江戸幕府代官頭文書集成  和泉 清司 (著) 29,400円
  4. 開国150周年記念資料集 江戸の外国公使館 1,500円
  5. 加賀藩地割制度の研究 (単行本) 山口 隆治 (著) 3,675円
  6. 古文書から江戸時代を眺める (単行本) 武井 順一 (著) 1,260円
  7. 浮世絵「名所江戸百景」復刻物語- 東京伝統木版画工芸協会  2,100円
  8. こころにしみるなつかしい日本の風景―近代の浮世絵師・高橋松亭の世界 (単行本) 4,200円
  9. 国立歴史民俗博物館資料図録 紀州徳川家伝来楽器コレクション 非売品
  10. 安政の大獄 (単行本) 吉田 常吉 (著) 3,150円

こんなにたくさん借りてと思われるかもしれないが、研究テーマに合わせてのセレクトなので、まだ足りないものもある。貸し出し期間が蔵書整理と重なっていたので、三週間ほど猶予ができた。幸いなるかな、である。それにしても、江戸ものへの傾倒が著しい。

2007/9/25 Tuesday

藤田喬平 雅の夢とヴェニスの華展

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藤田喬平は、ガラス芸術で初めて文化勲章をもらった芸術家である。仙台の松島の見える海岸に、藤田喬平ガラス美術館が建てられていて、一度出かけたことがあった。

だが、そのときの印象を大きく覆す大作が今回、並んでいる。琳派の美をガラスで再現した「飾筥(かざりばこ)」があまりにも有名だが、1967年初期の作品も壮大だ。特に1977年からベニスのムラノ島で制作されたヴェニス花瓶や、オブジェがすばらしい。

彼の作品には、気品がある。皇室で、末長く保存して置きたいような、第一級の美だ。よいものを見て過ごすとそれだけで幸せになれる。目の保養ということばがあるが、それがぴったりくる展示だった。

日本橋高島屋 9/19から10/1まで開催

観賞後は、日本橋玉ゐで、あなごちらしをいただく。これが柔らかくて絶妙の味だった。

2007/9/15 Saturday

Web2.0と呼びたいWeb松竹

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歌舞伎が好きで、年に10回近く出かけているのに、Web松竹を利用したことがなかった。理由は簡単で、ぴあと、イープラスに会員登録してあり、再度、個人情報を流すのは嫌だなあと思ったからである。

それが本日9/15、10月歌舞伎の予約開始日にあたり、どうしても押さえたい日があった。ぴあと、イープラスも取り扱っていないので、やむなくWeb松竹の一般会員(登録費用無料)に登録した。

すると、うれしいことには公演ごとの、曜日時間ごとの空き席情報が前もって見られるのだ。発売日前に座席が確認できるのはうれしい。普通は発売中で、ようやく見られる。
これで、希望日の調整をして、チケット販売開始の10時に、より確実に切符を押さえることができる。そして、発券手数料も無料。プレイガイドで買ったと同等の扱いになる。発券は、歌舞伎座前にある発券機に決済に使ったクレジットカードを差し込むだけ。データを読み込むと、暗証番号も、予約番号もなしで、チケットが出てくる。

これっていままでかかっていたシステム利用料や発券手数料がいらなくて、違いが大きい。なぜ、これまで使わなかったのだろうか。

2007/9/11 Tuesday

オオカミ男と月見会 vol.1

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空は鈍い灰色の雲がたれ込め、雨が降り始めていた。表参道に降りて、回りを一周する。

この町は、私にとって、ショッピングというよりは、数々のイベント開催の場所。

知合いのDVD発表会や、コルグ主催のイベント、そして今夜はFABで、SUZYと宇山基道さんの競演という、最高のステージを見せていただいた。表参道のライブハウスは地下に潜っている。箱感覚なのだ。演奏機材が積まれた会場、ライブハウスの匂い、そして会場の熱気。時間はあっという間に過ぎて、舞踏会を抜け出すシンデレラの気分だ。


文明さん
、本当にありがとう。

ライブの楽しさはそこに集まった人にしか伝えられない。瞬間の美、芸術、それは集中した印象だから、説明するものではない。

2007/9/1 Saturday

トプカプ宮殿の至宝展@上野

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ときどき夢見る旅がある。それはオリエント急行にのって、イスタンブールからベネチアまで旅すること。一週間くらいの旅だから、これにヨーロッパのどこかの都市を組み合わせたらいい。

そのイスタンブールにあるのがトプカプ宮殿である。以下、東京都美術館からの引用

トプカプ宮殿は、スルタンが居住した私的空間と国政の場を兼ね備えた施設でした。莫大な富を示すことで他国を威服させるべく、スルタンの生活すべてが、豪華な装飾に囲まれていました。また世界中の美女が集まったハレムでは、優美な宮廷文化が生まれ、女性たちはスルタンの寵愛を競いました。

この至宝展の特長は、スルタンやハレムの姫君たちの日用品にいたるまで、宝飾がほどこされていることだ。職人の技能の高さもあるし、帝国の地方からの貢ぎ物でもある。宝の数々にすっかり魅了されて、歩き回った。二時間は予定していた方がいい。お昼はトルコ料理をいただく。この展覧会、レストランとタイアップもあって、なかなかお得だ。9/24まで開催。

2007/8/28 Tuesday

ビジネスより、アートに引かれる

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仕事の企画書を作りながら、壁に飾られた作品が気になって仕方がない。北見隆さんの『憂愁王子』、昨日、あらかわ画廊から引き取って来た。

この八月はアートとの出会いが大半を占めていた。引かれるものがあるから、引き寄せたのかもしれない。起業した時、ビジネスとアートとの融合を目指していたが、今は、より多くアートに傾いている。

これは仕事の重圧から逃れるということではなく、逆にバランスを取っているのだと思う。よく学び、よく遊べのたとえのように、いい仕事をしたかったら、いい作品を身近に置いて、眺めるに限る。芸術の中でも、絵画や彫刻は、持ち運びができて、どこでも鑑賞することができる。

それは総合芸術であるオペラをDVDで、鑑賞するのとは異なり、本物のを別の場所で鑑賞できるという自在性を持っている。かのレオナルド・ダ・ヴィンチが、フランスで亡くならなければ、あのモナリザもルーブルに置かれることがなかったはず。そういえば、彼も気に入った絵画を手元に置いて旅をしていた。

芸術作品というのは、疲れた心を癒し、新鮮な気分にしてくれる。また、独創的なアイデアも生み出してくれるのだ。自分の好きな芸術作品に囲まれて暮らしていたら、落ち込むことなどないのではないか。

ビジネスと対極にあるから、アートに引かれる。

2007/8/21 Tuesday

9/7 奉納能の演目が決まる

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9/7 草刈神社の秋祭りに奉納する能楽の演目が決まった。『女郎花』と『三輪』である。どちらも初めて見るので愉しみだ。今回は、知り合いの家に泊めていただく。また、両津港までの送迎も頼んだ。

初めて佐渡を訪れたときは、だれ一人知らない町だったのに、いまでは、いくところがありすぎて困るくらいだ。9/6には出発するので、それまでに原稿を書き上げておかなくちゃ。文章を書く作業は、早朝に限る、それに、今年は暑すぎて、早起きしても、すでに生温い空気が漂っている。

冬は早朝と、いった清少納言の気持ちがよくわかる。あのぴりっとした寒さの中にあって、短い文章をまとめる努力を重ねて来たのだろう。

2007/8/13 Monday

イタリアオペラ、ドイツオペラ

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すべてがそうだというわけではないが、古典的な演出でオペラを見たかったら、ローマより南がよい。それに対して、現代演出はドイツオペラに多い。神々が、黒いスーツ姿で立っていたり、若い娘たちがミニスカートで寝そべっていたりする。

新国立劇場で見た,神々の黄昏もそうだった。ヴオータンは、古ぼけたモーテルに泊まっていて、映らないテレビを見ている。このときは、演奏も歌もすばらしかったので、まるで現代美術館に迷い込んで、始まったオペラを見ている気分だった。

たまたま、知り合いとこのことを話していたら、気がついた。中世時代、ローマンカソリックのやり方に反発して、宗教改革が起き、ドイツを中心にプロテスタントが生まれたが、それをオペラに当てはめるとどうなるか。古典的なイタリアオペラに反発し、ムダな装飾を取り払った簡素なものとしてのドイツ演出が生まれた。登場人物は華美な衣装のかわりに、平服を着ている。現代のドイツオペラのほとんどは、このドイツ演出ではないか。

ドイツ人は、イタリアのやり方を素直に継承するのではなく、自分たちの価値観に合せて変化させることを無情の喜びにしている。建築もしかり、庭園もしかり。音楽だって、ミラノに対抗して、ハプスブルグ家のウィーンに音楽家たちを結集させている。

2007/8/7 Tuesday

青山二郎の眼 展

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世田谷美術館で開かれている、青山二郎の眼 展に出かけた。

用賀で降りたら、よく来た駅だと思い出す。昔、インターネットのセキュリティセミナでここに通った。今は、美術館へ向かっている。用賀から世田谷美術館までは、バスもあるが、遊歩道を歩いて20分が楽しい。途中にSANYOのアウトレットも発見して、聖俗あわせもつ感覚がいい。

バーバリーアウトレット(BURBERRY OUTLET)
用賀店 東京都世田谷区上用賀5-5-10
03-3707-6951新玉川線「用賀」駅より徒歩10分、環八沿い

肝心の美術展だが、さすが、目利きの集めた骨董品はすばらしい。唐の時代の三彩からあるのだから、恐るべき人物である。冷房の効いた室内からながめる緑に覆われた美術館は、蝉の鳴き声が雨のように聞こえる森の奥にあった。

2007/8/5 Sunday

ルコルビジェ展

Filed under: - site admin @ 23:59

森美術館で開催されている、ルコルビジェ展を見てきた。建築家というよりは画家としての彼の作品をいくつか知っていたが、関連レクチャーがあるので、多面的な彼の生涯がよくわかった。

今回の展示は文句なく楽しい。この全貌を味わうには二時間から三時間が必要だ。無料の音声ガイドを借りて、作品の背景や当時の彼の心情などを学ぶとさらに楽しめる。画家、建築家、そして、都市計画者としての彼の生涯を知るには、それなりの時間がかかる。

今回は夕方にかけて出かけたので、見おわるとすっかり夜が始まっていた。それも面白い。日曜日に六本木ヒルズにいるというのも二年前には想像していなかった。ライブラリーという、自分の場所を見つけたので、安心して飛び回れる。

2007/7/29 Sunday

オペラ研修所、7月リサイタル

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舞台が暗くなって、まず最初に現れたのが海老澤敏さん。この新国立劇場オペラ研修所の所長である。今年は10年目ということで、50名くらいの研修生が、勉強中だったり、巣立ったりしている。

今では、毎回、楽しみに聞かせてもらっているが、きっかけは2005年3月のドンジョバンニだった。何も情報がないまま出かけて、そのすばらしさに大変驚かされた。毎年5名の研修生が選ばれるが、それは司法試験の選抜より厳しいのではないか。笑。

今回もさらにバージョンアップして、観客席を歩き回ったり、指揮者とのやりとりがあったりと、ちょっと猿之助歌舞伎に似てきた。若い方たちの熱演を見ながら、世の中の役に立つことをしたいと強く思う。

2007/7/24 Tuesday

NINAGAWA 十二夜

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歌舞伎座で絶賛公演中の『十二夜』夜の部を鑑賞する。発売日にすぐに完売になり、諦めていたのがなぜか、この日だけチケットが取れたのだ。

歌舞伎座公演は二年ぶり。多くの観客たちが証言していたように、今回はシェイクスピアの台詞回しがきちんと活きていた。文句なく、愉しい。これを歌舞伎といえるのかは、多少疑問もあるが、拡大解釈して、歌舞伎役者の演ずる狂言ということにしよう。

役者では、主役の菊之助はもちろん、亀治郎がすばらしい。おきゃんでお茶目な、お女中になりきっている。今回の演出は鏡を至る所で使用して、さらに、回り舞台を効果的に使っている。コメディなのだが、ほろりとさせられるところがあって、シェイクスピア特有のとりかえばや物語になっている。

2007/7/22 Sunday

宝生能楽堂で、知り合いの仕舞を見る

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佐渡で知り合った方から、招待券をいただき、水道橋の宝生能楽堂に出向いた。この辺りはよく出かけているのに、こんな場所に能楽堂があったのには気づかなかった。

今月は文月能という女性能楽師のための演目だ。今回、初シテを演じる土屋周子さんは、佐渡でいつもお世話になる笛の大史さんの妹さんになる。

内田芳子さんが演じた忠度は、優美の中に力強さがあった。周子さんの胡蝶も可憐で若々しくすばらしかった。能楽というのは、派手な宣伝もなくひっそりとやるので、関係者以外は味わうことのできない、至福の時を過ごす。

そしていつも、能をみながら、人生について考える。よく能は難しくてという方がいるが、それは予習が足りないからだ。物語の筋や約束事を理解していれば、十分に楽しむことができる。いまは、謡曲集を買わなくても、インターネットで検索するだけで、中身がわかるのだ。そして、次は衣装と、足さばきに注目しよう。

世阿弥が完成させたという幽玄の世界、まだまだ見たことはなく、名前だけの曲目がたくさんある。それはちょうどオペラのタイトルのように、見おわると、また、次が待っている。

2007/7/21 Saturday

安藤忠雄とル・コルビュジェは繋がっていた

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森美術館で開催されているル・コルビュジェ展に合わせて、建築家による連続レクチャーが始まっているが、昨日は、安藤忠雄さんだった。130名定員の会場は、会場十分くらいでもう、前十列が埋まっている。安藤さんの人気が高い証拠だろう。

安藤さんのレクチャーにでるのは、これが三回目。今回の企画は、ル・コルビュジェの作品と、それに影響された自身の作品を対比させて解説している。安藤さん自身、10代にル・コルビュジェの作品集を手に入れ、フランス語で書かれた内容をよくわからないまま、感動し、本物の建築物を見たいと思ったのだそうだ。ヨーロッパに渡った目的もそれがあったらしい。

会場には若い方が多かったせいか、安藤さんの発言は始終、若者に向けたものになっていた。諦めず、ひとつの思いを持って、エネルギーを蓄えていること。チャンスはいつ来るかわからないから、そのとき、使えるような図面も書いておく。

思いを持ち続けたものは、必ず実現する。いつか光があたるのだ。と優しい応援である。失敗しても、未来は開けているという若さが少し羨ましい。

建築だけでなく、すべての仕事に関していえることだと思う。

そういわれてみると、安藤さんの作品の一つ一つに、ル・コルビュジェの影響が感じられる。彼の時代の建築は今のようにコンピュータを使うことなく、自分で一本、一本書き込みして、図面を引いたから、だんだんイメージを膨らませていくことができた。それは幸福な時代だったといえるだろう。

2007/7/18 Wednesday

googleのサイト自動翻訳

Filed under: - site admin @ 22:52

先日、ヴェルディの生涯という11時間ドラマを鑑賞したが、家には【オテロ】のDVDが積んである。1976年作、字幕なし、イタリア語という代物。

あらすじは知っているが、歌詞がないのはさみしい。肝心な部分の歌詞だけでも、とネットで探したが見つからない。

ふと思い直して、【オペラ 歌詞】で探してみると、音楽サイトを発見。ヴェルディの主だったオペラの歌詞が載っている。

イタリア語、スペイン語表記なので、なんとなく意味はわかるが、もっと詳細に知りたいと、翻訳機能付のサイトを探したみた。googleの言語ツールなら、イタリア語から英語に瞬時に翻訳してくれる。まあ、完全ではないが、意味は伝わる。海外に居ても、使えるから便利な機能だと思う。ここに知りたいサイトのURLを入れて、翻訳させたい言語を選ぶとすぐに変換される。

オペラだとドイツ語、フランス語など、多言語が多いので、こういうツールを使えると愉しい。

2007/7/15 Sunday

宇治の源氏物語ミュージアム

Filed under: - site admin @ 23:02

源氏物語には宇治が登場する。源氏が亡くなった後の、源氏の血を引く貴公子たちの物語、宇治十条である。

京の都から宇治までは二里半。木幡の峠を越えての行き来となる。JR奈良線に乗って二十五分、それは遠い道のりである。八の宮の娘の中の君と結ばれた匂宮が、なかなか都を抜け出すことができずに、訪れが途絶え、それを気にして大君は病の床にふせる。

実際に歩いてみると、わかる距離だ。京都滞在が二日間だとしたら、たぶんネグってしまうだろう。台風の後で、宇治川の水量は増してすごさを感じる。ここに飛び込んだ浮舟は、当然のことながら死を覚悟したはずだ。

そんな物語の夢のようなミュージアムが源氏物語ミュージアムである。宇治上神社のすぐ近くにあって、奥床しく、懐かしい場所だ。入り口から源氏物語に登場する植物が植わっている。観光客で賑わう京都から、静かな、緑に覆われた宇治に来ると、それだけで旅をしている気分になれる。

宇治を訪れた人が再訪したくなるような、何かを見つけてほしいと思った。

2007/7/10 Tuesday

ノリタケのデザイン画帖は、宝石箱のようにすばらしい

Filed under: - site admin @ 23:05

横浜そごうで開催している【ノリタケデザイン100年の歴史】展にでかけた。

1904(明治37)年、名古屋則武に創業された日本陶器合名会社(現・ノリタケカンパニーリミテド)は、日本初のディナー皿を開発し、数多くのディナーウェアを創作して、わが国の洋食器産業の礎を築いてきました。なかでも明治末から昭和初期にかけて製作された「オールドノリタケ」と呼ばれる輸出用陶磁器類は、アールヌーヴォー、アールデコといった美術様式を取り入れた、華やかで美術的価値の高い作品として近年注目を集めています。本展では、花瓶、鉢、食器類などの「オールドノリタケ」をはじめ、大正期から昭和期に製作されたディナーウェアなど約200件とともに、それらのもととなったデザイン画帖約40 冊を展覧して、ノリタケチャイナの全貌をご紹介いたします。

明治に作られた陶器はどれもすばらしく、そのままベルサイユやピッティ宮殿に置いても遜色ないほどの出来映えだ。昔の職人というか、芸術家の息を呑むような精巧な技術に驚かされる。

そして、今回の目玉はやはり、デザイン画帖約40冊。デザイン画と本物の陶器が並べられていて、それを見ると、芸術作品はかくありと思ってしまう。明治の人々は偉かったなあと感心させられた。

2007/7/9 Monday

京橋界隈アートフェスタ 2007

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【毎年7月に開催されてきた「京橋界隈展」が「京橋界隈アートフェスタ」として再スタート!
参加ギャラリーも33件となり、様々な展覧会が一斉に開催されます。すべて廻って達成感に浸るのもよし、目星を付けて廻るのもよし。ぜひ皆様のお越しをお待ちしております】

上記のわくわくする催しが、銀座京橋で開催されている。ふだん敷居の高い画廊にも、ふらりと立ち寄ろう。画廊には名物主人がおり、わからないことがあれば親切に答えてくれる。初めてなら、率直に聞いてしまうのがよい。アートを愛する人にはみなさま、優しい。美術館とはまた違った楽しみ方がある。

マップはこちら

今日は、あらかわ画廊をのぞいてこよう。アートな時間を過ごすことも、大切である。

2007/7/6 Friday

源氏物語の講座で言われたこと

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昨年から市民大学講座で源氏物語を習っているが、講師の神作先生はすばらしい。歌の解釈もさることながら、言葉のひとつひとつの重みを教えてくださる。

平安時代は言葉にもっと厳密な使い分けがあった。歌の中に使われる歌語に対して、本文は散文語、たとえば駒と馬。明け方を表す言葉は全部で六種類あって、微妙な時間の違いを示していた。あかつき、あさぼらけ、あけぐれ、あけぼの、あかつきかた、しののめ。このうち、源氏物語ではいちばん多く使われているあかつき、これは男が女の元を宵に訪れて、帰る時間をいうという。

大学でもないのに、ここまで丁寧に持てる知識を披露して、わたしたちを導いてくれる師もないだろう。その先生が、本日、学問について語られた。

源氏物語が好きだからといって、片手間に習っていてはいつまでたったも上達しない。物事は集中して、力を注ぐことで初めて実力がつくのだ。

わたしのように仕事の合間に講座に参加している人間には片腹いたいお言葉だ。これは仕事にもいえると思う。あちこち手を出すより、なにか一つのことに集中して完成させればいいのだ。

2007/6/28 Thursday

2007狂言とコンメディア・デッラルテ

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千駄ヶ谷の国立能楽堂で開催された、日伊狂言の上演を見に行く。

今年はイタリア文化会館が主催で、日本の狂言と、イタリアのコンメディア・デッラルテの翻訳物、オリジナル劇の競作という豪華な内容だった。随所に笑いが溢れていて、ローマから来日した二人の青年たちの面白さ、日本語もかなり熟達して、とけ込んでいる。

狂言は能舞台の合間に生まれたものだが、こうやって、日伊の狂言を連続してみていると、合間に身近な能もあったらいいなあと思ったりもした。特にコンメディア・デッラルテ(Commedia dell’arte)は、初めての体験である。

最初にポルトガルのファドのような歌が入り、登場人物が一回りすると、仮面を付けた。日本の狂言と違うのは、人々の感情が行き交うこと、そして、歌が随所に入ることだ。台詞は南部イタリアの方言が多いといわれたが、一部しかわからない。それでも筋は同じなので楽しめた。

2007/6/25 Monday

「青山二郎の眼」 展、世田谷美術館

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先週のライブラリープロジェクトで、同席された方が、世田谷美術館青山二郎展の企画に関わっていると言われていた。

今日、祖師ケ谷大蔵の知り合いのところで、この展覧会の招待券をいただく。なんだか、シンクロしていてうれしい。青山二郎は、白州正子さんの師匠のような方で、書画、骨董に関しての鑑識眼をお持ちの方だった。8/19まで開催で、ゆっくりといけそうなので、これも愉しみ。

趣味と仕事の境界が曖昧になっていき、好きな仕事だけやりたくなる。

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